10月21日（土）にTBSで生放送された『キングオブコント2023』で、サルゴリラが合計964点の歴代最高得点を記録し優勝。直後に行われた優勝会見では、支えてくれた芸人仲間への感謝を語った。

仲間からの祝福

赤羽健壱は1979年4月6日生まれの44歳、児玉は1979年11月14日生まれの43歳と、『キングオブコント』史上最高齢での戴冠となったサルゴリラ。

決勝進出を決めた時点で、多くの芸人仲間から祝福を受けたそうで児玉智洋は「ファイナリストになってからは劇場に行くたびにみんなが『おめでとう』って祝福してくれるので、それが力になりました」と語る。赤羽健壱も会う人会う人に声をかけてもらったそうで、「普段あんまりお話しできない中川家の礼二さんとかにも『明日、決勝やろ。がんばってな～』みたいに声をかけていただいた」と明かした。

また、「今日も本番前にルミネ（theよしもと）で出番があったんですけど、そこにGAGとかもいて。SJから『ありネタを2本やるだけ』って言われて、気が楽になりました」と、決勝進出経験のある人たちからもアドバイスをもらったという。児玉も長年、ルームシェアをしていたピース又吉直樹から「自分たちのコントを観てもらえる、と思えば楽やろ」と声をかけてもらったと話し、同じくルームシェアしていたパンサー向井慧に対しても「向井には後輩なのに本当におごってもらってたので、やっとおごれます！　家賃も向井は俺の倍払ってて。それで“5万円”って呼ばれてたので、やっと先輩らしくできるなと思います」と感慨深げに話した。

しずる、ライス、作家の中村元樹とともに活動しているユニット・メトロンズについても、「僕らだけファイナリストになってなかったので、申し訳ないというか、僕らが（王者に）なればもっと広まると思っていたので。次の目標じゃないですけど、メトロンズをもっと知ってもらいたいですね」と思いを話す。

賞金は引っ越し資金に

賞金1000万円の使い道を聞かれると、児玉は「2歳の子供がいるんですけど、子供部屋がないんです。大きくなっても友達を誘いづらい家だと思うので、子供部屋つきに引っ越します！」と答え、赤羽も「僕は44歳で実家暮らしなんで、すぐにでも実家を出たいと思います！」とともに引っ越し資金に使うという。

今回、サルゴリラは初の決勝進出ながら1stステージから482点と高得点を叩き出し、そのままの勢いで優勝。決勝で披露したネタ選びについて、児玉は「自分たちの好きなネタ、というのが一番大きいです。そのふたつでのネタ順は先輩芸人とかにいただいた意見を取り入れました」と明かす。ネタ順については赤羽が「まずは1stステージを突破しないと2本できないんで、自分たちの中で自信のあったほうのネタを1本目にしました」と語った。

また、大会については「カゲヤマがトップと知ってたので、相当荒れるなとは思ったんですけど、そのとおりになって。俺らのネタじゃ大人しいのかなとか考えましたけど、いい流れになってよかったです」と振り返った。

これからもコントを続けていきたいと宣言したふたり。会見では「劇場に足を運んでいただきたい。（ほかにも）おもしろい芸人さんがいっぱいいるので、観てほしいです！」と話した。

採点＆結果まとめ

1stステージ最終順位

優勝：サルゴリラ（482点／482点／合計964点）
2位：カゲヤマ（469点／476点／合計945点）
3位：ニッポンの社長（468点／466点／合計934点）
4位：ファイヤーサンダー（466点）
5位：や団（465点）
6位：ラブレターズ／ジグザグジギー（464点）
8位：蛙亭（463点）
9位：隣人（460点）
10位：ゼンモンキー（456点）

ファイナルステージ審査結果

1組目・ニッポンの社長／タイトル『手術』

1stステージ：468点
ファイナルステージ：466点
（松本 93点／飯塚 91点／小峠 94点／秋山 95点／山内 93点）

合計：934点

2組目・カゲヤマ／タイトル『DNA鑑定』

1stステージ：469点
ファイナルステージ：476点
（松本 95点／飯塚 96点／小峠 95点／秋山 96点／山内 94点）

合計：945点

3組目・サルゴリラ／タイトル『青春』

1stステージ：482点
ファイナルステージ：482点
（松本 96点／飯塚 97点／小峠 97点／秋山 97点／山内 95点）

合計：964点