写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJWebカメラ部」。
ピアノロックを基調としたサウンドと哲学的な歌詞で躍進をつづける7人組ボーイズグループ「原因は自分にある。」(げんじぶ)。その中でも、カメラが趣味だという長野凌大が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
僕は大人になった
長野凌大です。
先日、僕は20歳になった。
20歳になれば、
何もかもが変わると思ってた10代だった。
そんな時間が終わって、
20歳という
当時の想像の上を走り出して数日。
特に何も変わらない。
価値観も性格も、特に変わった気がしない。
そんなものなのだろう。
それが大人になるということな気がする。
時間は流れる。
人間は歳を取る。
そこに留まることはできなくて、
我々にはそれぞれの時間があるのだ。
きっとそれは人間にとって
意味のあることだろう。
今つづけている日々の営みにも、
時間という制約がある。
そんな日々の営みは一時的なものである。
だから、
我々は永遠を望み、固執するのだろう。
僕はそんな時間を生きる上で、
自分に与えられた時間で、
何ができたか。そんなことを大切にしたい。
数年後、20歳のときの自分を振り返って、
20代というものが
自分にとって、
意味のある時間であったと思いたい。
僕は大人になったのだ。
中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、長野凌大(原因は自分にある。)、東啓介、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。