「ボーカリストとして、歌うことを極めたい」。数原龍友は取材中、何度もそう口にした。長年「踊って歌うグループ」の一員としてさまざまな不安を抱えてきた彼は、今一度、自分の夢と向き合っている。目まぐるしく変わる音楽シーンの中で必死にもがいた末に、GENERATIONSとしての活動に見出した彼の夢とは。
GENERATIONSの80ページ総力特集が掲載されている『クイック・ジャパン』vol.169より、ソロインタビューの一部を特別に公開する。

6人の存在が心の支え
数原龍友(かずはら・りゅうと)
1992年12月28日生まれ、兵庫県出身。GENERATIONSのボーカリスト。11月に行われた倉敷公演の直前、取材で訪れたスタッフに「いっぱいヘドバンしてくださいね!」と爽やかな笑顔を見せた
──GENERATIONSは何度もぶつかり合いながら絆を深めてきたグループだと思いますが、「あのころは特にピリッとしていたなぁ」というのはいつごろですか?
数原 2017年とか2018年かな。初のドーム公演に向かって準備していたころは、みんなアドレナリンが出ていたし、ピリピリしてましたね。メンバーそれぞれに言いたいことがあって、一つひとつの考えは間違いんじゃないんだろうけど、うまく相手に伝わらないというか。なんでなんだろう?ってずっと考えていましたし、あのときは先が見えなくて、急激に怖くなりました。今だから言えますけど……当時は僕も、(片寄)涼太に対して不満を募らせていましたね。
──と言いますと?
数原 僕がドームツアーやグループの一員として歌うことに徹している一方で、涼太は俳優業に力を入れている時期だったんですが、正直、「俳優業ばっかりやってないで、もっとGENERATIONSの仕事をがんばれよ」って思っていたんです。彼なりにグループのことを考えて、「これからドームツアーをやるGENERATIONSのために何か持ち帰りたい」とか「自分がメディアに出て積極的に話題を作ることで、たくさんの人にツアーに来てもらえるんじゃないか」といった想いでがんばってくれていたのに、当時はその気持ちを素直に受け入れられない自分がいて。
今振り返ると、あのころの涼太をもっと応援してあげられたらよかったなって思うんですけど、実際のところは「俳優業があるからリハ行けませんって、どういうこと? ドームやぞ!?」っていう態度を取ってしまっていました。
──それから5年以上が経って、今の関係性は?
数原 「俳優業が忙しい時期は、撮影がない日くらい、無理しないで休んだほうがいいんじゃない? 大丈夫……?」って感じ(笑)。ライブのリハも「こっちでいろいろ準備しておくから。任せられるところは俺らに任せて」って、自信を持って言えるようになりました。
──その頼もしいひと言に、片寄さんは救われていると思います。
数原 そうだといいな。逆にコロナ禍では、6人がそばにいてくれたことが、僕にとってすごく心の支えになっていて。今も未来への不安が消えることはないですけど、スタッフさんも含め、同じ痛みを分け合える仲間がいて心強く思っています。
──では最後に、今後、「ボーカリストとして、こういう歌を歌っていきたい」という理想を教えてください。
数原 僕は歌い継がれる楽曲を作りたいなとずっと思っていますね。グループとしてもそうなんですけど、ひとりでも。たとえば、カラオケに行ったときに履歴を見ると、昔からずっと歌われてきている曲の名前が入っていたりするじゃないですか。久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」とか、中西保志さんの「最後の雨」とか。冬になるとEXILEの「Lovers Again」がよく歌われてるなぁ、とか。
これって、どんなに時代が進んでも、どれだけTikTokで“簡単に踊れる曲”がバズっても、今の10代の子たちが大人になってお酒を飲むような世代になったころでも、あのカラオケの履歴にある歌は不動だと思うんですよ。だから、そういう歌を残したいです。そうすれば、もしGENERATIONSがこの世からなくなっても、僕がいなくなったあとの時代にも、たくさんの人の中で歌が生き続けるから。そんな名曲を作ることが僕の夢であり、ボーカリストとして絶対成し遂げたい目標です。
GENERATIONSはなぜ「未来を信じられる」のか?
2023年12月13日(水)より発売中の『クイック・ジャパン』vol.169は、GENERATIONSとFANTASTICSのW表紙。表紙&第1特集では、10年という月日がGENERATIONSに与えた逆境と試練を振り返り、合計3万字のソロインタビューなど充実のコンテンツで<それでも「未来を信じられる」理由>を紐解く。
『クイック・ジャパン』のECサイト『QJストア』では、7人のソロ表紙風デザインの大判ポストカードが1枚セットとなる限定特別版を販売中。

※サイズは『クイック・ジャパン』と同じA5版、7種類から1枚がランダムでセット
※誌面は通常版と同内容
【総力特集】GENERATIONS それでも未来を信じるか?
10年という月日がGENERATIONSに与えた逆境と試練を振り返り、それでも彼らがまっすぐに未来を信じる理由とは。充実のソロインタビューなどで7人の本音と魅力を紐解く。
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ニューミニアルバム『beyond the GENERATIONS』11月21日発売
『GENERATIONS LIVE TOUR 2023 “THE BEST“』『GENERATIONS LIVE TOUR 2023 ”THE STORY”』と、ふたつのツアーを開催するGENERATIONSの初のミニアルバムが11月21日に発売。DVDにはミュージックビデオや『D.U.N.K. Showcase DAY3 (c)NTV』のパフォーマンス映像を収録。
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