「この10年の楽しさを、もう一度味わいたい」。そう言いきる小森隼の顔は自信に満ちあふれていた。ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』（TOKYO FM）の「校長」やバラエティ番組のレギュラーなど過酷なスケジュールをこなしながら、誰よりもグループへの愛情は深い。「個人の色がグループの力になる」、心からそう信じる彼の強さとGENERATIONSとしての誇りを垣間見た。

GENERATIONSの80ページ総力特集が掲載されている『クイック・ジャパン』vol.169より、ソロインタビューの一部を特別に公開する。

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個人の色がグループの力になる

小森 隼（こもり・はやと）
1995年6月13日生まれ、三重県出身。2024年2月には自身のバラエティの先生、という鈴木おさむの放送作家キャリア最後の公演『芸人交換日記』で主演を務める

──LDHの中だけでもさまざまなグループがいますが、その中でGENERATIONSはどんなグループだと思いますか？

小森　それこそあんな体当たりのバラエティ番組をやったのってLDHの中で僕らが初めてだと思うんですよ。だけどそのなかで、一人ひとりのキャラクターがさらに強くなって。こんなに個々の色がグループの力になるグループってなかなかないんじゃないかなと思います。

──7人でバラエティ番組をやることに悩みはなかったですか。

小森　悩みというか、失敗したらどうしようっていうのは怖かったです。それこそ模範にするものがなかったので。だから当時はプレッシャーで本当に収録が嫌だったんですけど、今振り返るとめちゃくちゃ楽しかったなって思います。収録終わりにスタッフさんたちと飲みに行って反省会が始まって、気がついたら朝の7時とかで。

──バラエティ番組だけではなく、今ではみなさんそれぞれが違った分野でも活躍されていますね。

小森　本当にリスペクトでしかないです。ほかのメンバーの活動は僕にはできないなとも思うので、本当にすごいなと思います。僕、メンバーのドラマとかもちゃんと観るんですよ。あと、メンバーの話を聞くのも好きで。最近は飲みに行っても、そんな赤裸々に熱く語るみたいなのは少なくなりましたけど、それでもメンバーがそのとき何を考えて活動しているとかは聞きたいんですよね。

──10年以上一緒にいてもお互いリスペクトし合えるというのは、素敵な関係性ですね。

小森　メンバーとの関係性は出会ったときと何も変わってないです。お酒が飲めるようになったくらいですね。

結局、この10年が楽しかったので

──2019年から止まってしまったというお話もありましたが、今年はついに動き出したと。

小森　そうですね。2023年に入ってようやく歓声も戻ってきたので、またライブが戻ってきたんだなって思います。この10周年の活動が始まってようやく動き出した感じです。

──小森さんは、毎日ラジオをやりながら全国を巡っていますしね。

小森　本当にこれまで以上に目まぐるしくて毎日吐きそうです（笑）。新潟行って、北海道行って、東京戻って、また次の日は朝から別のエリアに行って、その夜には東京戻って、次の日も……みたいに自分でもわからなくなるくらい、飛行機と新幹線を乗りまくってます。

──そこまでがんばれる一番の原動力ってなんですか。

小森　矛盾してるんですけど、仕事があることが原動力になってるんですよ。めちゃくちゃやってるなかで体力もメンタルもものすごく疲弊するんですけど、明日も明後日も仕事ある、スケジュールが埋まってることに活力を感じるんです。仕事で疲れてるのに、仕事に元気もらってます。

──最後にこの先に向けて今の夢を教えてください。

小森　もう一回、イチから同じことをやりたいです。実は今年も11月21日にミニアルバムが出たり、全国各地のみなさんに会いに行ったりと1年目と同じことをしているんです。

──もう一度これまでの10年を繰り返したいということですか。

小森　そうですね。この10年、つらかったこともありましたけど、挑戦して夢が叶った瞬間もたくさんあったので、またその感覚を味わいたいんです。結局、この10年が楽しかったので。そのなかでドームツアーは絶対またやりたいです。というかやります。

──これまで叶わなかったからこそ、リベンジしたいことはありますか。

小森　叶わなかったということはないかもしれないです。叶っていなくても叶わなかったわけではないというか、GENERATIONSはまだ進んでいるので、叶えていない夢はこの先叶えていきます。

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