サトミツこと佐藤満春。オードリーと共に歩み、日向坂46に号泣する男の、意外な野望とは?

2020.6.6

オードリーと共に歩んだ15年

ここ最近では若林の結婚、春日の第一子誕生など、オードリーと長年の親友である彼にとってもめでたいニュースがつづいている。彼らのプライベートを深く知りながら決して情報を漏らさなかったサトミツのことを、山里は「一番、口が堅いと思う。すごいわ、あの人」とラジオで絶賛した。彼のこうした人間性も、多くの芸人やスタッフから信頼される所以だろう。

2019年3月に開催された『オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー in 日本武道館』会場にて

「プライベートのことですし、別に周囲に話す人もいないんで、しゃべらなかっただけですけど……。でも、若林くんの結婚も、春日くんのお子さんの件も、素直によかったなっていうのが大きいですね。春日くんの結婚も第一子誕生もすごくおめでたいことですし、若林くんは若林くんで変人なので、それを受け止めてくれる女性がこの世にいたっていうのはすごく、喜ばしいことですよね」

不遇の若手時代を共に過ごしてきたオードリーのふたり。今でも特に若林とは親交が深いが、サトミツから見たオードリーは「当時も今もずっと変わらない存在」だという。

「事務所に入ったタイミングで、若林くんと友達になって。当時の僕は芸人さんがワイワイやっている楽屋が苦手だったんで、外の街灯の下でひとりで本を読んでいたんです。そしたら若林くんが声をかけてくれて、家も近かったのですぐに仲よくなりました。テレビに出ていなかったころは彼も相当フラストレーションが溜まっていて、久我山の商店街で『車に轢かれて、死んでテレビに出てやる!』って叫んで道路に寝っ転がっていたこともありましたね。まったく車が来ない、T字路の奥のほうだったので轢かれることはないんですけど……。やっぱり、評価がついてくるまでは苦しそうでしたね」

売れない時代から毎日のようにお互いの家を行き来し、思い悩む若林を一番近くで励ましてきた。そして2008年、デビュー以来の同志であり親友でもあるオードリーは『新春おもしろ荘』(日本テレビ)への出演、『M-1グランプリ』(テレビ朝日)準優勝と、一気にバラエティのスターダムを駆け上がっていった。

「2006年くらいからずっと、オードリーのライブの手伝いをしていたんです。春日くんの家でやっていた『小声トーク』を初めて劇場で開催するときは、受付・音響・照明・会場のセッティングと全部ひとりでやりました。若林くんは当時から僕の家で、ラジオのようなクオリティのエピソードトークはずっと話してくれていましたよ。身の回りで感じた違和感とか、『これってなんでだろう』って思うようなこととか」

当時を振り返りながら、サトミツは「やっぱりずば抜けておもしろいんですよ、彼は」と感慨深げに呟いた。

「15年以上経った今も、若林くんのネタ作りに時々呼ばれては、ひたすら相づちを打ち、ネタ合わせではひとりでオードリーの漫才を堪能して、ただ笑ってます。若林くんと稽古するときは春日役、春日くんと稽古するときは若林くん役を演じていて、どういう立ち位置かはもうわからないんですけど、お声がかかるのはありがたいです」

「現場を邪魔しない」はずのロケで見せた涙

また、最近ではオードリーがMCを務めるアイドルバラエティ『日向坂で会いましょう』に出演した際、ロケMCとしてバンジージャンプ企画や駅伝企画に同行し、アイドルたちの懸命な姿に思わず涙するという“サトミツ号泣事件”でも話題になった。

「もう単純に、ただただお恥ずかしい話です。アイドル番組のロケMCという立場で呼んでもらっているので、もちろん主役は日向坂46。僕の役割は放送上、邪魔にならないことが大前提なんですよ。理屈上はそうなんですけど、涙って自分ではコントロールできないじゃないですか。もう、現場はすごい壮絶な空気で。サプライズでバンジーを飛ぶことになって、途中でもいろんなドラマがあったんです。最初からずっと泣きそうだったんですけど、なんとかロケを無事に終えました。でも、撮影を終えてカットがかかって『お疲れ様でしたー!』ってなった瞬間、メンバーみなさんの奮闘に感動して、我慢していた涙が止まらなくなってしまって……」

撮影は終了し、本来であれば放送されるはずのないシーン。しかし、それをおもしろがったスタッフたちがサトミツの号泣シーンをオンエアに乗せた。スタジオで爆笑するオードリーと日向坂のメンバーたち。「僕もがんばらなきゃいけないなと思って……」と泣きじゃくった。

「メンバーのみなさんの佇まいと振る舞いは、(当時)6歳の息子がいる僕にとって、彼女たちを好きになる理由としてはじゅうぶん過ぎるものでした。今も時々思い出しますが、素晴らしかったですね。最近は日向坂ファンの方が僕のラジオを聴いてくれたり、メンバーの松田好花さんや富田鈴花さんがブログで『ラジオ聴きました』って発信してくれたり……。本当にありがたいです。僕は彼女たちのことをめちゃくちゃ尊敬しているので、本当に恐縮です」

日向坂の話題になると、途端に口数が多くなるサトミツ。メンバーへの思いが止めどなくあふれてきてしまう。

「実は僕、彼女たちこそラジオをやったほうがいいと思っているんです。今は忙しいでしょうけど、いつか機会があれば……。僕よりも声がきれいだし、おそらくトークも僕の数倍おもしろいでしょうし(笑)。みなさん人間的に素晴らしいから、考えていることを聴いてみたいんです。ラジオという媒体が好きで、人間的な魅力がある人には、どんどん番組をやってほしいなと思っています。本人がどう考えているかわかりませんが、ラジオ適性でいうと松田さん、富田さん、潮(紗理菜)さん、小坂(菜緒)さん、渡邉(美穂)さんは特に、いつかひとりでラジオをやってほしい。特に松田さんは素晴らしいセンスを持ち合わせていますよ」

そして、彼が密かに考えているラジオ番組の構想も披露してくれた。

「僕は今、幸運にも好きに放送できるラジオがあるので、ぜひそこで、どうぞご自由に好きな番組を思う存分やってくれないかなと思っています。僕は進行表だけ書いて、黙っているので(笑)。これも『自分が出なくてもいいや』理論ですね。日向坂のみなさんには、尊敬と敬愛と感謝ばかり。どうぞ、それぞれメンバーみなさんの夢が叶っていきますように。それを励みに、僕は僕の土俵でがんばろう、という気持ちです。7歳の息子も妻も一緒に応援しています」

環境に助けられたサトミツ、未来への意外な野望


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山本大樹

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