にくまん子の「進化≒真価」が発揮されたコラボレーション
それにしても、にくまん子はどんどんマンガがうまくなっていやしないか。「バカみたいで ゴミみたいな」の主人公が持っているスマホの絶妙な画面割れがよりリアリティを演出しているし、2コマ並んだスマホだけの絵でシーンの展開や感情の変化を表す、とても心憎くうまい演出である。
さらに“今までで1番のイケメンを描いたのではないだろうか?”と思わせる、登場人物の浮気野郎や丁寧な作画は、あいみょんとの企画を意識したものだろうか。このコラボ漫画は、これまでにくまん子が描いてきた漫画より一般的で読みやすい。
そして、多くの女の子が共感するであろうシチュエーションを描いている。思い切り泣いてくれるこのマンガの主人公に昔の自分を重ねて、誰にも話さず、強がり、蓋をしてきた思いを浄化させる読者がいるだろう。
そういえば、知り合いの二十代前半のあいみょん好きの男の子があいみょんのよさを「こんなことを言葉にできるんだ、こんなにさらけだせるなんて、うらやましいし、かっこいいと思う」と言っていた。
私たちは彼女たちのあけすけで飾らない、自分の言葉を持ってさらけ出せる姿に惹かれてやまないのだろう。
このコラボを機にあいみょんを聴いて、もう1曲どうしてもにくまん子にコミカライズしてほしいと思った曲がある。アルバム『青春のエキサイトメント』の「ふたりの世界」である。歌詞を読むだけですでに、にくまん子の世界だ。
あいみょんがにくまん子を好きになる理由が今ならとてもわかる。最新アルバム『おいしいパスタがあると聞いて』を聴きながら、あいみょんと一緒ににくまん子の次回作を待とうと思う。
『泥の女通信』はMANGA COMPLEXにて連載中
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