遅く起きた日曜日に、さっきまでいた高い場所をさらに高い場所から眺める。(スズキナオ)

2021.2.28

空中では恋人たちが永遠の愛を誓い、私はビールを飲む

「超合金」という言葉が思い浮かぶ梅田スカイビル

ちなみに梅田スカイビルの写真を撮ろうと思った私がのぼってきたのは、風の広場から階段を上がった先にある「天空の農園」というスペースだ。ここにはさまざまな野菜が植えられていて、屋上大根、屋上ネギなどを見ることができて楽しい。

それにしても「時空」と「風」と「天空」ってなんとも大げさだな
これが梅田のビルの屋上で育った大根だ

スマートフォンで梅田スカイビルのことを検索してみたら、オンライン予約限定のビールつきの割引チケットというものが見つかった。ビール2杯と入場料がセットになって2200円。まあ、たまにはいいだろう。

予約をすませて梅田スカイビルへ歩いていく。梅田スカイビルの中には映画館があって、わりと渋い映画が上映されたりするからそこには何度も来たことがある。しかし、今から展望台にのぼるぞと思って見上げると少しドキドキした。

「今からそっちまで行くよ」と見上げる

エスカレーターで3階まで上がると展望台行きのエレベーターがある。ボタンの上に「空中庭園」と書いてある。今日の私は「天空の農園」から来て「空中庭園」へ行こうとする者である。

何かのRPGの中にそんなエリアがあったような

エレベーターは35階に着き、そこからまだのぼる。「死んだらこういうエスカレーターに乗せられるんじゃないか」と思うようなものに乗り、空を目指す。

空中へと向かうエスカレーター

このエスカレーターは、梅田スカイビルの上部の円形にポッカリ開いた穴を貫くように渡されているもので、「さっき下から見上げたあれに今自分が乗っているんだな」と思うと怖い。

穴を横切るように伸びるのがのぼりとくだりの2本のエスカレーターだ

エスカレーターを乗り継いで40階へ。さらにそこから屋上へと上がる。すると、ぽっかり開いた円形のフチの部分に出る。

高さは地上173mとのこと。さすがに風の広場とは眺めが全然違う

この回廊をぐるりと歩けるようになっている。遮るもののない広い眺めだ。淀川の大きさを感じる。

向こうの大阪湾まで見える

さっき私がいた風の広場も見えた。あそこで「風どん」していたのか。自分がまだそこに座っているのが見えてもおかしくないような、なんだか不思議な気持ちだ。

あの細長いスペースでどん兵衛を食べていたのか

回廊の内側もまたすごい。自分の姿が映り込むようにと、あえてすり鉢状に設計されたそうである。

向こうに立っている人を見て高さに気づく

「ハートロック」と名のついたスペースがあり、恋人たちが永遠の愛を誓ってハート型の鍵をかけられるようになっている。

KazuyaとNoaが今も仲良しだといいな
たくさんの愛に囲まれて記念撮影

さて、ビールだ。40階には「cafe SKY40」というスタンドがあり、世界各国のビールが並んでいる。私が持っているチケットで好きなものを選んで飲めるらしい。

軽食とドリンクを販売していて、近くの席で飲食が可能
急に富豪になった気分だ

お店の方にお薦めしてもらった「Leffe」というベルギーの修道院ビールとグラスを手に窓辺の席に向かう。ビール瓶とグラスを置いてみると、テーブルも透明になっているから酒が浮いているように見えて笑えた。

ビールが空に浮かんだみたいだ

世界は美しさであふれている

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