失われゆくアーケード商店街と、突然のバーベキュー

2020.7.26

突然のバーベキュー

さて、大泉学園町および四条名店会を存分に堪能したところで、今日の計画に取りかかろう。ここから一気に空気が変わりますが、よければ引きつづきお付き合いください。

実は、この場所からほど近い「大泉さくら運動公園」の中に、都内ではかなり珍しく、予約不要でバーベキューができる「野外炊飯広場」がある。簡単な水道といくつかのテーブルがあるくらいの施設だけど、それでも大変ありがたい。

平日の日中ということもあり、家族連れが2組だけテントを張っていた

お察しのとおり、ここでさっき買ってきた肉を焼いて食らってやろうというわけなんですね。

古い商店街から一転、「どこの高原?」って景色に

用意したのは、簡易的な食器と、発泡酒と缶チューハイ1本ずつ。さっき買った肉と、途中のスーパーで買った野菜少々。焼肉のタレとポン酢。それから、ダイソーで300円で買える使い捨てのバーベキューコンロ。かなり最小限のスタイルだが、ご近所お気軽バーベキューにはちょうどいいだろう。コンロは、ライターなどでフィルムに着火すると10分ほどで勝手に炭がスタンバイされ、1時間くらいは火力が保たれるというすぐれもの。僕は駅前で買って行ったけど、公園の近くにはでっかいダイソーもあったので、大泉学園町の住環境は、いつでも気軽にバーベキューがしたいという人にとってはかなり優れているといえる。

まずは様子見で、生肉以外からスタート

すぐにジュージューと景気のいい音を上げ出すチューリップ揚げ。これが、肉がふわっふわに柔らかくて絶品過ぎる! さすが店の名物だな。カバンの底から発掘されたペンシルカルパスも、エリンギも、ジューシーでうまい。ちびちびとかじりながらアクセントにしようと考えていた青唐辛子も、辛過ぎなくてパクパクいける。すかさずビールをごくごくごく! あ~、なんという幸せだろうか。

味つきレバー。ふわりとした口当たりで旨味濃厚
味つき豚肉。たまりませんよ、そりゃ……
右側はカレー味チキン。どれも絶妙な味つけでうまいな~

手前にあるのはまきた精肉店オリジナルと思われる、ソーセージの豚肉巻き。どんな味なんだろうと興味が湧いて買ってみたら、なるほど、ごく普通のソーセージの肉々しさがアップし、高級感が増すんだ! これは家でもまねしてみよっと。

てな感じで大満腹になって、2本目のチューハイも飲み干し、炭火が消えて落ち着くまで、ベンチにゴロンと横になってうとうと。今日は曇りで、気温も涼しいくらいなのもちょうどよく、あまりにも天国だ……。

あ、そうそう。今回せっかく出会えた、まきた精肉店さん。これからも通いたいなと思って聞いてみたところ、アーケードは取り壊しになっても、すぐ近くに場所を変えて営業をつづける予定だそうですよ。ホッ。

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パリッコ

1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、ほか。酒好きが高じ、2000年代後半よりお酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』『酒場っ子』『ほろ酔い!物産館ツアーズ』、スズキナオ氏との共著に『“よむ”お酒』『酒の..

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