コスプレイヤーとして次のステップへ。海外も視野に入れて情報発信
ロシエル それともうひとつ、Amazon Kindleで自社レーベルを立ち上げたことも新しい試みです。こちらはもともと予定していたわけではなく、YouTubeの企画が動き出したときに、「写真をメインにしたコンテンツも展開できるのでは?」ということでスタートしました。具体的には“クリエイター×火将ロシエル”というコンセプトで、毎月、さまざまなジャンルのクリエイターとコラボした作品をリリースしていきます。
――YouTubeチャンネルの副産物として誕生したコンテンツ、ということですね。
ロシエル そうなります。実際のところ、アイデアが出た1週間後にはプランもまとまって、制作がスタートしました。突然の提案にもかかわらず、大勢のクリエイターさんやスタッフの方たちが集まってくださって。あっという間に作品が完成したことには、本当に感謝の気持ちしかないです。すごく意外な場所だったり、誰も思いつかないようなシチュエーションで撮影した写真集を、毎月リリースしていきますので、こちらも多くの方にチェックしていただけるとうれしいです。
――今後はロシエルさんのようにコスプレ業界だけに留まらず、さまざまな分野での活動を目指すコスプレイヤーが増えていくことが予想されます。そうした“次のステップ”を目指すレイヤーには、どのようなスキルが必要だと思われますか?
ロシエル 私もまだまだ勉強中なので偉そうなことは言えないんですけど、やはりコスプレイヤーである以上、どのような方向に進むとしても、“キャラクターへの愛”は大切にして、それをずっと持ちつづけることが重要ですね。“コスプレイヤー”と名乗るからには、常にクオリティの高いコスプレを披露しつづけることが大前提なので。
その上で「何万人といるコスプレイヤーの中でも、これができるのは私だけ!」という個性や特技を身につけて、それをしっかりと伸ばしていくことが、これからのコスプレイヤーには必要になってくるのではないでしょうか。
実際にエンタメ業界を見てみても、「◯◯なアイドル」や「◯◯ができるお笑い芸人」といった“何かをかけ合わせるかたち”で、個性をアピールされている方が大勢いらっしゃるので。コスプレイヤーにもそうした要素が求められるのは、ある意味、必然なのかもしれないですね。
――それでは最後に、ロシエルさんご自身の今後の目標を教えてください。
ロシエル YouTubeやAmazon Kindleでの展開は、言葉の壁を乗り越えて、海外にも情報を発信できる活動なので本格的に進めていきます。国の規制でこれらが見られない中国圏では微博(Weibo)を活用した展開も始めているので、これからは国内はもちろん、世界に向けてもコスプレの魅力を伝えていきたいですね。それと、数年前からずっと言いつづけていますが、「コスプレイヤーの社会的地位を向上させる」ということも私にとっての最大の目標なので、こちらの活動も継続していきます。
ここ数年でコスプレイヤーがモデルや声優として起用されたり、歌やお芝居の仕事をさせていただける環境が少しずつ整ってきましたが、まだまだその枠は少ないので……。もっと大勢の方に私たちの存在を知っていただけるよう、メディアに出演する活動をより一層がんばりたいと思っています。
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