5GAPインタビュー:慢性腎不全になった極貧芸人「父からの移植」と「母の言葉」で生還。恩返しのためにブレイク目指す

2021.1.21
5GAP

文・編集=佐々木 笑 写真=松木宏祐


芸歴20年の5GAPは、一発屋にもなれなかった自分たちを「0.5発屋芸人」と表現する。

初出演のテレビで地獄のようにスベり、関わった番組はことごとく打ち切りになり、先に売れた後輩からもらった楽屋弁当で空腹をしのぐ極貧生活。しかしそんな挫折も序章に過ぎず、本当の”超”苦節人生はここから始まる。

久保田が慢性腎不全を発症し、余命3年を告げられる。そしてふたりは、相方への思いを新たにし、周囲への感謝を深め、今後の生き方を考えた。

千鳥が「なんでこいつら売れてないん!?」と驚愕した、5GAPの人生とは。

5GAP 後編1
(左)久保田賢治(くぼた・けんじ)40歳。ボケ担当
(右)秋本智仁(あきもと・ともひと)44歳。ツッコミ担当

10年以上がんばったけど慢性腎不全に。芸人をつづけるために移植を決意

──久保田さんの病気のことについて、お伺いできますか?

秋本 それが一番の山場でしたからね、僕らの。

久保田 最初は、19歳のときに痛風が出たんです。朝起きて激痛で、その日の仕事はすぐキャンセルして。僕はよくいう「贅沢病」だなって軽~く考えていたんです。そしたら痛風の頻度がどんどん増えてきて。

引っ越しのタイミングで別の病院に診てもらいに行ったときに「うちじゃ診れないので、専門の病院に行ってください」って言われたんです。俺そこで、やっと「あれ?」ってなって。で、専門院に移動して、そこから10年通うんです。その当時24、5歳くらい。

その通院中に「慢性腎不全です」っていう診断を受けました。でも「慢性的でしょ? じゃあまだ腎不全ではないんだ」って思って、毎月定期検診に行って数値もキープしてがんばってたんです。でも10年目に突然先生が「移植外科の先生を紹介します」って。毎日気をつけてるのに?って思ったんですけど、「がんばったからといって機能が回復するわけじゃない、ちょっとずつなだらかに落ちていきます。だから透析か移植かの選択をしなければいけない」って。

「あーまじかー、がんばっても意味ないんだ」って。心臓バクバクでした、あのとき。

秋本 痛風も相当ヒドかったですからね。僕ら「動くコント」をやるんで、彼が発症したときだけ「椅子に座るコント」をやっていたんですよ。

久保田 そうなんです、本当に動けなくて。で、移植外科の先生を紹介されて、けっこう悩んでましたね、本気で。透析するとなったら実質動けるのは週に2、3日くらいになるんですよ。これじゃ芸人できないと思って先生に相談したら「じゃあ移植しかないですね」って言われて、芸人つづけるために2016年3月に移植を決定しました。

5GAP 後編2

怒られると思った母との電話。「ちゃんと産んであげられなくてごめんね」


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