フルーツ✕発泡酒 腰が抜けるほどうまかった(パリッコ)

2021.2.6

パリッコの QOALクオリティオブアルコールライフ 第1回「フレッシュフルーツが発泡酒にシンデレラの魔法をかける」

文・写真=パリッコ 編集=森山裕之


コロナウイルスの影響により、我々酒飲みに「家飲み力」が問われつづけている昨今。あらゆる手段を講じて、生活における飲酒の質、つまり「クオリティ・オブ・アルコール・ライフ」を向上させるべく、僕は、日夜研究を繰り返している。そこで今回より、そんな試行錯誤の記録をここに公開してゆき、少しでも酒飲み諸氏の参考になれば幸いと考えた次第だ。

初回のテーマは「フレッシュフルーツを飲酒に取り入れる」。思いついたのにはきっかけがあった。

生活に旬のフレッシュフルーツを

先日、飲み友達のライター、スズキナオさんと、マンガ『とんかつDJアゲ太郎』原作のイーピャオさんというメンバーで、WEB飲みのオンライン配信イベントをしていたときのこと。ただ漫然と飲むだけでなく、何かしら話のネタがあったほうがいいだろうということでイーピャオさんが提案してくれたのが、「それぞれ思い思いのフルーツを手元に用意しておきませんか?」というもの。

なるほど、確かにそれはおもしろい。そもそも僕は、フルーツにほとんど興味がない。嫌いじゃないけど、フルーツを自ら買うということがほとんどない。強いて言えばまれに、アメリカ産の皮ごと食べられるブドウ、紫と黄緑のふた房が入ったパックが、なんとなく好きで買うくらい。だけど自分もそろそろいい年だし、旬のフレッシュフルーツを生活に取り入れるというのはなんだかとても素晴らしいことに感じた。

その日僕が用意したのは、例のブドウ。ナオさんはリンゴ。イーピャオさんはさすが提案者だけあり、青森産のブドウ「スチューベン」と「メロゴールド」なる柑橘類というこだわりを感じるラインナップだった。

で、その日の終盤、イーピャオさんが突然、メロゴールドを絞り機で絞り出し、その果汁を飲んでいるチューハイに豪快に加えたのだ。これが強烈にうらやましかった! すぐに自分もやりてぇ、と思った。前置きが長くなったが、それが今回の検証をするに至った経緯。

で、こんなものを買った

居酒屋で生搾りサワーを頼むと、円形で周囲に果汁を溜めるくぼみがあり、中央に突起があってそこに半円状の柑橘類をグイグイ押しつけるタイプの絞り機が出てくることが多い。僕はあの、いったん椅子から立ち上がって全体重をかけなければいけないどこか非効率な感じがあまり得意ではなく、店に生搾りサワーがあっても避けてしまうような節があった。そこで何かこう、万力のようにフルーツを圧縮して果汁を絞り取れる器具がないかをネットで探し、この「ステンレス製ハンドジューサーアミ付」に辿り着いたのだった。

3つのパーツからできている

「質実剛健」という言葉を連想させる鉄製の本体に、目の細かさの違うふたつのこし網。

このようにセットする

ここにフルーツを乗せ、てこの原理でフルーツを圧縮すると、下の受け皿に果汁が溜るというわけだ。

ハンドジューサーが届いたその日、さっそくスーパーでフルーツをあれこれ買ってきた。

イーピャオさんが食べていたスチューベンを発見
イチゴがでかいってだけでテンション上がる
こんなラインナップ

ちょっと試したいことがあるのでひとつ野菜が混じっているが。

寄ると素材集っぽい
たとえば、カットパインをこのように詰め
ゆっくりと力を乗せていけば
パインは果汁を失って見るも無残な姿に

一応食べてみると、これはこれでおいしかった。

しかし今日の主役はこっち

超フレッシュな生搾りパインジュース。さてここからは、いよいよフレッシュフルーツ×酒の可能性をあれこれ掘り下げていこう

フルーツ×酒の組み合わせを思いつくままに


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