Wコウジそろい踏みの『ワイドナショー』ふたりの絡みにオズワルド伊藤「エモかった」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ワイドナショー』

松本人志が夏休みということで、今田耕司が出演しWコウジがそろい踏み。潔癖ではなく「ホコリと水滴が嫌いなだけ」と主張したり『金八先生』が好きと語ったり、「キャラを守る」という話からさんまのエピソードなど、どんどん話を広げていったりと延々オープニングトークがつづく。ようやく「すみません、『ワイドナショー』です」と東野が口を挟むと今田「なんとかこのまま、なんのニュースにも行かへんかったらええのにな(笑)」本当にそのままフリートークでも全然よかった。

ゲストにはオズワルド伊藤も。香川照之の件についてキャバクラで10年間バイト経験があり、揉め事を解決する「ゴタ消しの伊藤」と呼ばれていた伊藤は「俺がいたらなあ」と思ったという。銀座のクラブとは違うと注釈しつつ水商売の実情を語る。そして、この話題の最後に「一個だけ」と声を上げ、「水商売やってたら当たり前」などというSNSの声に対し「そういう目では見てほしくない」と語り、「それに対しての高い給料だろ」という声に対しても「絶対に違う」「女の子はそれで喜ぶわけがない」ときっぱりと否定していて頼もしかった。

そんな伊藤は「最近のテレビ」についての話題でも、無観客での収録がテレビ出演のスタートだったので徐々に観客が戻りつつある今は、観客の反応を変に気にしてしまってやりづらいと目から鱗の新鮮な発言。今田は若いころ「この収録のお客さんに誰よりも今田と東野オモロかったなって思わすために、番組の流れも気にしてなかった」と語り「えらいもんで仕事増えませんでしたねえ」とオトすが、その違いはとても興味深かった。

武田鉄矢がふたりに対して「絶望的なローカル局の番組を平気でやってる」と言うと、すかさず東野が「絶望的ってどういうことや!」と立ち上がり、今田が「BSよしもとのことですか!」とはしゃぐWコウジ。一瞬でスイッチが入る感じがとてもよかった。ローカル番組について「ビジネスとしてバラエティを捉えてるかどうかっていうのもありますね。バラエティって土地によって空気も違うから作り方もノリも違う」と今田。東野は「60歳くらいで田舎暮らしをしたいと思ってて、田舎探しの名目」で、いろいろなローカル局に行っているそう。今田は、東京の番組はいろいろな角度からチェックされているような気がする一方「ルールの中で戦う楽しさはある」と。

エンディングで伊藤がふたりの絡みを間近で観れて、あえて「エモかった」という表現を使っていたとおり、最高の丁々発止だった。

『凪咲とザコシ』

春日をゲストに迎え「春日のギャグを免許皆伝してもらおう!」という企画。

「次々ギャグ振られるのって2022年の感じがしない」と言う春日だが「トゥース」は左手の人差し指だけを立てるとか、足も左足が前で「口から自分の本体が出るくらいのイメージで叫ぶ」など解説を加えていくのが楽しい。「ハァーッ!」と締めるときは「アメリカのアニメの終わりみたいに締める」と。渋谷は見事に「トゥース」をものにして免許皆伝となるが、ザコシは当然のごとく誇張モノマネになり「春日よりおもしろいのでダメ」と失格。ザコシと春日のガッツリとした絡みが新鮮。

「鬼瓦」は、鬼なので人差し指はツノを表現しているとのこと。親指を耳の下のあたりに置き、それを支点にすると説明し「指は器具だと思えばいい」と極意を伝授。アゴの出し方も「猪木」の場合は「大股でアゴが出る」に対して鬼瓦は「ちょっと引く」と違いを語り「目線は自分ができる限界以上の上を見る」のだという。春日「笑かすって気持ちは邪念ですから場を清める意識で!」。

その後、「カスカスダンス」も伝授し、渋谷は「女春日」を“襲名”。一方、誇張しつづけるザコシは「破門です(笑)」。


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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