「パワハラにならない怒り方」
次は、パワハラにならない怒り方を具体的に。
僕は社長時代、部下に怒る時はストレートに怒っていました。感情をストレートにぶつけると相手に必ず響きます。響かないまでも何らかの反応はあります。
しかし、「ストレートに怒れ!」と言われても、それを表現するのが苦手な人もいます。ましてや、感情をストレートにぶつけたところで「恐怖を感じた」と言われたらそれはもうパワハラです。
そこで! パワハラの可能性をゼロにすべく、部下のタイプ別に怒り方を変えていくのはいかがでしょうか?
【パワハラにならない!タイプ別怒りワード一覧】
■意識高い系タイプ
プライドが高く、上昇志向の強いタイプ。
怒りワード「俺みたいになるぞ」
このタイプは簡単です。怒った後にこの言葉を付け加えればそれでOK。絶対にこうはなりたくない意識高い系くんは震え上がるでしょう。去り際に、ありったけの哀愁を漂わせるとさらに効果的。その姿に泣き出す人もいることでしょう。
絶対に言ってはいけないワード「お前、昔の俺に似てるな」
即、訴えられます。
■真面目系タイプ
入社以来無遅刻、無欠勤。コミュニケーション能力は低いがとにかく真面目。
怒りワード「良くはないね」
このタイプは、普段怒られることが少ないので、「悪い」「ダメだ」とはっきり言わず、「良くはない」に言い換えてあげる。
絶対に言ってはいけないワード「融通きかないね」
即、訴えられます。
■バカ系タイプ
社交的で誰とでもすぐ打ち解けるが、話すことに内容は無く、ただ声がデカいだけの人。
怒りワード「面白いんだけどね」
このタイプは笑いのセンスに絶対の自信を持っているので、怒る時は「面白いんだけど、あれはダメだよ。面白いんだけどね」と、面白いで挟み込んであげましょう。どれだけ怒られてもすぐに機嫌が良くなります。
絶対に言ってはいけないワード「お前クソつまんねぇよ」
即、訴えられます。
■体育会系タイプ
理屈ではなく上からの指示で動く。力持ちだが、自分で判断する能力ゼロ。
怒りワード「頭はいいのにぃ~」
このタイプは体力はあるけど頭が悪いというコンプレックスを持っているので、怒りながらも所々でそこをくすぐってあげましょう。
絶対に言ってはいけないワード「バカなの?」
即、殴られます。
いかがだったでしょうか?
「プライド全捨て」と「タイプ別怒り方」でパワハラ0を目指しましょう!
※効果には個人差があります。部下から訴えられても僕を訴えないで下さい。
連載「神宮寺しし丸の“生き方説明書”」は、毎月1回の更新予定です。