2019年10月にデビューした7人組のボーイズグループ「原因は自分にある。」。2021年1月13日にリリースした1stアルバム『多世界解釈』はオリコンデイリーチャートで1位を獲得し、今後のさらなる活躍が期待されている平均年齢16.8歳のEBiDAN最年少グループだ。
そんな彼らが1月23日に配信ライブ『仮想げんじぶ空間:case.3-多世界解釈-』を開催。オンラインならではの演出も冴え、コロナ禍で思うような活動ができなかったもどかしさと、2021年にかける思いを十二分に感じることができた。そのライブレポートをお届けします。
「2021年は、あなたの原因になれるように」
「2021年は、もっともっと多くの人、そしてあなたの原因になれるようにがんばります」
長野凌大がそう語ったのは『仮想げんじぶ空間:case.3-多世界解釈-』のラストだった。
本来であれば、全力で駆け抜けていったであろうデビュー1年目。その半分以上もの時間を「原因は自分にある。」はコロナ禍で過ごした。改名1周年記念ライブはオンラインで実施され、(リリースイベントやフリーライブならあるが)未だに有料の生ライブもできていない……。長野の言葉には、そういった状況からくるもどかしさや、2021年への決意が込められていたように思う。
彼らは直接ファンと会えない時間で、コツコツ実力をつけてきた。
──今の僕らなら、もっと多くの人を魅了できる。もっとあなたの原因になれる。
『仮想げんじぶ空間:case.3-多世界解釈-』のパフォーマンスは、そう物語っているようだった。
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ライブは、すでにお決まりとなったSEを背にスタート。胸を高鳴らせるアダルトなサウンドと共にポーズを決めていく7人は、平均年齢16.8歳という若さを忘れさせるほど大人っぽい。カメラを顎クイのようにあしらったり、抱きしめるようにコートで覆ったり。開始前から、ときめきの止まらない所作で魅了していく。
胸の高鳴りが最高潮になったのを見透かしたように、アルバムのリードトラックである「柘榴」を投下。会場の四方八方に設置されたスクリーンが、カメラワークによって現実と非現実、二次元と三次元など縦横無尽に多世界へ誘っていく。

間髪入れずに「嗜好に関する世論調査」へなだれ込んだかと思えば、イントロのメロが連れてきたのは“Live or die”。いきなりサビにショートカットし、“2択 2択 2択”で二次元と三次元のメンバーを映し出す。薬指と小指のクールな視線は艶っぽく、それぞれの目の奥に自信がにじんでいた。







息つく間もなく導かれたのは、デビューソングである「原因は自分にある。」だ。ここではあえてサビに行かず、ライブオリジナルのダンスパートを投入する。桜木雅哉が長い手足を活かして優美に舞ったかと思えば、小泉光咲と吉澤要人は力強いダンスを披露。各々が持っている無邪気や儚い、閑麗といったイメージの逆をいく魅せ方で惹き込んだ。

つづく武藤潤と杢代和人は息の合ったパフォーマンスを展開し、日ごろの仲のよさを窺わせた。“自分より仲間”という意識の強い大倉空人がソロで踊ったのには驚かされたが、その佇まいはとても堂々として、心許なさを微塵も感じさせなかった。そして、長野がダンスセクションのトリを飾る。リズムを確実に捉え、一つひとつの表情や動きで虜にしてしまう姿は、ダンスリーダーとしての威厳を誇示していた。

「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」に入ると、先ほどまでのクールな空気を一瞬にして払拭。爽やかなキラキラスマイルは、まさしく理想の王子様のよう。フォンテーヌ版のMVを彷彿させるフォーメーションで、オーディエンスの心をくすぐった。
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