「クロロは男性ですが、女の子のような目が特徴的なキャラクターなので…」『HUNTER×HUNTER』などアニメキャラに扮したコスプレイヤーたちの“こだわり”

2023.8.3
(左から)アミさん、ムギさん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


東京・池袋で定期的に行われているコスプレイベント『acosta!(アコスタ)』に集結したコスプレイヤーたちの写真&コメントをお届けします。


コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわり”

コスプレイベントといえば、会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも、参加する上での醍醐味のひとつ。

夏休みシーズンには全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりになることが予想される。QJWebではそれらに先駆けて取材参加した、各種イベントをプレイバック! 撮影させてもらったコスプレイヤーたちの写真を、それぞれに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

本記事でピックアップするのは、東京・池袋で定期的に行われているコスプレイベント『acosta!(アコスタ)』で出会ったコスプレイヤー。

『acosta!』とは、メイン会場であるサンシャインシティ・屋内外エリアでのコスプレ撮影はもちろん、キャラクターに扮したまま周辺の飲食店に立ち寄ったり、買い物もできたりする、コスプレイヤー&カメラマンにとってはおなじみのイベント。同人即売会『acosta!マルシェ』と同時に開催されることもあり、こちらも大勢のコスプレファンから好評を博している。

空調の効いた室内エリアをのぞいてみると、新旧さまざまなアニメ作品のヒロインたち(に扮したコスプレイヤー)が集結。『FAIRY TAIL』のルーシィや『美少女戦士セーラームーン』のセーラーウラヌスといったコスプレ界隈でも人気の高いキャラをはじめ、『HUNTER×HUNTER』に登場する幻影旅団のメンバー、さらには『のうりん』の木下林檎など、個性的な面々が一堂に会し、写真撮影や交流を楽しんでいる姿が見られた。

「今回のコスプレでは、サイドテールの位置とボリュームにこだわりました。ちょっとでもズレると全体的な印象が変わってしまうので、家でマネキンに被せて、2時間くらいかけて整えてきたんです。それと、ずっと被っているとサイドテールの重さでどんどん傾いてくるので、ズレないようにしっかり固定しているのもこだわって仕上げたポイントです」(『FAIRY TAIL』ルーシィ・ハートフィリア/鳥海かうさん)

『FAIRY TAIL』ルーシィ・ハートフィリア/鳥海かうさん
『FAIRY TAIL』ルーシィ・ハートフィリア/鳥海かうさん

「女の子だけど男性的な一面もあるクールなキャラクターなので、そうした雰囲気を再現できるようメイクにはこだわりました。それとスラっとした体型なので、少しでも足を長く、きれいに見せられるように、下半身のダイエットもがんばりました」(『美少女戦士セーラームーン』セーラーウラヌス/ARIAさん)

『美少女戦士セーラームーン』セーラーウラヌス/ARIAさん
『美少女戦士セーラームーン』セーラーウラヌス/ARIAさん

「クロロは男性ですが、女の子のような目が特徴的なキャラクターなので、かわいくなり過ぎないように目を大きく見せるメイクを心がけました。眉毛もつり気味にすることで、男の子っぽさを表現したつもりです」(『HUNTER×HUNTER』クロロ=ルシルフル/アミさん)

『HUNTER×HUNTER』クロロ=ルシルフル/アミさん
『HUNTER×HUNTER』クロロ=ルシルフル/アミさん

「パクノダは鼻の形が特徴的なので、メイクで影をつけたりして、その再現にこだわりました」(『HUNTER×HUNTER』パクノダ/ムギさん)

『HUNTER×HUNTER』パクノダ/ムギさん
『HUNTER×HUNTER』パクノダ/ムギさん

「衣装は自作で用意したものなんですけど、一番見ていただきたいのはスカートのボリューム感です。どの向きから撮っていただいてもきれいに見えるように、ふわっと広がる形に仕上げました」(『のうりん』木下林檎/しおん共和国さん)

『のうりん』木下林檎/しおん共和国さん
『のうりん』木下林檎/しおん共和国さん

この夏開催予定の“コスプレも楽しめる”大型イベントとしては、7月末に実施された『ワンダーフェスティバル2023[夏]』を皮切りに、『世界コスプレサミット2023』(8月4~6日、愛知県名古屋市内・オアシス21などで開催)や、『コミックマーケット102』(8月12日・13日、東京ビッグサイトにて開催)などが控えている。

果たして、これらの会場ではどのような作品のコスプレに人気が集中するのか? そうした点にも注意しながら、最新のアニメやゲームなどをチェックしておき、会場で答え合わせをするのもおもしろそうだ。


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ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

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