INI、2度目のツアー『READY TO POP!』初日で発表された“夢の舞台”。尾崎匠海「INIという最高のグループでドームに立てることが誇り」

2023.11.10

会場全体が感動の涙に包まれた“夢の舞台”

そしてこの日、木村がアンコールで最後の曲をパフォーマンスしようとすると、ステージが暗転。メンバーたちが、「マジで知らん!」「何これ!?」と戸惑うなか、ビジョンに京セラドーム大阪での追加公演が決定という文字が映し出された。それぞれが手を取り合ったり、抱き合ったりして飛び跳ねるなか、松田迅が頭を抱えてしゃがみ込み、号泣。

その姿をメンバーが見た瞬間、堰を切ったように後藤威尊の頬にも涙が流れ、同じく号泣。メンバーたちが肩を組み始めると、佐野雄大が顔をくしゃくしゃにして泣き出し、誰も言葉を発せない状態が続いた。すると池﨑が「すごすぎて、言葉がね……」と懸命に言葉を絞り出そうとすると、会場からは大きな拍手が鳴り響き、戸惑いから一気に祝福ムードへ。

『2023 INI 2ND ARENA LIVE TOUR「READY TO POP!」』より (c)LAPONE Entertainment
『2023 INI 2ND ARENA LIVE TOUR「READY TO POP!」』より (c)LAPONE Entertainment

木村が立て直そうとするも、あまりのサプライズに公演日がわからず「2月の! どこかで2日間、INIライブツアー京セラドーム大阪決定!」と叫び、田島が「フォー!」と大きく声を上げると、会場全体が大きく盛り上がった。

そんななか、木村が後藤にコメントを求めると「正直、追加公演がないんかなって思って、めっちゃ寂しかったんですが、切り替えてがんばろうと臨んだアリーナだったんです。本当にマジでうれしいし、ビックリしすぎて、勝手に涙が出てきちゃって……。たくさんのMINIのみなさんに支えられているおかげだし、ありがとうございます!」と話した。

そして、佐野は「僕、3年前にライブで(京セラ)ドームに行っていて。自分の人生で、この最高のメンバーとドームに立てると思ったらビックリして、ほんまにありがとうございます!」と感涙。すると、過去に京セラドーム大阪でアルバイト経験のある後藤が「椅子を拭いたり、チケットもぎったりしてたんだよ……!」と気持ちがあふれるシーンも見られた。

さらに、関西出身ということで尾崎匠海にもコメントを求められると「泣いちゃいそう……」と必死に涙をこらえ天井を見つめるも……感情には抗えず、涙を流しながら「ずっと夢だったのでうれしいです!」と叫ぶと、木村がうしろからハグ。さらに涙があふれ出た尾崎が「活動していてよかったなって、思いました。グループでドームに立つという夢があって、それが叶いました! INIという最高のグループでドームに立てることを誇りに思います」と話すと、木村が「よくがんばった!」と激励した。ずいぶん前からこの夢を持ち、けっして腐ることなく芸能活動を続けていたからこそつかんだドーム公演。だからこそ、尾崎が見せた涙、そしてその言葉の重みは計り知れない。

会場全体が感動の涙に包まれるなか、最初に泣き崩れた松田が「今日、京セラドームで日本シリーズやっているから気になるな~!」と言うと一気に会場の空気が柔らかくなり、池﨑が「涙を引っ込めてくれてありがとう」とポツリと放った。木村は「ちょっと先ですが、今より進化した『READY TO POP!』ができると思うので、ぜひ足を運んでほしいです!」と叫び、志を新たに前を向いていた。

デビューから3年目で立つ、京セラドーム大阪という大きな舞台。その日までさらにパフォーマンスが進化するだけでなく、メンバーの絆もさらに強くなるに違いないことがわかる。そんな最高のツアー幕開けの瞬間だった。

『2023 INI 2ND ARENA LIVE TOUR「READY TO POP!」』より (c)LAPONE Entertainment
『2023 INI 2ND ARENA LIVE TOUR「READY TO POP!」』より (c)LAPONE Entertainment

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吉田可奈

(よしだ・かな)エンタメ系フリーライター。著作『シングルマザー、家を買う』『うちの子、へん?』(共に扶桑社)が発売中。音楽、映画、声優、舞台、アイドル、オタク事が得意。現在は『InRed』、『steady.』(共に宝島社)、『NYLON JAPAN』(CAELUM)、『ダ・ヴィンチ』(KADOKAW..

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