ランジャタイ国崎らしいハチャメチャな“食レポ”ロケに、伊藤「白昼夢みたい」(てれびのスキマ)

ランジャタイ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ランジャタイのどっち食べタイ?』

祖父が福島の人だという国崎。そんな縁もあって福島ローカルで冠特番。

郡山の絶品グルメを国崎が2店舗食レポし、ふたりでそれをモニタリング。そのうちひとつを伊藤が食べることができるという趣旨の番組。

国崎は初めての食レポロケというが、そこはやはり国崎。オープニングではカメラから遠く離れたところで延々しゃべるなどボケつづける。「大幅カット」とモニタリングしている国崎が笑うように、本当はもっとボケまくっていたようだが、「レッツゴー!」と言ったあともなかなかオープニングが終わらない。

ようやく最初の目的地、イタリアンの店に着くも、もうひとつの店が海鮮丼の店だと聞いた国崎は先に海鮮丼から食べたいとまさかの移動。しかし、海鮮丼の店の格式高そうな外観に怖気づき「1回戻りましょう」と再びイタリアンへ……というのをひたすら繰り返していく。

最終的にはなぜかイタリアンの店長が海鮮丼を食べ、食レポするというカオスな展開に。「どうでした?」と国崎にVTRの感想を求められ、伊藤「白昼夢みたい……」。

どこまでもランジャタイらしいヒドさがまた観たくなる番組。レギュラー化してほしい。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』

1時間SPで麒麟・川島を迎えて商店街ロケ。「川島にロケの極意を教わる」というテイで、実はあらかじめ決めた9つのツッコミフレーズを引き出す名物企画「ツッコミビンゴ」。

川島自身は「スタジオ特化型」だと言うが、服屋ではまず商品の値段をイジるとか、あとで試着したら盛り上がりそうな服は先に触れておくとか、しっかり極意も伝える。川島「触れたやつが選択肢になるから」。

そんななか、「知名度足りへんで!」というツッコミを引き出すため、通行人に「サイン書きますよ」など自ら話しかける3人に「タレントの押し売りすなよ」とツッコんだり、「テレビ初めてなん?」を狙ってカメラ前でセオリーを無視した立ち位置にいるときに「街角でステルスマーケティングするのか」「『ウォーキング・デッド』くらい群がってるやん」「『フレンドパーク』の1発目の競技か」「『情熱大陸』の位置やぞ」などとツッコんでいく。ツッコミの語彙が豊富過ぎて、逆に誘導するのが難しいという現象が川島のスゴさを物語る。

最難関は「QuizKnockか!」というフレーズ。それを引き出すためうんちくを連発すると「伊沢ぶんなよ!」と惜しいツッコミ。それが出るのもスゴい。

やはり最後まで残ったのもこのフレーズで、最終的には早押しクイズをしているようなボケに、ついに「QuizKnockとロケやってんのか!」を引き出し全クリ。

ネタバラシされると「全クリしてるやん! スゴいやん!」「えーこれ出る?」「こんなんいける?」と大興奮の川島。「QuizKnockか!」という欄を見て、川島「よう出たな、ここよ! ちょっとバミっといてくれへん? QuizKnockの聖地やで(笑)」。

最後の最後まで一部の隙なくスゴかった。


この記事の画像(全2枚)



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

    #【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ) の記事一覧


この記事が掲載されているカテゴリ

てれびのスキマ

Written by

てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。