グローバルに活躍する5人組グループ「TOMORROW X TOGETHER（トゥモロー・バイ・トゥギャザー）」。彼らの5thミニアルバム『The Name Chapter: TEMPTATION』が1月27日にリリースされたのを記念して、メディアショーケースが韓国・ソウルで行われた。その模様をレポートする。

TOMORROW X TOGETHER、9カ月ぶりのカムバック

SOOBIN、YEONJUN、BEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAIの5人で結成されたTOMORROW X TOGETHERが、1月27日リリースの5thミニアルバム『The Name Chapter: TEMPTATION』の発売記念に際し、1月26日にメディアショーケースを韓国・ソウルで開催した。

ステージは、幻想的な森をイメージ。冒頭の個人フォトセッションでは、ピーターパンの窓辺を模したセットにひとりずつ登場した。「さすが、ビジュアルアベンジャーズと呼ばれるグループですね」との司会者の言葉どおり、グループのフォトセッションで5人が並ぶ姿は圧巻。非現実的なまでの美しさをまとっていた。

まずは、9カ月ぶりのカムバックとなる本作についてのトーク。HUENINGKAIは「今日はあいにくの雪ですが、僕たちのために来てくださり、ありがとうございます」と、まず記者たちに労いの言葉をかける。

「これまで、ツアーなどさまざまな場面でMOA（TOMORROW X TOGETHERのファンネーム）の皆さんに会いましたが、こうして新しいアルバムでカムバックするときにはドキドキと楽しみでいっぱいです。今回、TOMORROW X TOGETHERならではの色を感じられる新しい『The Name Chapter: TEMPTATION』を本当に一生懸命に準備しました」（BEOMGYU）

「久しぶりのカムバックですので、とてもわくわくしています。新しい音楽とパフォーマンスを準備しました。『さすが、信頼できるTOMORROW X TOGETHER』と言われるように一生懸命がんばりましたので、ぜひ期待してください」（YEONJUN）

「新しいアルバムをお見せするまで、少し時間がかかりました。僕たちを信じて待ってくださったファンの皆さんに感謝します。長い期間がかかったぶん、素敵なパフォーマンスをお見せします」（TAEHYUN）

というように、それぞれの言葉から本作への自信がうかがえる。

アルバムのストーリーについて、SOOBINは「少年が旅立つことを決心しますが、目の前の誘惑に揺れる。青春の物語です」と説明。そして本作もまたTOMORROW X TOGETHERらしく、型にはまらぬ新鮮な試みが多かったと振り返るHUENINGKAI。例として、パフォーマンスに韓国伝統芸能のステップを採用したことなどを挙げ「多くの方が、『そういうところがTOMORROW X TOGETHERらしい』と言ってくださると思う」と、自分たちらしさを誇った。

リード曲「Sugar Rush Ride」については、「オルタナティブなポップダンス。拒否できない誘惑に陥った少年の姿を描きます」とTAEHYUN。ポイントダンスをYEONJUNが実際に踊って見せると、TAEHYUNは手拍子を打つようにニコニコと見つめ、HUENINGKAIは共に軽く踊ってみせる。

この日は、「Sugar Rush Ride」のMVも公開された。冒頭では、海と空の青、草原の緑がまぶしい自然の中を駆けめぐっていた少年たちが、“何かに取り憑かれたように”妖しい世界へと入り込んでいく。ストーリー展開と共にメンバーが見せる表情、声色の変化にも注目したい。なんとも不思議な、白昼夢のようなMVだ。

映像が終わると共にメンバーがステージに登場し、生パフォーマンスを行った。かき鳴らす爽やかなギターと口笛から、楽曲はどんどん展開。SOOBIN、HUENINGKAIは眼差しで物語を表現し、危険な色気を醸し出す。YEONJUNもまた演じるように歌い踊り、アクロバティックなダンスはまるでミュージカルのワンシーンのよう。BEOMGYUは手招きをしながら妖しく微笑み、TAEHYUNの歌声、表情の変化はまさに迷い込んだ“少年”だった。

メンバー全員で作詞した「Happy Fools」