4月9日より放送開始となるアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編。本シリーズで登場する、恋柱の甘露寺蜜璃、霞柱の時透無一郎とはいったいどんなキャラクターなのか? 本編放送前に知っておきたい、ふたりの魅力を解説する。
目次
「刀鍛冶の里編」は物語の折り返し地点
──「アニメ史上最高峰の作画、劇場版を超えた」。回を追うごとに絶賛の声が上がったことが記憶に新しい『鬼滅の刃』遊郭編。その次の章となる刀鍛冶の里編は、物語の折り返し地点となる物語だ。
遊郭編での壮絶な戦いの末、日輪刀が刃こぼれしてしまった竈門炭治郎。刀鍛冶・鋼鐵塚蛍に刀の修理を依頼するものの、一向に戻ってくる気配がない。
そこで、炭治郎は日輪刀を取り戻すため、竈門禰豆子と共に、鋼鐵塚をはじめ日輪刀を作る刀匠たちが集う刀鍛冶の里へ向かう……というのが今回のシリーズの始まり。
『鬼滅の刃』原作漫画は全23巻。刀鍛治の里編は12〜15巻に収録されているため、巻数から見てもちょうど中間。さらに、本作では終章である無限城の戦いへと“導く”物語が描かれており、ターニングポイントとなるような出来事が目白押しだ。
そして、刀鍛冶の里編の最大の特徴といえば、無限列車編・遊郭編のように鬼殺隊の任務のエピソードではないため、我妻善逸と嘴平伊之助が登場しないこと。
アニメでふたりのファンになった方からすると、少し物足りなさを感じるかもしれないが、代わりに登場する個性豊かな柱たちがあなたの心を掴むだろう。
ビジュアル・実力共に最強!恋柱・甘露寺蜜璃は、この世界で唯一の救い
まず、刀鍛治の里に到着した炭治郎が最初に遭遇する柱こそが彼女。恋柱の甘露寺蜜璃だ。
春を感じるようなピンクとグリーンのグラデーションヘア、華やかでかわいいルックスを持ちながらも、どこか弱くて儚げな表情を浮かべる。
加えて、炎の呼吸から独自に編み出した「恋の呼吸」を使い、まるで日輪刀を新体操のリボンのようにしならせ舞うように戦う……。
ビジュアル、実力、全方位“最強”な彼女を見ていると、幼少期に熱中した戦う美少女・魔法少女たちを想起し、思わず胸が熱くなる。
そんな甘露寺は、『鬼滅の刃』という物語の中で一番ファンタジックな存在に感じる。それは、彼女が鬼殺隊に入隊した理由にある。
鬼殺隊といえば、親兄弟を殺した鬼の仇討ちなど、薄暗い過去と復讐心から志願する者が多いなか、甘露寺の入隊理由はなんと「結婚相手を見つけるため」。
そのような動機も相まってか、全体的に悲愴感が漂う鬼殺隊の中でも、彼女はとにかく明るく感情表現が豊かだ。
『鬼滅の刃』という日常を破壊された世界に住む人々にとっては、彼女の入隊理由、そして振る舞いはどこか非現実というか、幻想的で夢のように映るだろう。
けれど、復讐心や誰かに課せられた使命だけではなく、自分のために、幸せのために戦っていいのだと……。
そんなポジティブなメッセージを体現する甘露寺は、『鬼滅の刃』の世界に住む人々はもちろん、私たち読者にとってもまるで“救い”のような存在だ。
ギャップがすごい!霞柱・時透無一郎は、炭治郎と共鳴するたび好きになる
そして、刀鍛冶の里編に登場するもうひとりの柱が、霞柱の時透無一郎。
漆黒と青のグラデーションからなる長髪をなびかせ、今にも消えてしまいそうな危うさを放つ無一郎だが、なんと刀を握ってわずか2カ月で柱に昇格したという、天賦の才を持つキャラクターだ。
けれど、先述の甘露寺のような社交性は一切なく、普段は温厚な炭治郎が「配慮かなぁ!? 配慮が欠けていて残酷です!!」(『鬼滅の刃』102話より)と言うほどに感情が欠落していて、正論・効率重視な性格。
そんな無一郎には、過去のなんらかの理由によって背負ってしまった記憶喪失という後遺症がつきまとう。皮肉にも霞柱という名を体現するかのように、常に頭が霞がかかった状態で、すぐにいろんなことを忘れてしまうのだ。
どこか掴みどころのない存在ではあるが、物語が進むにつれて彼の過去はもちろん、“呼吸”に隠された秘密が解き明かされていくところが刀鍛冶の里編の魅力でもある。
その過程には炎のような熱さやド派手さはないけれど、知れば知るほど“実は〇〇”な彼のギャップに没頭してしまう……。そんな恐るべきポテンシャルを秘めたキャラクターだ。
さらに、無一郎の過去や本当の一面を引き出すきっかけとなる存在が、ほかならぬ炭治郎であり、この“主人公との共鳴”という点も見逃せない。
アニメ『鬼滅の刃』ではどう映る?強烈な個性を持つ、ふたりの柱
本編だけではなく、主題歌や豪華声優陣、そして従来のアニメシーンの常識を覆すような超絶作画で人々を魅了するアニメ『鬼滅の刃』。
アニメでは原作とは違う魅力を放つであろう、甘露寺蜜璃と時透無一郎の活躍、そして炭治郎とのかけ合いに、ぜひ注目したい。
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