冬馬が振り付けを担当した「Be with you」に込めた想い
メンバーへインタビューを行うVTRを挟み、ライブはいよいよ後半へ。白い衣装に身を包んだ7人が現れると、冬馬が振り付けを担当した「Be with you」が導かれた。ステージには8本のスタンドマイクが並び、活動休止中の冬馬も一緒に舞台へ立っていることを感じさせる。冬馬のソロパートでも彼自身が歌っている映像を流し、ほかのメンバーが代わりに歌うことはなかった。「たった一度しかない1stライブ、なんとしても8人で立ちたい」という想いが、痛いくらいに伝わってくるパフォーマンスになった。
そして、スカーフを用いたコレオグラフが印象的な「雨」を経て、最終局面へと向かっていく。ダンスレクチャーから新曲へつながれるのかと思いきや、披露されたのは未発表曲の「our Good Time」。Owl City & Carly Rae Jepsen「Good Time」の日本語カバーで、ハッピーでリラックスした雰囲気は前向きで明るいOCTPATHの空気とよく溶け合っていた。曲に合わせてペンライトやクラッパーがリズミカルに揺れ、メンバーと共にライブを作り上げた。ラストには「Perfect」でブライトな笑顔を輝かせ、『OCTPATH 1st LIVE -MY PATH-』を締め括ったのだった。
今できる最上級のエンタテインメント空間を創出
本編終了後、少し経つとスクリーンにOCTPATHの公式キャラクターであるキューバンの姿が。OCTPATHをステージへ呼び戻すべく、アンコールを先導していく。
会場の熱気が最高潮を迎えると新衣装に着替えたメンバーが再び登場し、9月21日に配信開始されたばかりの「Like」を初披露。Likeポーズの振りが印象的なチアソングは、困難にぶつかってもくじけずに超えていく彼らだからこそよりいっそう映えていた。
この日最後のMCでは、それぞれが胸に抱えてきた想いが語られた。OCTPATHの活動が苦しくなってしまった瞬間があったこと、冬馬を入れた8人で1stライブをしたかったこと、そしていかにTHmeに助けられているかということ。泣き出してしまう仲間に寄り添い、肩を抱きながらそっと励まし合う。こうして彼らは、けっして順風満帆ではない1年間を走り抜けてきたのだと、自然に手を差し伸べ合う姿が物語っていた。
ラストナンバーには、ライブで定番となっている「Best Shot」を投下。スクリーンには、冬馬カラーのキューバンであるトートが映し出され、8人でステージに立っていることを彷彿とさせた。白と紫の銀テープも空を舞い、今の彼らができる最上級のエンタテインメントを作り上げた。
まだ、結成から1年も経っていないにもかかわらず、いろんな困難と向かい合ってきたOCTPATH。言いたいことも言えないことも、たくさんある日々を過ごしてきたことだろう。そんな言葉をまるっと飲み込んでエンタテインメントに昇華した姿は凛々しく、「これからも信じてついてきてほしい」という想いにあふれていた。
『OCTPATH 1st LIVE -MY PATH-』セットリスト(2022年9月23日、東京ガーデンシアター)
01.IT’S A BOP
02.Wild
03.Playboy
04.Be with you
05.雨
06.our Good Time
07.Perfect
──アンコール──
08.Like
09.Best Shot
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