1月27日に突如スタートした、マシュー南のポッドキャスト番組『Matthew’s Matthew マシュー南の部屋の中のマシュー』(Amazonオーディブル)。その第1回、第2回である松浦亜弥ゲスト回(前編・後編)を聴いた。
「マシュー南」を知らない人のために改めて説明すると、2001年から2006年まで放送されていた『Matthew’s Best Hit TV』(前身番組は『BEST HIT TV』/テレビ朝日)に出演する藤井隆にそっくりのアイドルで、本名は「マシュー・弦也・南」。金髪に縦じまのスーツというド派手なビジュアルと、歯に衣着せぬ言動とキレのある動き、異常なまでのアイドルへの知識量は、当時小学生だった自分にとって「衝撃」以外の何ものでもなかった。
むしろマシュー南の衝撃が強過ぎて、彼が登場してからは藤井隆に対してかなりの違和感を抱いていたし、幼かった自分は本気で「なんだこいつマシューのマネしやがって」と憤慨していた。しかし、のちにその藤井隆こそがマシュー南本人であることを知ったときは、倍の衝撃を受けた。(2021年4月21日放送『あちこちオードリー』(テレビ東京)で本人の口から正式にカミングアウトした)。
松浦亜弥という存在
そしてもうひとり、松浦亜弥のデビューは文字どおり自分にとって「革命」だった。松浦亜弥がデビューした2000年から活動休止する2013年までを生きた人間にとって、松浦亜弥を避けて通ることは「不可能」と言っていい。当時、モーニング娘。(特に石黒彩)に鬼ハマりしていた自分にとって、ハロプロのしかも「ソロ」のアイドルがデビューするということに対して少なからず不信感のようなものがあったのだが、その感情は彼女のパフォーマンスを見た瞬間に吹き飛んだ。パワフルとキュートが同居した異次元の歌唱力と、形容詞し難いほどの圧倒的なオーラ、デビュー曲「ドッキドキ!LOVEメール」からラストシングル「チョコレート魂」までどの曲、どの作品を観ても、燦然と松浦亜弥がそこに輝いていた。
個人的に一番好きな曲は9枚目シングル「ね~え?」。サビの「迷うなぁ~!セクシーなの?キュートなの?どっちが好きなの?」という「問い」には間違いなく自分が誰よりも悩んだという自負があるし、未だにその答えは出ていない。また、石川梨華、加護亜依とのユニット「三人祭」でのパフォーマンスは、20年経った今も昨日のことのように脳裏に焼きついている。石橋貴明と中居正広のテレビ番組『うたばん』(TBS)出演時の映像は録画したビデオテープの黒いビロビロが焼き切れるほど無限再生した。「チュッ!夏パ~ティ」が自分の「目覚め」だった。
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