ランジャタイ国崎和也に捧ぐ。「スミスへの感謝状」

2022.2.28


本当のことを書くと、

それからはたくさん一緒のライブに出た。

ランジャタイがライブで一緒だと心が踊った。

お互い変なことをずっとしていられた。

ランジャタイはどんどんウケるようになっていった。

私達は解散した。

私はピン芸人になった。

ピンになってすぐの時、「許してちょんまげライブ」というライブを2組でやった。自分達のお客さんの前で100分間スベり続けた。楽しかった。

ランジャタイはどんどんどんどんウケるようになっていった。

私は事務所を辞めてフリー芸人になった。一時期はアマチュアになったりした。

伊藤幸司に勧められて、組んでいたコンビをM-1ラストイヤーの一回限りで復活したりもした。予選会場に台風が直撃して、お客さんひとりの前で漫才をやって1回戦で敗退した。復活したつもりが復活できなかった。

ランジャタイはどんどんどんどんどんどんウケるようになり、とうとうM-1ファイナリストになった。

その間、いつのまにかスミスは国崎になっていた。

国崎のことを順を追って思い出してみても、やっぱりあまりわからない。

いい奴。

いい奴なんだよな。

それしか出てこない。

本当のことを書くと、私は国崎とはある程度の心の距離をとっていたのかもしれない。スミスの時からずっと。

私は本当に面白い人にはコンプレックスがある。
本物には、私の付け焼き刃面白じゃ見透かされるんじゃないのか?
自分のことあんまり面白いと思ってないんじゃないか?
今は面白いと思ってたとしても、いつかバレて面白くないなと思われるんじゃないか?
そもそも自分にあんまり興味ないんじゃないか?

そう思って近付けなかったのかもしれない。
伊藤幸司が慕ってくれてるのはわかっていたけど、国崎は恩がある先輩として普通に慕ってくれてるくらいだろうと思っていた。

国崎の例のコラムを読んだ。

びっくりした。

そんなに思っててくれたんかい。

ありがとう。

無駄じゃなかったって言ってくれて。

前出の2組でやったライブ「許してちょんまげライブ」のお客さんの感想ブログの引用(許可無しだけど自分のことだからいいよね?)

【『試しに「浜口浜村 ランジャタイ」で検索してみたら、検索ワード候補に「バトン」って出てきたんだけど、託した覚えも、託された覚えもないよね?』と、オープニングMCで浜村さんが語っていたのだけども、そもそもそんな検索ワード候補が本当に存在するのかしら?という。天の邪鬼の浜村さんの事であるから、ランジャタイに確かに”何か”を託しているのだな、とひとりごちた。浜村さんは絶対に否定するのでしょうけど。】

本当に検索ワード候補には出てきたのです。

ただ【無駄じゃなかった】であんなに泣くってことは、私が天の邪鬼なのはその通りでしょう。大正解です。

俺!!!ランジャタイに!!!めちゃくちゃ!!!託してた!!!

あんな風に自由に漫才したかった。

あんな風に自由にボケたかった。

浜口浜村でランジャタイみたいになりたかった。

国崎のコラムの中で【最高じゃないですか!?】と書いてあった。

最高よ。最高に決まってるじゃないそんなの。最高すぎて、

ひょの〜〜!

そしてそして。

今やランジャタイ様のおかげでお仕事までいただけて。

神様仏様国崎様。ありがたや。なのですが。

国崎様は本当に神様になろうとしてる。

ある命を復活させるという。

私がいまだ叶えられないままのあるコンビの復活。

国崎大明神なら叶えてくれるかもしれない。

まさか殺し屋スミスが国崎大明神に進化して命を復活させてくれるかもしれないなんて。

後輩ガチャ!大当たりやーーーー!!!

国崎大明神、そして大怪物伊藤幸司のご両人。これからの活躍もずっと期待しています。

ちなみにあのコラムで書かれている、国崎氏と初めて会った時の私は25歳くらいの時ですので、痛々しい暴言をお許しください。本当に自分を天才だと思い込んでいたのです。始めたての芸人によくいるやつです。私は当時すでに6年目とかでしたが。

キャーーーーーーーーーー。

でもあの時、国崎は21歳とかだったのか。よく嫌わないでいてくれたよね、あんな奴を。

嫌わないどころか!十数年後にコラムで書いてくれて!お仕事をいただけるきっかけにしてくれるなんて!

ちなみにここまで読み進めてもらって申し訳ないのですが、私に面白文を期待されていた方には謝っておきたい事があります。

ある画像を見ていただきたいです。

私は【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】というシリーズで電子書籍を出させていただいたのですが、そのレビューの中のひとつです。

私の文章は面白さは皆無で、くすりとも笑える場面はないのです。申し訳ありません。ただ、人柄が伝わる親しみやすい率直な文章で、売れていない芸人さんらしさがあり、好感は持てるそうです。 

好感しか持てない駄文を失礼致しました。よし、これで言い訳も完了。

このコラムを書くにあたって、国崎と喋った事を思い出そうとしたけれど、だいたいしょうもないこと言い合って笑ってるか、私の愚痴不満嘆息を聞いて笑ってくれていたことしか思い出せない。逆に国崎から愚痴不満嘆息の類いは聞いたことない。

あの人、どんな人なんだろう?

そういえば二人で遊んだ事も無いかもしれない。伊藤幸司とは何回かあるけど。大勢ではよく飲んだりしたけど。国崎と二人っきりって一回も無いかもしれない。

ランジャタイが今凄く人気が出たり色々な人に評価されたりしているらしい。

古参ぶっちゃおうかなぁ~。

「ランジャタイは俺のランジャタイだからな!!!」

そう言えないくらい売れて売れて売れてけろー。

ちゃんくにー!もう二人っきりでもビビんないからさ!安心して深い話もできるから!ていうか!君が!私に【生きててよかったで賞】のハンコおしてくれたんやで~!自覚あるぅ~~~?

売れて売れまくって!高めの焼き肉とか連れてっておくれ~~~。げへへ~~~。人頼み人生万歳ー。


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浜村凡平太

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浜村凡平太

フリーで活動するピン芸人。1984年生まれ、愛知県出身。アマチュアになったりお笑い愛好家になったりしながら現在はフリーのプロ(自称)に戻って細々と活動中。YouTube『浜村凡平太チャンネル』。

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