温めていた「『アルコ&ピースのANN0』最終回の出待ちにいた人コラム」
最初はただの思いつきだったのに、そこから一気にピースが埋まっていき、本全体の形が決まっていくのはおもしろいところ。ぺこぱの表紙起用が決まると、1年半で一気に4つのラジオ番組を担当するようになったオズワルドや、さまざまなシチュエーションでラジオに関わり、あとは地上波冠番組を持つだけという状況のヒコロヒーなど、次世代のラジオスターと言うべき存在はすぐ取材対象として思い浮かんだ。
じゃないほう芸人特集はそのまま実現。村上(マヂカルラブリー)の取材は、松井&成田の名前と同じように、表紙に「村上」と書いてあったらおもしろそう、というアイデアが発端になっている。東野幸治や錦鯉の取材も、「中年しか登場しない」という案を落とし込んだものである。


当初考えていた「芸人ラジオマスコミ座談会」という案を発展させ、最近話題になっているブレインスリープのラジオ担当者の取材と合わせ技にしたのが特集の「芸人ラジオへの過剰な愛情」。
以前から温めていた「『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0(ZERO)』最終回の出待ちにいた人コラム」の人選は、過去に直接会って話したことのある人たちを選んだ。記憶はおぼろげだが、最終回出待ちの現場で、私は今回コラムを書いた3人と会っている。
向井慧(パンサー)のインタビューも『99人の壁』(フジテレビ)のお笑いSPで「芸人ラジオ」が題材になった際に、向井の名前が挙がったところから思い浮かんだもの。こんなふうに考えていくと、なんてことはないアイデアのかけらを寄せ集めて、「ええ~い!」と強引にひとつにまとめ、それっぽく外側を手直ししたのが今回の本のようにも思う。
「裸のぺこぱ」が決まるまで
表紙のデザインもまさにそんな感じだ。私が始めに考えたのは、前号の霜降り明星同様に、顔をアップにして、とにかく大きく「松井勇太」「成田秀平」の名前を載せるというものだった。本名=裸になるという連想をして、表紙のキャッチコピー「裸のぺこぱ」を決めた(もう1案が記事内で使った「ラジオは芸人を裸にする」だった)。
その後、取材に向けて特番を含めて過去の番組を改めて聴き直していく過程で、「とにかく番組内でふたりが楽しそうに笑うんだよなあ」という印象が強く残り、撮影直前に爆笑しているパターンもいいんじゃないかと思いつく。カメラマンに見せたイメージは『オードリーのオールナイトニッポン 一年史』の表紙。

笑顔の写真をたくさん撮った中から現在のものをチョイスし、この番組のリスナーの総称である“GREEN MAN”にあやかった緑色をデザイナーがたまたま背景にセレクトして、思いつきや偶然が重なり、今回の表紙になった。

ビジュアル面は本来ならもっと明確にコンセプトを絞って作っていかないと、取材対象にも迷惑をかけてしまうのだが、何はともあれ、最終的にはおもしろい&興味深い一冊になった。果たしてこんな作り方でいいのかわからないが、本の編集方法に正解などない。気が早いようだが、制作できるかどうかわからないにもかかわらず、もうすでに私は次号の内容をなんとなく考えている──。
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