昭和顔のボス猫「いわ」を保護した話。悲劇はおまえに似合わないのに〈残された者になるのを前提に猫との日々を楽しんでいる〉

2021.2.4

僕ものんびりなら得意だ

術後、食欲も貧血も順調に回復。現在も、継続して家猫修行中だ。

もし、あのタイミングで「いわ」を家に入れていなかったら……と考えると、「いわ」には生きる運のようなものがあるのかも、と思う。

〈残された者になるのを前提に猫との日々を楽しんでいる

猫エイズには、ストレスが禁物らしい。

幸い、今のところ家でもストレスを感じているようには見えない。オーケー、オーケー、僕ものんびりなら得意だ。一緒にのんびりやっていこう。

この先どのくらい一緒にいられるのかもわからないけれど、このまま穏やかに過ごしてもらいたい、と思う。

〈誕生日すらわからない猫なので命日くらい見届けるのだ

この記事の画像(全53枚)



  • 『猫のいる家に帰りたい』(短歌・エッセイ 仁尾 智/イラスト 小泉さよ)

    『猫のいる家に帰りたい』(短歌・エッセイ 仁尾智/イラスト 小泉さよ)

    (たぶん)世界初の猫猫歌人・仁尾智、『猫びより』『ネコまる』13年間の連載がついに単行本化。短歌とエッセイで綴る猫との暮らしの悲喜こもごも。小泉さよさんの描き下ろしイラストも満載。
    定価:1,300円(税別)
    サイズ:A5/112ページ
    発売日:2020年6月24日
    発行:辰巳出版

    関連リンク


この記事が掲載されているカテゴリ

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。