2023年8月に始まった福井俊太郎（GAG）による新連載「指が輝いてる人はピザ食べた人」。総武線沿線の旨いグルメを、福井お得意の“決めつけ”を挟み込みながら紹介していく決めつけグルメ連載だ。今回、降り立つのは福井憧れのカルチャーシティ・西荻窪。垂涎必至のグルメからお茶の間で人気の超長寿番組まで、得意の“決めつけ”まとわせて今日も低くねっとりまとめ上げる。
今月のOGPは坂本屋さんで「FEELING AROUND」
どうもぉ総武線って、、総じて武道の道をゆけ、、的メッセージなのかなと勝手に受け取っていたのですが、、しっかり調べてみたら、、上総と下総の国（千葉県）と武蔵国（東京都）を結ぶ線、、なので総武線だと知りました、、
ジェラードンに初めて会って、、アイスのジェラートが好きな可愛い3人組、、なんだろうなと勝手に思ってたら最近になって、、サッカーイングランド代表のスティーヴン・ジェラード、、に由来するって知ったときと同じ、、小さじ一杯の喪失感を感じました、、
思い込んでたイメージを崩されると少しショックを受ける人間です、、自分勝手ですよね、、
少し話は続きますが、、名前って大切だと思います、、私が所属しているトリオGAGも意味がありそうだけど文字面だけではわからないので「GAGって何か意味あるの？」とよく聞かれるんですよね、、そのアンサーに毎回「名づけた当時はネプチューンさんみたいにギャグをコントに入れていけたらいいねって軽い感じで決めたんですが、気づくとギャグなんてまったく入れてませんし、なんならギャグを1個も持ってすらないんですよねぇハハ」「、、そうなんだぁ」とせっかく興味を持って聞いてくれた方も消化不良の顔で会話が終了、、「GAGって何か意味あるの？」は
【バッドエンド確定質問】
と認定されてます、、皆さんも絶対人生の中でひとつはありますよね？バッドエンド確定質問、、また別角度で一度大ピンチに陥ったのが、、人生で初めて吉本最高峰の劇場NGKの出番を入れてもらった日に、、師匠の楽屋へお一人お一人挨拶しに伺ってると、、吉本興業の大御所of大御所、、桂文珍師匠の楽屋にて、、
GAG「失礼します。ご挨拶よろしいでしょうか？」
文珍師匠「はいよっ（落語の足袋を履きながら）」
GAG「本日ご一緒させて頂きますっ！GAGと申しますっ！よろしくお願い致しますっ!!」
文珍師匠「（急に頭を上げられて）でぇ、G、、A、、G、、って何の略ぅ？（少しニヤッとされながら）」
GAG「!?!?!!!??（今までGAGの略を一度も大喜利として聞かれた経験がなく、急に大師匠から人生初のGAG頭文字大喜利をフラれた事により、異常な緊張感が漂う）」
福井「あっ！GAGですか？、、」
（福井心の声）「しまった！変な責任感から自分から喋り出してもうたぁ！黙って横のふたりの喋り出しを待てばよかったぁ！横のふたりの顔がほっとしてる！絶対自分達は助かったと思ってるぅ！！」
文珍師匠「（鷹がウサギを見るような目つきで福井を見ている）」
福井「ええぇ、、ガリ勉（G）、、、青ヒゲ（A）、、、ガリガリ（G）、、で、、す（震えながら）」
文珍師匠「、、、ガッハッハッハ！そうかいなぁ！」
（福井心の声）「良かったぁぁ生きて帰れるぅぅ!!内容云々は一旦置いといて!!もう今後、大事な名前を決める際は、あいうえお作文ができないのにしようぅ!!あと、、命名って【命】を落とすかもしれないから慎重に【名】づけるべし、、って隠された意味がありますよねぇ絶対ぃ!!NSCで教えといてほしいわぁ！アルファベットのコンビ名にしてたら師匠に急に大喜利フラれる可能性あるでって！ほんまBKBさんよう毎日こんな事やってるわぁ!!」
文珍師匠「ほな！よろしく！」
GAG「よろしくお願いします！失礼します！（楽屋を出る）」
旧宮戸現ひろゆき「危なかったなぁ！福井君ナイスッ!!」
（福井心の声）「そんな安い言葉はなんの足しにもならへんでぇ」
今日の前説は少し長くなりましたが、、気を取り直して、、今回で第3回目の、、「指輝」〜西荻窪編〜、、OPV（オープニングVTR）の代わりとなるOGP（オープニンググルメピクチャー）を、、
アニメ『ラーメン大好き小泉さん』のオープニングテーマ「FEELING AROUND」
が流れているイメージでどうぞ！
♩習慣づいた衝動が 知らない香りに吸い込まれ 止まらない もう止められそうにないな♩
このカツ丼に対する第一印象は、、美しい、、でした、、お盆の上の丼姿（どんぶりすがた）が美しすぎますよね、、
坂本屋さんは、、実は2023年5月27日で、、残念ながらお店を畳まれておられますが、、すごい行列のできる伝説のカツ丼屋さんでした、、初めてお店に入ってびっくりしたのが、、メニューはほんとに一択、、カツ丼のみ、、この腹のくくり方、、人間の心を打つってこういうことですよね、、そんな言葉ないし、、全く権威はないですが、、この写真を、、指輝グルメ遺産に登録させていただきます、、
♩全部忘れないで この気持ちが 次も次も次も 冷めない様に 冷めない様に♩
西荻窪のグルメはMETEORさんを中心に
西荻窪、、すごく良い街ですよね、、品のある人が住む街、、ってイメージがあります、、
実は私、、本当は西荻窪に住みたかったんですよね、、ただ、、良い街なので家賃が少し高いという理由と、、一度、、内見に行って、、この物件めっちゃいいぞ、、ってピンときた趣のあるハイツの2階の部屋があったんですが、、部屋を出て満足気に1階に降りたタイミングで、、ちょうど101の住人のおじさんが玄関から出てきて、、私と目が合うとハッキリ、、「何見とんねんっ」、、と関西弁でつっこまれました、、すごい運命の悪戯、、あの日あの時、、あと1分でも長く部屋を見てたら、、1階に降りるタイミングが少しでもズレていれば、、僕は今頃西荻窪にいたかも、、と考えたりする毎日です、、一つ蛇足で、、「何見とんねんっ」のリズムは完全に、、大木こだまひびき師匠の最強ギャグ「チッチキチー」と同じでゆったりとした聴き心地良いものでした、、
そんな内見失敗事件はさておき、、私は5年前から西荻窪が大好きなんですよね、、その理由は、、もともとは中野にあった、、私の心を震わせるTシャツ類を置いてたり、、海外のグラフィックデザイナーさんの絵を売ってたり、、食パンの袋の口を留めるMみたいなプラスチック「バッグクロージャー」の革カバンを置いてたりする、、お洒落総合ショップ「METEOR」さんが5年前に西荻窪に移転されたからなんです、、
何を隠そうMETEORさんが西荻窪に移転される前は一度も降りたことがない駅だったんですが、、移転されて以降は暇を見つけては、、もともとクラス一緒で仲良かった友達が学年変わって違うクラスになったけどちょくちょくそのクラスに会いに行く奴、、くらいのペースで寄らせてもらってます、、
僕がMETEORさんを愛してやまない理由は、、店長の坂上さん（写真の真ん中に写られているほぼムッタ←漫画『宇宙兄弟』の主人公）のセンスを尊敬していることと、、やりたいことを思い切ってやられている、、という信念が伝わってくるところなんですよね、、もちろん良い意味で、、よくこんなことをやられているな、、と心に響いたMETEORさん主催のイベントが、、
【わたしのファミカセ展】という謎の面白大会ぃぃぃ（低くねっとりした声で）
今年で19回目とのことですがキングオブコントですら15回目だからかなり歴史ありますよねぇ（低くねっとりした声で）
このファミカセ展は、、様々な職種のクリエイターさんが自ら応募されて、、ファミカセのラベルをキャンパスにデザインし、、その作品をMETEORさん店内に展示するイベントなんですよね、、展示期間にお店に寄らせていただくと、、250本ものファミカセ作品が壁一面に飾られていまして、、その創作物群の前に立った自分は考えました、、たとえば美味しいものを食べれば「旨い！」山頂に登れば「ヤッホー！」野球でチームメイトがヒットを打てば「ナイスバッティング！」と大体この場面ではこう言うのがお決まりって台詞があるなかで、、ファミカセ展で様々なクリエイターさんの創作物群に囲まれたときに言う台詞ってなんなんだろう？と、、すると答えは自然と降りてきました、、間違いなくこれです、、
「カルチャーしてるぅ！！」
です、、はい、、ファミカセ展に行ったときの正解はクリエティブなカセットに囲まれてる自分に対しての「カルチャーしてるぅ！！」で決定ですね、、ただ、、カルチャーする、、という動詞はまだ市民権を得てない言葉なのでまずはゆっくり信頼できる身内との会話だけで使っていきましょう、、
そして、、私のお決まりの西荻窪コースは、、METEORさんを出てからのグルメ探索なんですよね、、なので、、ほかの駅より旨店に寄らせてもらう回数は多いと思います、、以前にお伺いしたお店を少しご紹介させて頂くと、、
麺尊RAGEさんの、、貝と煮干しそば&ニボ飯、、旨麺旨ぁ、、お店の外観が古着屋さんみたいなので「あれ？これ古着屋さんじゃない？」と思ったら逆にそこで合ってます
とらや本店さんの、、コロッケ、、旨芋外ぉ、、外で食べるお肉屋さんのコロッケって食べるときに何故か両手で持っちゃいませんか？本能的に白紙袋に入ったコロッケは大切なものって人間の本能に刷り込まれてるんでしょうね
『秘密のケンミンSHOW』であなたも柔軟になれる
最近気づいたのですが、、私は大体、、意識せずに外食すると、、街中華やピザや揚げ物、、とパターンが決まってくるんですよね、、洋服も気づくとカーキを手にしてるんで、、もともとの性格がルーティーン人間になってしまいやすいので、、今回は思い切って、、ずっと気になっていたけどなかなかその一歩を踏み出せなかったいつも行かないお店へ凸らせてもらいました、、それがこちら、、
海南チキンライス夢飯（Mu-Hung）さんの海南チキンライスぅぅ（低くねっとりした声で）
今までお世話になった記憶のないシンガポール料理のお店です、、お昼に毎日行列ができていることを知っていたので、、11時の開店と同時に飛び込み、、そして目の前に出てきた料理へ対し目を細めながら
「おぉ出てきたけどぉこれ鶏肉茹でてるだけとかどうなんかなぁ？あんまり見慣れへんビジュアルやしなぁちょっと心配やなぁ、、うぅん、、モグモグモグモグ、、、、
旨ぁぁぁい！！えぇぇぇ！！旨ぇぇぇ！！
今までチキンライスを食べてこなかった人生を後悔してるわぁこれは参りましたぁ」
とひとりで『秘密のケンミンSHOW』みたいな会話（もう少し詳しくお伝えすると、『ケンミンSHOW』は、各都道府県の代表同士が自分の県が一番だ、というスタンスで他県の方に自分の県の素晴らしさをプレゼンする番組なんですが、たとえば、兵庫県の代表の方が「うちの県のお好み焼きは、肉じゃがを生地に入れるんですよ」とプレゼンすると、他県の方々が一度はその食べ物を「こんなの食べようと思わないですね」「うちの県ではこんな食べ方は認められないです」と否定して、その後、実食すると「めちゃくちゃ美味しいです！」「これを食べてこなかった今までの人生損しました！」と手のひらを返すお決まりの流れです）を心の中でしつつ一気に平らげてしまいました、、
実は私30代後半くらいになってから、、『秘密のケンミンSHOW』に急にハマりまして、、毎週必ず録画して前半のグルメ部分だけを何回も観てるんですが、、そのことによって、、自分が少し変わってきたなという自覚があるんですね、、というのも先程の一人会話でも「鶏肉茹でてるだけの料理ってどうなの？あんまり期待できないかも」からの食べてみたら「旨ぇぇぇぇ」と一瞬で手のひらを返してほめてたと思うんですが、、私は30代中盤までこれができなかったんですよね、、手のひらを返す行為が格好悪いと強く思っていまして、、もし「あれ？もしかしたら自分の考えは違ってたかも」と思っても、、なかなかそれを認めることができなかったんですね、、でも今は違う、、すぐに良いものは良いと言えるし、、たとえ逆のことをさっきまで言ってたとしても瞬間的に良性の手のひら返し
「ごめん！さっきまでそう思ってんだけど僕が間違えてました！あなたの考えが合ってると思う！」
をできるようになったんです、、これは何故か？、、『秘密のケンミンSHOW』で毎回行われている県民同士の手のひら返し会話を毎日のようにテレビで流してたら自分も柔軟になれた、、【サブリミナルケンミンSHOW効果】なんですよね、、あの番組の中では手のひらを返すところが一番盛り上がるので意見を変えることがポジティブな行動として捉えられますからね、、だからもし、、自分の考えに柔軟性が欲しいなとか、もう少しこの人に柔軟性あったらなって身近な人に思うなら、、『秘密のケンミンSHOW』を録画して、、そっと流しておいてください、、他人を認めることや、、自分の価値観をアップデートすることの大切さを学べます、、
最後に、、指輝グルメ間違い探し、、先程の、、とらや本店の買い食い写真、、と何が違うと思いますか？
答えは、、コロッケではなくメンチになっている、、でした、、
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