インターネット上には毎日億もしくは兆という数の言葉が溢れ、流れ、消えてゆく。 この時代に、わたしたちは毎日、毎時間過ぎゆく物事をどう見て、どう感じ、答えを出していけばいいのか。詩人・小説家の富士正晴の言葉から考える。 常にどっちかを選べと迫る思想は間違っているのではないか 寒がりのわたしは、冬のあいだ、布団かコタツでゴロゴロしていることが多い。寝起きから1時間くらい頭がぼうっとして、手に力が入らない。やる気がでない。そのせいか、怠け者気質の作家の随筆を読むと嬉しくなる。 富士正晴著『八方
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インターネット上には毎日億もしくは兆という数の言葉が溢れ、流れ、消えてゆく。 この時代に、わたしたちは毎日、毎時間過ぎゆく物事をどう見て、どう感じ、答えを出していけばいいのか。詩人・小説家の富士正晴の言葉から考える。 常にどっちかを選べと迫る思想は間違っているのではないか 寒がりのわたしは、冬のあいだ、布団かコタツでゴロゴロしていることが多い。寝起きから1時間くらい頭がぼうっとして、手に力が入らない。やる気がでない。そのせいか、怠け者気質の作家の随筆を読むと嬉しくなる。 富士正晴著『八方
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(おぎはら・ぎょらい)1969年三重県鈴鹿市生まれ。1989年からライターとして書評やコラムを執筆。著書に『本と怠け者』(ちくま文庫)、『閑な読書人』(晶文社)、『古書古書話』(本の雑誌社)、編著に『吉行淳之介 ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)、梅崎春生『怠惰の美徳』(中公文庫)などがある。毎日新聞..
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