生後3カ月のきょうだい子猫2匹一緒では無理ですか?〈里親の決め手は猫が我が家より幸福になれるかどうかだけ〉

2021.11.26


申し込みの本気度とは

そして、ある日。
妻に「里親さんの問い合わせ、来た?」と、すでに日課となっている質問をした。しばらく沈黙の後「うお!? 来てる!」の反応が! マジか!
問い合わせがあったからといって、条件が合わないことだって往々にしてあるし、色めき立つほどのことではないのだけれど、それでもうれしいものなのだ。自分でもこんなに「待ちに待っていた」とは、驚きだった。
里親募集サイトに掲載するとき、追加でちょっと突っ込んだ質問をして、申し込みフォーム時にご回答いただくようにしている。少しだけハードルを高くしているのだ。最後まで読まずに、この追加質問に答えていない方もいたりして、「申し込みの本気度」みたいなことが見えてくる。

きょうだい猫
本気ですか?

お問い合わせの際は、下記についても申し込みフォームに記載をお願いいたします。
・お名前(苗字のみで可)
・ご職業(会社員、専業主婦、自営業等)
・ご住所(〇〇県〇〇市等簡単で結構です)
・住居形態 一戸建て(持ち家:借家)or 集合住宅(分譲・賃貸)
・猫の飼育経験有無

今回は、とてもしっかりとご回答いただいて、まったく問題なかった。それどころか「猫を飼うのが初めてだけれど、いろいろ調べてみると『2匹一緒に飼い始めるのがいい』とあるので、2匹一緒が希望です」ということだった。
たぶん生き物を迎えるにあたって、たくさん下調べしていたのだろう。やりとりの中で、こういう面が見えてくると、とても安心できる。里親さん探しのときの僕たちは、けっこうな疑心暗鬼っぷりなのだ。
後で知ったことだけど、前述の「泣き言ツイート」で「なな」と「よう」のことを知って、「ぜひ」と思ってくれたそうだ。ナイス俺、ナイス泣き言。

きょうだい猫
本気みたいだ!


「2匹一緒、決まるといいな」とは思うけれど、決まってほしいがゆえにゴリ押ししたり、「大丈夫だよね」と譲渡の基準を甘くしたりするのはダメなのだ。「譲渡すること」が目的なのではなくて「猫が終生幸せに暮らせる『ほんとの家』に届けること」が目的なのだ。

〈里親の決め手は猫が我が家より幸福になれるかどうかだけ〉

オンライン&リアルお見合い

メールでのやりとりを終えた後、オンラインでお見合いをした。
「なな」と「よう」のいつもどおりの様子を見てもらい、おたがいの顔も見られて、翌日、病院で実際にお見合いをすることも決まった。

翌日、すぐにリアルお見合いをした。このときも里親さんからの質問が具体的で、とてもよかった。「2匹を迎えた後の生活」をすごく現実感を持って考えてくれていることが強く伝わって、安心した。
お見合い中、「なな」は終始マイペースで、「よう」は終始ビビっていた。2匹一緒でよかったよ。

きょうだい猫
上/マイペースな「なな」下/ビビリな「よう」


病院の先生は慎重で、いつもは「この場ではお返事をいただかずに一度持ち帰ってもらって、再度家族で確認してからお返事ください」という段取りなのだけれど、その場でオンラインお見合いを挟んだこともあり、譲渡が決定した。安堵。

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仁尾智

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仁尾 智

(にお・さとる)猫歌人。1968年生まれ。1999年に五行歌を作り始める。2004年『枡野浩一のかんたん短歌blog』と出会い、短歌を作り始める。短歌代表作に『ドラえもん短歌』(小学館文庫)収録の《自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった》などがある。『猫びより』で「猫のいる家に帰り..