「パパが、ママを殺した」
第一部最終回の展開を振り返りながら、第二部の展開を予想してみよう。
第一部最終回である第10話。
箱に詰められた篤斗(小林優仁)は、病院で奇跡的に息を吹き返す。だが、誘拐のショックで喋ることはできない。
一方、容疑者として疑われている林(深水元基)は、行方をくらましている。婚約者の茉莉奈(林田岬優)に助けを請い、茉里奈の父の会社・等々力建設の倉庫にかくまってもらう。
林は犯人ではあり得ない。なぜなら接待を受けていたというアリバイがあるからだ。それを何故言い出せないかというと、大規模な「SDGsタウンプロジェクト」にまつわる住愛ホームの贈賄に絡んでいるからだろう。
林は、強羅誠(上島竜兵)という男と会う。11年前の真帆(宮沢りえ)との写真を撮ったのが強羅だろうと追い詰めるが、強羅はのらりくらりとかわす。強羅がゴミ箱を蹴ると、中から男のうめき声が。強羅、そうとうヤバいヤツのようだ。
「指定する場所にひとりで来い」というメールを受け取った凌介(西島秀俊)が、その場所に行くと、そこには林がいる。何か言おうとした林だが、凌介をつけてきた瑞穂(芳根京子)と一星(佐野勇斗)が立てた物音に驚き、林は逃亡してしまう。
篤斗の意識が奇跡的に戻る。阿久津刑事(渋川清彦)と落合刑事(吉田健悟)は、この中に犯人がいるよねと、写真を見せる。篤斗が写真で指差したのは、林ではなく凌介だった。そして「パパが、ママを殺した」とはっきり言うのだ。
「アフロディーテの下僕」の正体
「凌介が真犯人!?」と驚かせての年またぎなわけだが、凌介犯人はあり得ない。
篤斗の病院の警備員が居眠りをしているという伏線があり、誰かが侵入したと考えるべきだろう。
そもそも、凌介の声に反応して、篤斗はずっと目を覆っていた両手を外したのだ。誘拐のショックで喋れなくなっていた篤斗を回復させたのは凌介である。凌介が犯人であれば、そうはならなかっただろう。
おそらく、「パパがママを殺したと言わなければ家族を殺す」と脅されるか何かがあって、篤斗は意に沿わない証言をしたのだ。
第10話でようやく判明したのは、「アフロディーテの下僕」の正体だ。
YouTuberのぷろびん(柄本時生)に情報を流していた「アフロディーテの下僕」の正体は、凌介の上司の太田黒(正名僕蔵)だった。冷凍遺体の情報をリークでき、好意を寄せているように見える太田黒芳春、望月鼓太朗(坂東龍汰)のふたりが候補だったので、これは予想通り。とはいえ、事件の本筋には関係なさそうである。
カルト教団と「SDGsタウンプロジェクト」が絡んでいるのではないか
真犯人フラグを立てよう。
結局、謎は収束するどころか拡散しているので、またも推理というより予想になってしまうが、前回と同じく犯人は、真帆だ。
事件はひとつではないし、犯人はひとりではない。
だが、真帆が黒幕だ。
真犯人ひとりが3人を誘拐したのではなく、一人ひとり誘拐犯がいるという仮説だ。
まず真帆の失踪は、真帆が黒幕であるならば自作自演だ。
篤斗を誘拐したのは菱田朋子(桜井ユキ)だ。つまり、ドライブレコーダーの映像に映っているのはやはり菱田朋子。彼女は、真帆に憧れていて真帆の言うことに素直に従う。誘拐を協力したのは山田コーチ(柿澤勇人)だ。
光莉を誘拐したのは、本木陽香(生駒里奈)だ。
ひとりの犯人が、防犯カメラにも捉えられず、3人を一度に誘拐するのは難しいだろう。3人一度に誘拐したのではなく、それぞれに誘拐犯がいる。そして、篤斗や光莉の行動に詳しい真帆が黒幕ならば可能なのではないか。
なぜそんなことを真帆がするのか。ここに、カルト教団と「SDGsタウンプロジェクト」が絡んでいるのではないかと予想しておく。
真相編、第11話の予告には、「光莉(原菜乃華)が、涙ながらに衝撃の告白をする──!」とある。光莉がついに助けられ、証言するのだろうか。殺されフラグが立ったように思える林は生き延びることができるのか。容疑者となった凌介は、どうなるのか? 第二部、ぐいぐい展開していくことを期待!
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