SKY-HIプロデュースの新グループ「MAZZEL」、デビューショーケースで明かした今の想い「この2年間は簡単な道のりではなく…」

2023.6.18

震える拳を突き上げる「MISSION」

最後の楽曲は、彼らのデビューへの強い想いが表現された「MISSION」。『MISSIONx2 Ep.12 MISSION to be MAZZEL』で最終審査楽曲として披露されたこの楽曲は、たくさんの迷路をさまよってきた彼らのバックボーンと重なり合う歌詞になっていて、一つひとつの言葉が心に響く。

歌い出しはRAN。「待ち侘びた 時が来た」という歌詞から、これまでの道のりが想起され、胸が熱くなる。オーディション中、ガールズダンスのクセがなかなか抜けなかったHAYATOが見せる力強いダンス、チームを最高なムードに盛り上げるKAIRYUの歌声、最後まで徹底して崩れないNAOYAの表情、安定したRYUKIのラップ、MVでも見せたジャケットプレイを見せてくれるTAKUTO、どんなに動いてもブレないEIKIのまっすぐな歌声、そしてブレイクダンス日本一のSEITOならではの跳躍からの「見逃すな!」。この歌詞に合わせて、会場に銀テープが放たれ、盛り上がりが最高潮に。楽曲が終わると、背景にはMAZZELの赤いロゴが映し出された。

MAZZEL / MISSION -Music Video-

無事に昼夜2回の公演を終え、最後に深く、長い礼をするMAZZELメンバーたち。そして「もっとMUZEの方と交流を深めたい」と、ファンクラブ「MUZEUM」に向けたファンミーティングの開催が発表された。

『MAZZEL 1st Fan Meeting -Play at the MUZEUM-』
8月14日(月) 東京 Zepp Haneda
8月24日(木) 愛知 Zepp Nagoya
8月30日(水) 大阪 Zepp Osaka Bayside
8月31日(木) 福岡 Zepp Fukuoka

HAYATOが「MUZEの皆さんが自慢できるようなアーティストになることを約束します」と語り、最後には全員が「僕たちが、MAZZELです!」と声をそろえた。

ステージ終了後、MAZZELメンバーは同会場で「お見送り会」を開催。ライブ直後にもかかわらず、メンバーは最後までMUZEの声に耳を傾け、会場を訪れた一人ひとりのMUZEを見送った。

デビューショーケースの舞台裏に密着

2023年2月、SKY-HIは『MISSION×2』の映像の中で、「全部キャラクターが違くて、ムードも違くて、それが時にユナイトするマーベル的なおもしろさをやっぱりちょっと追求したい」(『MISSIONx2 Ep.02 CORAZON and FANTASY』)と、BMSG2組目となるグループの構想を語っていた。そしてその言葉の通り、他に類をみない個性豊かなメンバーが、こうしてデビューを飾った。

「初めてのライブとは思えない」というのはデビューしたばかりのグループで多く形容される言葉かもしれないが、MAZZELはそれ以上に「魅せるパフォーマンス」ができていたように感じた。今回の『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』では、BMSGという事務所が世に送り出すグループのクオリティの高さを改めて実感することになった。

デビューしたばかりのMAZZELは『Vivid』リリース以降、TOKYO FM『MAZZEL RADIO STATION』をはじめ、全国のラジオ局にメンバーが出向いてゲスト出演をした。その中でEIKIが「このショーケースに(残念ながら)来られない人にも届けるようなステージにしたい」と語っていたのが印象的だった。

来られなかった人のために、そして、もちろん運よくライブに来られた人にも、ぜひ観てもらいたいのが『M-ON! SPECIAL 「MAZZEL」』だ。エムオン!で3カ月連続放送特番の第3弾『~We Are MAZZEL~』(放送:2023年6月26日(月)23:00~23:30)では、今回のMAZZEL初のワンマンライブ『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』の舞台裏に密着した映像が放映される。一生に一度の初ワンマンでの舞台裏。この番組でしか見られない彼らの姿を、ぜひ見届けてほしい。

『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』セットリスト

  1. Vivid
  2. CAME TO DANCE
    ──MCコーナー──
  3. Fantasy
  4. MISSION

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野口理恵(のぐち・りえ)

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野口理恵

(のぐち・りえ)1981年生まれ。株式会社rn press代表取締役。編集者。文芸誌『USO』編集長。ホラー映画が好き。

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