ExWHYZ・mikinaが降りたことのない地を訪れ散歩をしながら自分と向き合う連載「未開拓駅さんぽ~初めての街で考える~」。今回は小田原線が通る「祖師ヶ谷大蔵駅」で下車。
現在、ツアー中ということで、癒やしを求めて訪れたのは「ウルトマランの街」。気になっていたものと運命的な出会いをしたり、商店街の人の優しさに触れながら、心も身体も絆(ほだ)していく。
ユーモアあふれるウルトラマンの街へ!
おはようございます。朝じゃなくてもおはようございます。
子供のころ、マンガ『ガラスの仮面』で仕事の場ではいつの時間でも「おはようございます」と言うことを知り、少し大人になってからファミレスでアルバイトを始めたときに事実確認をしました。
あれは主人公の北島マヤが朝ドラかなんかに出始めた……だめだ、読んだことない人はこれから読んでほしいからここらで『ガラスの仮面』思い出の会はやめときます。
あっと~全巻うちにあるけど、貸す?
さてーさてと。
今回向かった先は『ガラスの仮面』は大して関係のない、どちらかといえば『ウルトラマン』に大いに関係のある街「祖師ヶ谷大蔵」。


本当にどこもかしこもウルトラマンだらけ。商店街の名前「ウルトラマン商店街」だし。
見て!! このポールかわいい!! ウルトラマンなの!!

なぜこんなにもかっていうと、ここ祖師ヶ谷大蔵にはウルトラマン生みの親・円谷英二さんのプロダクションがあったかららしい。
私はこれを超知らずにこの駅に来たんだ〜。
ふらっと路線図を見てたら漢字がやたら多い駅があって、それで決めちゃったんだよね。
下高井戸、新井薬師前、そして祖師ヶ谷大蔵。え…? 漢字……増えている………。
……さて。さてという言葉は便利。
わたしはこの日、PASMOを忘れて久しぶりに切符を買いました。

値段を調べて切符を買う。この行為って本当に日々に余裕がないとできないこと。でも今の私は大丈夫、なぜなら全国ツアー期間だから。
ツアー中って忙しくて余裕ないのでは?と思われるかもしれないけど、私の場合はそんなことはない。
もちろん基本、週末はライブだしそのぶん週末にできないことが平日に回ってきたりもする。平日はブラッシュアップに使うし、スケジュール的には忙しいのかもしれないんだけど〜。
でも、それよりもツアー前、これがすごい。これから始まる未知のツアーへの想像は全然整理整頓ができないし、何から手をつけていいかわからない期間が必ずある。
私は冒頭の「おはよう」だけで正直もっと文を書けるくらいには脳みそ中の話の展開が多い。
人呼んで、枝分かれエグ脳。
この仕事に脳の枝分かれはとことん必要だけど、このエグ脳にその期間が重なると、身体と生活が止まる。
予定は組めないし連絡もできなくなる。友達ごめん。ここで謝る。読んでるかしら。
あとねーほんっとに脳が散らかった状態のときに行くドラッグストアほど無駄な時間はないね。
だからツアーが始まっちゃったら逆にいいんだ。逆にね。
あとは必然的の身体にメンテが必要になって、休む瞬間が必ず来る。整体、サウナとか行くけどさ〜ただ動いたぶん、食べる。寝る。それだけで頭はキレよく動くらしい。
祖師ヶ谷大蔵に降りたときの初印象はキットカットが自販機にある、でした。
これって街の色が出るのでは? 私はキットカットが置いてある自販機がある街には必ず共通点があるはず……と気になってしまっている。

降り立つと、ウルトラマン、ウルトラマン、オシャレ人間、ウルトラマン。あと商店街。
世田谷区はオシャレなイメージがあったけど、本当にやたら雰囲気のいい飲食店が多い。
オシャレと生活が混合するような街はおもしろいんだよ、ふふ。
軽くパーマをかけた少しロングヘア、ズボンの丈の長いオシャレなお兄さんがお迎えかな?
ママチャリに乗って登場するんだ。
服が素敵な人もたくさん。
あとね〜これ。これ一番おもろい。このカリモクのガチャガチャにあるみたいな椅子が置いてるここ、なんだと思う?

あのね。歯医者(笑)。
おもろ ツボ ダブリュー いっぱい打ちたい。
デザイナーズ歯医者じゃん。
運命的な出会いの連続
商店街の入口付近で、やたら木のいい匂いがすると思って進んだら青森県物産展に遭遇。
青森ヒバチップがたくさん売ってた。しかも1個100円!
このお店は、7日ごとに内容が変わる7daysっていう貸しスペースらしく。そんな限られた中で昔から気になってた青森ヒバを買えて運命的な出会いの気持ちになりました。


私は昔から運命とか感じちゃうタイプです、楽しくなれたり、時にうまく割り切れたりするよ。運命、楽に使えたらいいさ。
もうこの時点で時刻は20時手前。はらぺこりんの私の目に入ったのは「小さなクロワッサン」「米粉パン」の文字。
♡♡♡♡♡パン大好き。
小麦は健康を考えてツアー前は控えるけど、ツアー中はわりとルーズにやっていますゆえ〜〜。
吸い込まれていきました。
カラフルな野菜の味のミニパンがいっぱい。悩みまくって一回じゃ食べ切れない量を会計したら「もう閉店時間だから、よかったら無料でひとつどうぞ」って店員さんが……。
もう一度言う。
♡♡♡♡♡パン大好き。
青森ヒバに出会い、パン屋に出会い。そんなことまでしないでください、幸せ貯金が減ってしまうんだこっちはよぉ〜。
ありがたくいただきます。優しいです。

心のメンテナンスもできる街
お土産をたくさん抱えて、夜ご飯探し。
商店街の少し横道には個人店が多くて、チェーンでもない一見さんお断りでもない、常連申請したいお店がやたらある。
どこも温かい柔らかい色。
ああ、住みたいなぁと思った。
ゴリゴリに絆されて気分のいい私はお酒を少し飲みたくて、もうちょい、足を伸ばしてみる。候補はたくさん挙がるけど、ご飯をパッと決められないから、ここいいなと思っても通り過ぎたり戻ったり時間がやたらかかるのはいつものことです。
一度見つけて、通り過ぎて、往復して戻ってきた地下にあるよさげ焼き鳥屋さんに決めました。



大人になってからの椎茸のおいしさは異常だ。
あとは薬味。あなたがなぜそこにいたのか。長年の謎に思っていたのが嘘のようだよ。
全部がおいしかった。とても。
おいしくて、ひとりでニヤニヤしながら1杯だけ葡萄のお酒を飲みながら、少しずつ注文して食べながらその場に柔らかく座れてた。
常連さんが多くてみんな顔見知りだったみたい。店員さんのお子さんがさ、端で座ってSwitchしてんの。メニュー試食したり。
終始、店員さんが、丁寧で、にこにこと。
ご飯も一つひとつスペシャルおいしいポイントがあって、丁寧に尽きる。口角の上がるお店だった。
ひとりでも居心地がとてもよかった。
個人の焼き鳥屋さんって焼き鳥のちゃんとした食べ方的なのありそうで、ドギマギしてたけど。別にまあいいかとなれた。
ごちそうさまで店を出て、姿が見えなくなる最後までお辞儀をしてくれる。そんなお店でした。
時は22時。え? 駅前のでかいウルトラマン、目光ってるんだけど?

ここで私の心は大盛り上がりする。
1時間ごとに2分ほど光る仕組みぽかったけど、消えてしまったあとに若者たちが集まってきて、光らせようぜ!!と謎にウルトラマンを囲んで腕立て伏せを始めてました。
普段は我ながらどうかと思うくらい冷たい目をするけど、なんか楽しそうでよかった。
まあ、今回はいいよ。上から目線をした。
若者たちは自転車を派手に置いていて、おばあちゃんに怒られていた。なのに、なんか物もらってた。
若者たち喜んでたし、今日来てよかったっす!ってうれしそうに言ってた。
いや、仲いいな、ウルトラマンも困るよそんな流れ。
そんな感じでぷらりは終わり。
実はこの日サウナにも行ったけど。その話はいつしかどこかで。
帰り道、誰もいない小田原線に揺られて今度ライブでご一緒するSeihoさんの曲を聴く。
まだ公表してないお仕事の締め切りが間近で、進める。
お仕事のことで時間をかけたいことがたくさんあるのは変わらないけど、絆されてゆるまって、お土産パンまでくれて。
大メンテしてくれた祖師ヶ谷大蔵に感謝しつつ帰ります。
やー、まじでいつか住みたい。ではまた。


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