SKY-HIプロデュースの新グループ「MAZZEL」、デビューショーケースで明かした今の想い「この2年間は簡単な道のりではなく…」

2023.6.18
MAZZEL/『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』より

文=野口理恵 編集=森田真規


SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」から誕生した男性8人組のダンス&ボーカルグループ「MAZZEL(マーゼル)」。

2023年5月17日にリリースしたデビューシングル『Vivid』が「オリコン週間シングルランキング」で初登場1位になるなど、好調なスタートを切った彼らの初ワンマンライブとなる『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』が、2023年6月1日、東京LINE CUBE SHIBUYAで開催された。ここでは同イベントの夜公演のレポートをお届けする。

BMSGが送り出す2組目のグループMAZZEL

SKY-HI主宰のマネジメント/レーベル「BMSG」から誕生した男性8人組ダンス&ボーカルグループ「MAZZEL」。KAIRYU、NAOYA、RAN、SEITO、RYUKI、TAKUTO、HAYATO、EIKIの8人で構成される。MAZZELは、幸福を意味する「MAZEL」と、迷路を意味する「MAZE」、情熱を意味する「ZEAL」をかけ合わせた造語だ。

MAZZELが誕生するまでを追った『MISSIONx2(ミッション・ミッション)』は2023年1月13日からBMSG YouTube公式チャンネルにて配信がスタート。初回から8人の構成メンバーを明らかにし、彼らが選ばれる過程と成長を見守る“ドキュメンタリー”として放送された。歌唱やダンス以外にも、演技レッスン、情報リテラシー講座など、ユニークな内容のオーディションドキュメンタリー番組となった。

オーディション期間を経て、3月31日に『MISSIONx2』の最終課題曲となった「MISSION」でプレデビュー。5月17日にBMSGとユニバーサルミュージックがタッグを組んだ新レーベル「BE-U」からデビューシングル『Vivid』をリリース。「オリコン週間シングルランキング」で初登場1位を獲得した。

そして6月1日、華々しいデビューを飾ったMAZZELの初のワンマンライブとなる『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』がLINE CUBE SHIBUYAで開催。昼・夜2公演には、約2万口の応募の中から運よく当選した3000名のMUZE(ミューズ/MAZZELのファンネーム)たちが渋谷に集結した。

Vividでカラフルな8人の個性

開演前、会場にはプレデビュー曲である「MISSION」が流れ、スクリーンには『MISSIONx2 Ep.12 MISSION to be MAZZEL』の様子が映し出されていた。

【MISSIONx2】Ep.12 / MISSION to be MAZZEL

ステージが暗転し「Vivid」のイントロが流れ始めると、中央のMAZZELのロゴが迫り上がり、メンバーたちはうしろ姿で現れた。衣装は「Vivid」のMVで着用していたカジュアルなメイン衣装だ。RANだろうか、「行くぜ!」というかけ声が響くと、大歓声と共にデビュー曲である「Vivid」のパフォーマンスがスタートした。

MAZZEL/『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』より
MAZZEL/『MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”』より

歌い出しはHAYATO。成長期で高音が出ずに涙を流していたことが嘘のように、伸びやかな歌声が響く。KAIRYUは言わずもがなの美しい歌声。NAOYAは華のある佇まいはもちろん、終始歌声が安定していたのが印象に残った。歌唱未経験でオーディションに挑んだTAKUTOの歌声はもはや別人。RYUKIのラップも伸びやかに、そしてSEITOの「ごちそうさ(ん)ま」にMUZEたちは大いに沸いた。

「Vivid」の歌詞のとおり、個性あふれる8人をつないで星座を作るように、鮮やかに歌が紡がれていく。青と赤のライティングに照らされながら、途中、「We are MAZZEL」という文字がバックに浮かび上がるというエモーショナルな演出も。堂々たるステージに、会場は大歓声に包まれた。

MAZZEL / Vivid -Music Video-

再びステージが暗転し、そのまま次の楽曲「CAME TO DANCE」へ。ダンスフロアでの盛り上がりを意識した作りの同曲は、このショーケースでコレオグラフが初めて披露された。特徴的なのはビートに合わせてリズミカルに入るフィンガースナップ。この楽曲はグループのラップ担当であるRYUKIとSEITOに加え、TAKUTOもラップを担当するのも特徴だ。センターを作らない8人構成のコレオグラフは目まぐるしくポジションが入れ変わり、会場は釘づけとなった。

MAZZEL / CAME TO DANCE

BMSGパーカーを手渡される映像に感涙

MCコーナーが終了すると、メンバーはステージから退場し暗転。『MISSIONx2』の映像、そしてRANとKAIRYUの原点ともいえる『THE FIRST』の映像がステージに映し出された。そしてメンバーそれぞれがオーディションを振り返るコメントが流された。

つづいて、「2022.11.21 BMSG社内お披露目会」と題された映像が流れる。『THE FIRST』の最終話では、SKY-HIがBE:FIRSTに選ばれたメンバーの7人に名前入りのBMSGパーカーを手渡していた。そしてMAZZELには、このお披露目会でBMSGパーカーが手渡された。

『THE FIRST』から参加するRANとKAIRYUにとっては感慨深いこの瞬間、KAIRYUが「やったぜ」という声を上げたのが印象的だった。映像から彼らの歩みを振り返るこの時間、会場のMUZEはその映像を、静かに、噛み締めるように見守っていた。

MAZZELとして初披露の「Fantasy」

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野口理恵(のぐち・りえ)

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野口理恵

(のぐち・りえ)1981年生まれ。株式会社rn press代表取締役。編集者。文芸誌『USO』編集長。ホラー映画が好き。

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