サイコっぷり全開のジュヌ
法廷はヴィンチェンツォとチャヨンの圧勝に終わった。薄笑いを浮かべながら一部始終を眺めていたバベルグループの真の会長、ジュヌ(オク・テギョン)は、いよいよサイコっぷりが全開に。高級車を時速200キロ近くでぶっ飛ばしたかと思えば、フロントガラスをゴルフクラブで一撃! さらにミョンヒに指令を下す。
「まずはホン・チャヨンからすべてを奪え。カネや資格、その他すべて」
かわいさ余って憎さ百倍というやつだろうか。そして、義弟のハンソ(クァク・ドンヨン)から驚くべき事実が明かされる。ジュヌは入院中の自分の父親をキル院長に命じて殺害していたのだ! どうやら母に対する父の仕打ちへの恨みが大きかった様子。第6話では「仕事もせず不倫しやがって」と呟いていた。どうでもいいが、髪下ろしてメガネ姿のハンソがかわいらしい。この兄弟はまだまだいろいろありそうだ。
ミョンヒの報復により、数々の罪の証拠を捏造されたチャヨンは警察に連行されて留置場に叩き込まれる。彼女が動じないのは、肝っ玉が据わっているせいもあるが、何よりヴィンチェンツォへの信頼が厚いため。「手を打ってみる。俺のやり方で」と言われると檻越しに抱きついてスリスリするチャヨン。すかさず寝てしまうところを見ると、好きだから甘えているのではなく、自分を釈放してくれるから甘えているだけなのがわかる。猫か。
ここでのヴィンチェンツォの手口も鮮やかだった。まず、カジノでバカラをしているミョンヒに接近して取り引きを持ちかける。「自分を殺そうとした人間を信じられる?」と嘲笑うミョンヒに、「時に敵への信頼が幸運を呼びます。難しいでしょうけどね」と迫るヴィンチェンツォ。彼が提案した取り引きは、彼女が買収できなかった南東部地検のファン・ジンテ地検長(ソ・ジンウォン)を懐柔する代わりにチャヨンを釈放するというもの。
ヴィンチェンツォは、子供をダシにファン・ジンテ地検長を一瞬で懐柔してみせる。イタリアのサッカー監督が出てきたとき、何か関係あると思ったよ! 下手なのにユースチームに入れられるこの子はイタリアで苦労するだろうな……。でも、そこから這い上がれるかどうかは自分次第だ。がんばれ!
約束どおり釈放されたチャヨンの目にハートマークが見える。ヴィンチェンツォがさりげなくアイスコーヒーとホットコーヒーを用意しておくのが心憎い。そういえば、有村架純主演の『姉ちゃんの恋人』(カンテレ)でも理想の恋人にはアイスコーヒーとアイスラテをふたつ用意しておいてほしい、というやりとりがあった。
「刑事さんたち、彼はマフィアなの。不思議よね」
「病院へ連れていきます」
テンションがおかしくなったチャヨンをさりげなくいなすヴィンチェンツォ。もうコンビとして完璧。
まさかのオチにヴィンチェンツォも呆然
クムガ・プラザをめぐる動きも活発になってきた。宴会に乱入してきたギルボッ(アン・チャンファン)の証言で、住民たちがビルの地下に大量の金塊が隠されていることに勘づき始めていたのだ。アン・チャンファンは、脚本のパク・ジェボムが手がけたドラマ『熱血司祭』で出稼ぎのタイ人を演じていた俳優。
ジュヌの指令によって、クムガ・プラザ撤去は待ったなしになっていた。ヴィンチェンツォは弱みを掴んでいるバベル建設のナ・チーム長(ナ・ドグジン)を使って、バベルグループの企業舎弟、アントカンパニーのパク・ソクド(キム・ヨンウン)をけしかける。形だけ暴行事件を起こしてSNSで発信し、世論を騒がせて撤去を止めるつもりなのだ。
ミョンヒのときもそうだったが、ナ・チーム長、ビジネスパートナーのチョ社長(チェ・ヨンジュン)、SNS担当のヨンホ(カン・チェミン)と、いちいち自分から出向き、顔を合わせて交渉するヴィンチェンツォ。これもマフィア流ということだろう。
ところが誤算が発生。やられ役に雇った屈強な男たちが濃厚接触者に指定されて来られなくなってしまったのだ。しかし、酔っ払っていた住民たちがチンピラを蹴散らしてしまう。カネの力と酒の勢いは恐ろしい。勝利した住民たちがドラクロワの絵の構図と完全一致していて、さすがのヴィンチェンツォも呆然とするしかないのであった。デデン!
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