独特な“孤高感”があるバカリズムを「天才ぶってますが、大衆演芸です」と評するザキヤマ(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『お笑い実力刃』

バカリズムだけで1時間。ピン芸人のコントは「特殊」だと語るバカリズム。コンビならボケ・ツッコミである程度役割があるが、自分のようなタイプは「まず役割もそもそもないから、俺がボケなのか、ボケの人を相手にする側の人なのか、もしくは異常な世界で振り回される人なのか、異常な世界で当たり前のように振る舞う異常な人なのかって選択肢が多過ぎて。最初の一歩目がなかなか難しい」と。

「理想はやっぱり、カッコいいと思われたいですよね。ピンのよさって、孤高感じゃないですか。体ひとつで戦ってる感」と語るバカリズムは、フリップネタをしなくなった理由を問われ「誤解を恐れずに言うと、ダサいから(笑)。自分のネタの持ち時間にここにイーゼル立ててめくってるだけの自分がイヤなんです」と答える。

また、女性を演じるときにメイクしない理由も「する理由がないから」とキッパリと言う。記号として女性を演じているとわかればじゅうぶんで、必要以上にメイクやアクセサリーをつけるのは「ネタを伝えるための欲求じゃなくなってる気がする」と。

独特で理知的な強い美意識を感じる。それが「孤高感」につながっているのだろう。そんなバカリズムをザキヤマは「天才ぶってますが、みんなに笑ってもらいたいんです。大衆演芸です」と評す。

『かりそめ天国』

新企画「もう中学生のプロしか知らないNo.1企業伝説」。つま切り機シェア70%を超える平野製作所にもう中が企業訪問ロケ。「受付のチャンネー」「アコーなディオン」「『ガッツだぜ!!』以来の“あっちゅー間、あっちゅー間”」「『ヒントでピント』の分割」など独特の語彙でレポートし、途中、赤身になったりしてボケまくるもう中のロケに、「今、一番好きかも! ヤバい! おもしろ過ぎる!」と絶賛のマツコ。有吉も「怪物ですよ」と評す。

『建もの探訪』のメジャーやシャ乱Qのうちわを突然持ち出すもう中に、「いろんな物、持ってるよ。吉田豪さんかもう中かってくらい」と有吉。「ラジオに呼んだときもレンタカー借りてくるんだもん。ラジオでさ、いっぱい小道具いらないじゃん!」。有吉が言っていたように「レポーターの仕事増えそう」。


『脱力タイムズ』

総集編回なのだけど、単に総集編をやらないのがこの番組。今回は「DNNドキュメント」として有田扮する会社員・岡島信之(53)が脱サラして夢を叶えようとする。そんな男の密着ドキュメンタリー。そんな彼がいる場所のテレビから番組名場面が流れるという形式。ドキュメンタリーがいかにもという感じでクオリティが高く、有田の好きな『放送禁止』のような展開があるんじゃないかと思って釘づけになってしまう。この番組でたびたび起こる、いったい何を観せられているんだ状態に。

明日観たい番組:見取り図に密着した『シンパイ賞!!』

『週刊さんまとマツコ』(TBS)、「お悩み相談」。

『シンパイ賞!!』(テレ朝)、見取り図に密着。

『テレビ千鳥』(テレ朝)、「楽屋あいさつ男前選手権」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)、「第5回桃鉄王決定戦」。

『ガキの使いやあらへんで!』(日テレ)、「菅田将暉登場!海女さん教室」完結編。

『関ジャム』(テレ朝)、「東京事変特集」。

『ボクらの時代』(フジ)、石橋静河×森山未來×長塚圭史。

『おしゃれイズム』(日テレ)に山﨑賢人。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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