怒られたあとは下ネタを!
もうひとつ「怒り風車の理論」の大事なポイントは、怒られたあとです。
ありがちなのが下を向いてずっとヘコんだままの人。これ、実は一番楽なんですよね。
「僕こんなにヘコんでますぅ。どうか許して下ちゃい」と。相手の「もういいよ。こっち来て一緒に飲もうぜ」待ち。僕の一番嫌いなやり口です。
先輩を怒らせて、場が変な空気になり、その空気を変えるのも先輩にやらせるのか? 怒らせたなら、その尻拭いくらいは自分でやるべきです。
僕は怒られたあと、「謝罪レベル10」でしっかり謝ったあとはめちゃくちゃはしゃぎます。まるで怒られたことなど無かったことのように振る舞います。怒ってた先輩が冗談を言ったら「なんでだよ!!!」と全力でツッコミ、場合によっては頭もはたきます。
これ、もの凄くパワーがいるんです。下を向いてヘコんだままにしているほうが、よっぽど楽です。
しかし、これが怒られた側の礼儀というか、最低限の義務のような気がするんです。自分が変な空気にしたんだから、その空気を元に戻す。元に戻せないまでもその努力はする。
その努力とは、下を向いてヘコんだままにしていることではないはずです。
しかし、空気を変えるのが苦手な人や、相手の怒りレベルが10以上でなかなか手強いときはどうするか?
そういう時は「怒られたあと用の話」を持っておくと良いでしょう。
この「怒られたあと用の話」はゴシップや下世話な話等、誰でも食いつく下ネタ系がベストです。
日頃から社内の噂話や芸能ゴシップを収集し、程良い下ネタを2~3個用意しておきます。
そして怒られたあと、タイミングを見計らって「あれ知ってます? ちょっと小耳に挟んだんですけど~」と切り出します。
怒られたあとのピリピリした空気を、下ネタ特有の湿り気が中和してくれることでしょう。そして、「こいつ自分から必死に空気変えようとしているな。可愛い奴だ」となります。
【取扱注意】
前回、土田さんに「俺、格闘技やってたから土田さんにケンカ勝てますよ!」と朝まで究極のダル絡みをし続けた話を書きました。
その時、場の空気を変えようと、はしゃいで下ネタを連発したのですが、「てめぇ全然反省してねーな!」となり、ご覧の結果に。
「怒られたあとの下ネタ」は相手の怒りを鎮める「消火水」かと思いきや「ガソリン」の場合もあるので、取り扱いにご注意を。
いかがだったでしょうか?
相手の怒りを利用して相手にハマる「怒り風車の理論」。皆さんも是非実践してみて下さい。
もしそれによって「上司との関係が逆に悪化したぞ!」ということがあれば、そのときは謝罪レベル1000で謝らせて頂きます。
連載「神宮寺しし丸の“生き方説明書”」は、毎月1回の更新予定です。