『マヂラブANN0』で実現した野田クリスタルvs厚切りジェイソン、「QBハウス」愛もぶつけ合った勝負の行く末

2021.6.30

プログラミング対決と投資対決で暗雲立ち込める

つづいてはプログラミング対決。高校以前からプログラミングに触れ、社会人になってからは「電子レントゲンを保管するシステムを作っていた」と話す厚切りジェイソンに、「どこがプログラミングになんの……?」と絶句する野田クリスタル。「厚切りさんの言ってる言葉がもう理解もできなくなってしまった……?」と尋ねる村上に、「いやコンピューティングからわかってないよ。何?クラウドコンピューティングって……?本当にある言葉なのか……?ちょっとこれは納得いかない……」とボロボロになりながらもファイティングポーズを取る野田クリスタルの姿に胸打たれた。

CMが明け、対決は中盤戦に突入。ここまで殴り殴られの好勝負を繰り広げていた両者だったが、リスナーから送られた「株投資」についてのメールで状況が一変。「S&P500インデックス・ファンドが高値掴みにならないか心配」という相談に、投資家の一面も持つ厚切りジェイソンは「僕はずっとドルコスト平均法で……」と水を得た魚のように回答する。

一方、YouTubeで投資番組『学べるラブリー』を担当しているがまだ勉強中のマヂラブは明らかに動揺。野田クリスタルは「N&S5億」「グローバルファンタスティック」とめちゃくちゃなボケを連発し、村上に至ってはCM中に投資のガチ相談をするというまさにカオスな状態に。しどろもどろになりながらも「こっちはやってるんだから仕事で……プロなんだからほぼ……(厚切りは)ホントに投資やってるんですか……?」と強がるも、「まぁ僕はベンチャーファンドの取締役なんですよ」の返しに、「はい……?べ……?ベンチャー……?ファンド……?」と言葉すら出ないふたり。「何も仕事しなくても暮らしていける状態」にあるという厚切りジェイソンの余裕ぶりに、誰の目から見ても勝負は明白だった。

「QBハウス」への愛のぶつけ合いの行く末

そして放送はついに最終決戦「QB対決」に。どちらが真のQB芸人なのか、それこそが今回の戦いの「核」の部分。これまではいわば前哨戦だったのだ。開始早々に「QBシャツ」と「QB扇子」を見せつける野田クリスタル。CM広告に起用されている厚切りジェイソンもこれは持っていなかったようで「それどこで手に入れたんですか?すごいね……」と感嘆の声を上げた。野田クリスタルが一歩リードか。

つづいては髪型の注文方法を発表し合う両者。厚切りジェイソンは「3mmスポーツ刈り、前は半分だけ残して」、野田クリスタルは「3cmだけ切ってあとは梳(す)いてください」と「毎回切る人が違う」QBハウスのシステムを把握し切った注文方法を披露する。しかし、QBハウスでは厚切りジェイソンが出演するCM動画が目の前のモニターに延々と流れつづけており、その姿は全店員の脳裏に刻み込まれている。さらに野田クリスタルはその動画を観ながら髪を切られるという屈辱を味わっており、その点を考慮すると、厚切りジェイソンに軍配が上がるだろう。

さらに互いのQB遍歴、QBクイズ、QBに行く際の心構えなど存分にQBハウスへの愛をぶつけ合う。途中「散髪後の完成がどんな状態でも文句を言わない」という野田クリスタルに対し「我慢しなくていいのも素晴らしいポイントなんですよ!なんで我慢してるんですか!?Why ジャパニーズ ピーポーォォオオ!?」と伝家の宝刀を炸裂させる厚切りジェイソン。しかし野田クリスタルは予告どおり『Deep Impact』で封じ込める。もはやどちらが倒れてもおかしくない死闘が繰り広げられた。

互いに一歩も譲らず膠着状態がつづくなか、「QBへの愛は俺が一番強い……」とメンタルの勝負に持ち込もうとする野田クリスタル。「俺も出してくれよあのモニターによ……あのモニターでAJと俺のちょっとしたトークやろうよ……」と懇願するが、厚切りジェイソンは「入ってほしくないですね」と一刀両断、取りつく島も与えない。

さらには「QBハウスってフランチャイズ制もありますから野田さんご自身のQBハウスを出すのはどうですか?野田ハウス」と野田クリスタルを完全に封殺しようとする厚切りジェイソン。手を取り合うどころか異常なまでのQBへの執念に、画面の前でただただおののいた。最後には

「まだ髪型気になさってる方々はぜひQBハウスへ、以~~~上!!」

と、広告塔としての宣伝も完璧にこなす厚切りジェイソン。同じ土俵にすら立たせてもらえない野田クリスタルの「Why~~~~!?」という慟哭がスタジオに響き渡っていた。

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