『M-1グランプリ2022』敗者復活戦・決勝戦全30本の漫才を振り返る

2022.12.29
M-1グランプリ_振り返り

文=かんそう 編集=鈴木 梢


ABCテレビ・テレビ朝日で12月18日(日)に放送された『M-1グランプリ2022』の敗者復活戦と決勝戦。カルチャーブログ『kansou』などで執筆を行うかんそうが、敗者復活戦から決勝戦、ファイナルラウンド3組のネタまで全30本(なお、オズワルドは敗者復活戦・決勝戦でネタ自体は同じ)を振り返り、感想を語る。


『M-1グランプリ2022』の感想

『M-1グランプリ2022』の総括の記事を書こうと思ったが、今年はSNSやWEBメディアでお笑い分析すると皆目見当違いになってしまう危険性があるので、そういうのはラリー遠田かヒラギノ游ゴに任せ、純粋に敗者復活戦、決勝に出場した芸人26組のネタで最高だったところの感想だけを書いた。

敗者復活戦

シンクロニシティ

よしおかの「鼻えぐるぞ」「いい位牌」「蝿ぶんぶん」「家入るぞ」と不穏な単語のときだけ急に饒舌になるサイコパス感と、後半本当にイラついているかのような西野のツッコミが最高だった。

ママタルト

マクドナルドのUberEatsの呼び出し番号について、大鶴肥満が「文字化け?」とボケたのに対し、檜原洋平が「文字化けやったら糸へんのもっとエグい漢字出るやろ」とツッコんだのが最高だった。

からし蓮根

すべてをナメているような伊織のボケに対して、杉本青空の「口燃やすぞ」「腐れ外道が」「外来種か人間の」という強過ぎるツッコミが最高だった。

THIS IS パン

岡下雅典の演じる恐竜の走り方がとてもリアルで最高だった。

オズワルド

「夢ならストレートで決勝行ってんだろうが!」「敗者復活から優勝したほうがカッコよくない?」と、設定の中に絶妙にリアルを混ぜてきたのが最高だった。

令和ロマン

髙比良くるまの歌うMOROHAの「ドラえもん」が最高だった。

ストレッチーズ

急に「サザンのライブは原坊が水かけるんだよ」と本題と一切関係ないくだりを入れてきたのが最高だった。

カゲヤマ

ラスト20秒で「ふたりともキモ過ぎやしねぇかァアアア!!?? 初対面の人たちの前でェエエ!?? デカい男ふたりがアァアアアア!! キモ過ぎやしねぇかァアアア!!!」と益田康平が言ったと同時に、タイムオーバーの音が「ドカァアアアアアアアン!!!」と最高のタイミングで鳴り響いたのが最高だった。

ビスケットブラザーズ

ツカミで目が合った観客に「ピキピキピキピキ……パカッ……ママーーーーッッ!!」「おめでとうございまーす! ママに選ばれましたー!」とママを押しつけるところが最高だった。

ななまがり

デートの待ち合わせで、渋谷のドンキの従業員入口前に6時8分に集合させるところが最高だった。

ダンビラムーチョ

歌しりとりの最初の文字を決める際に「じゃあ難しそうな~“や”」と言っていたのだが、「や」はまったく難しくないところが最高だった。

ハイツ友の会

ひらかた大菊人形の話をしたいがあまり、西野「なぁなぁ、ひらかた大菊人形の話していい?」清水香奈芽「え?」西野「ひらかた大菊人形の話ィイ!!!」清水「いらちやん……」と速攻で西野がキレたのが最高だった。

ケビンス

走っているバスに片手でつかまっているジェスチャーをする山口コンボイのマイムのうまさとフィジカルの強さが最高だった。

ヤーレンズ

楢原真樹から渡されたラーメンに乗せ忘れたネギを、出井隼之介がそのまま食べながらツッコんでいたのが最高だった。

ミキ

同世代のすごい芸能人を言い合っているときの亜生「May J.」昴生「何がや」の瞬発力が最高だった。

かもめんたる

槙尾ユウスケに対する岩崎う大の当たりの強さが最高だった。

マユリカ

コントに入るときに阪本が白目を剥くのが最高だった。

つづいて決勝戦の感想


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