10月24日にヨシモト∞ホールで『コントNo.1決定戦2023アフタートーク』が行われ、『キングオブコント2023』のファイナリストが集結。16代目王者となったサルゴリラらが改めて大会を振り返った。
出演者:サルゴリラ、カゲヤマ、ニッポンの社長、隣人、蛙亭、や団、ジグザグジギー、ラブレターズ、ファイヤーサンダー、ゼンモンキー
MC:次長課長・河本準一、平成ノブシコブシ・徳井健太
あまりのウケに「求められる!」と感じていた
ますは優勝したサルゴリラへ花束が。すでに仕事も増えているということだったが、この日、公演前に児玉智洋が出演したのは元美容師のバイク川崎バイクが芸人の髪を切るYouTube『BKB美容室チャンネル』。坊主の赤羽健壱は呼ばれなかったと、すでに発生しているコンビ間格差を明かした。
最初のトークテーマは「キングオブコントでネタをやってみて感じたこと」。結成4年目で決勝へ初進出したゼンモンキーはかなり緊張していたそうだが、ヤザキとむらまつは「お客さんのことを見なかったので助かった」と、コントの設定上、ふたりで見合っている時間が長かったことが功を奏したという。一方、荻野将太朗は登場から正面を向く必要があったが、「近眼なので助かりました」と笑顔を見せた。
同じく初進出だった隣人。チンパンジー役だった中村遊直は、この日もチンパンジーのお面を手に登場。実はネタ中、かなり汗をかいてしまい、チンパンジーの毛が視界の部分を覆ってしまったそう。そのため橋本市民球場がセリフを言っている間に直したそうだが、オンエアを確認したところ、その姿がしっかり映ってしまっていたと明かした。
サルゴリラがオンエアを確認したときに気がついたというのが、1本目のマジシャンのネタでの児玉の手の震え。カードを持ったときに震えることは事前に予想していたため、震えたとき用のくだりも用意していたそうだが、当日は赤羽も緊張していたため、気がつかなかったという。
それだけ、極限状態に追い込まれながらも圧倒的な笑いを起こして優勝したサルゴリラ。あまりのウケ方に、本人たちもネタ中に優勝を確信したそうで、赤羽は「同じ釜の飯を食った魚」というセリフのあと、児玉は自身が登場し「なんだ、まだいたのか」と言ったときには、すでに「求められる!」と感じたと、当時の心境を振り返った。
7年間で身長が伸びたラブレターズ
「賞レースで勝つために意識したこと」というテーマでは、決勝経験組がこれまでの決勝を踏まえ、意識してきたことを発表。今回が4度目の決勝となるラブレターズは、これまで出順が悪かったため、今回はとにかくいい出順に当たるよう「徳を積んだ」という。
しかし、ファイヤーサンダー﨑山祐から「徳を積んだって言いますけど、嘘つきってダメですよね? (ふたりは)本番中も今も噓ついてますよ」とタレコミが。実はふたりそろってシークレットブーツを履いていたのだ。当日もネタ後にわざわざ靴を履き替えていたそうで、「過去3回の浜田(雅功)さんと並んでいるときの身長と今回並んでるときの身長がまったく違います」と自白した。
出順が大事と考えていたのは前回につづいて出場したや団も。3人の中で最も引きが強い本間キッドがくじを引くと決めていたそうだが、くじを引く順番のくじ引きも行うことになり、そこでロングサイズ伊藤が10番を当ててしまったため「まったく僕の引きが使えなかった」と話した。
多くの出場者が気にしていた出順だが、今回、最も運が悪かったと自負したのはニッポンの社長。2番を引いた時点で、どうかな……と思ったというが、そんななかで1番を引いたのが、まさかのカゲヤマ。カゲヤマのネタがお尻を出すという突拍子もないネタだったため、準々決勝のときから「カゲヤマのうしろだけは嫌だ」と話していたが、一番大事な決勝でカゲヤマの直後になり、半分あきらめも感じていたという。
ほかの出場者も大会の雰囲気を作るトップバッターがカゲヤマになったときは動揺したそうだが、出場者だけではなく、番組プロデューサーも頭を抱えたそう。そんな状況だったことを受け、カゲヤマ益田康平が謝罪。「トップバッターを引いてしまい、申し訳ございませんでした! ゴールデンタイムで、ケツをさらしてしまい、申し訳ございませんでした!」と、コント中と同様の声量で土下座した。
市長も駆けつけていた?
各出演者がまだまだ冷めない『キングオブコント』熱を持ってトークを繰り広げるなか、公演開始から40分以上、ひと言もしゃべっていなかったジグザグジギー宮澤聡。河本が「本物の市長じゃないよね?」と確認すると、「傍から聞いてたらなかなかおもしろいなと思って」と返答。さらに、大会の総評を聞かれ、「本当に素晴らしい大会で。おそらくですよ? 来年も開催されますよ」とコメントすると大きな笑いが起きた。
今回が2度目の決勝となる蛙亭はかなり自信があったという。そのため、イワクラは得点を見て思わず「そんなわけない!」と思ったのが表情に出てしまったそうで、周囲の芸人仲間から「テレビでやっていい顔じゃなかった」と指摘されたそう。そんなイワクラが思う敗因は「中野(周平)が調子に乗りすぎた」こと。決勝進出決定後に行われたテレビの収録で、中野はポケットに手を入れて立っていたという。これに中野は反論せず、「オンエアが『キングオブコント』のあとで。優勝してるからいっかと思って」と、調子に乗っていたことを認めた。
「今回の『キングオブコント』でやり残したこと」というテーマでは、各出場者が暫定ボックスから落ちたときのために用意していたボケが明らかに。
サルゴリラのネタが終わった時点で4位になったファイヤーサンダーは、こてつがサルゴリラのネタ中に登場した「靴下にんじん」を模して、「来年はペットボトルスパイクでネタを作ります」とコメントしようとしていたという。しかし、会場の反応を見て「やらなくてよかった」と安堵した。ラブレターズ塚本直毅も「あのころの井上晴美」と、仕込んでいたモノマネを披露。これに対しても「やらなくてよかった」という声がかけられた。
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『コントNo.1決定戦2023アフタートーク』
10月24日(火)配信開始21:00/配信終了22:00
※見逃し視聴は10月26日(木)21:00まで
※販売は10月26日(木)12:00まで配信チケット:1,500円(税込)
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