『Re:ゼロから始める異世界生活』や『ONE PIECE』、『ガンダムSEED』など、さまざまな人気作品に登場するヒロインたちのコスプレをしたレイヤーたちに、“衣装やメイクに対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。
コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”
コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも、参加する上での醍醐味のひとつ。2024年も全国各地でさまざまなコスプレイベントが実施予定で、いずれも盛り上がることが予想される。
それらの開催まで待ちきれないコスプレファンに向けて、本記事では2023年下半期に行われた大型コスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。
こちらでピックアップするのは、現在公開中の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』をはじめ、現在放送中の『うる星やつら』や『葬送のフリーレン』といった最新アニメのキャラクターに扮したコスプレイヤーたち(写真は『池袋ハロウィンコスプレフェス2023』で撮影)。
そのほかにも『SPY×FAMILY』や『推しの子』、『ソードアート・オンライン』、『ONE PIECE』など、新旧さまざまな作品のヒロインたちも続々と集結。通常衣装のほか、フィギュアやイラストでのみ発表されたバージョンの衣装を自作し、それらを着こなしていた参加者も多く、同じアニメのキャラクター同士で集まり、写真撮影&交流を楽しむグループの姿も各所で見られた。
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「一番の特徴でもあるトラ柄ビキニは、下着にトラ柄の生地を縫いつけて作成しました。実際に着たときにトップスとパンツ、それとブーツで縞(しま)の向きがきれいにそろうように、角度にも気をつけて制作しました」(『うる星やつら』ラム/木漏日みけらさん)
「こちらはミーア・キャンベルのフィギュアバージョンの衣装なんですけど、どうしてもコスプレをしたくて自作で用意したものになります。生地の質感やリボンなどの造形にこだわって、細部まで作り込みました。一番の特徴でもある髪飾りは、ライオンボードを加工して制作したものになります」(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ミーア・キャンベル/風見りんさん)
「一番こだわったのはメイクです。特に、フリーレンのチャームポイントである“まろ眉”をリアルに再現することに力を注ぎました。眉毛を真っ白にしてしまうと、写真では眉毛がない人に見えてしまうと思ったので、あえてワントーン色を落として、しっかりと眉毛を描きました。それともう1点、フリーレンのおしゃれに無頓着な感じも出したかったので、アイシャドウやリップなどは落ち着いたマットカラーを使用しています。なるべく自然で、目鼻立ちがくっきりしているふうのメイクを目指しました」(『葬送のフリーレン』フリーレン/燕さん)
「友達と“SAO併せ”で参加したんですけど、今回は甲冑や武器も制作したのでテンションが上がります。ウィッグも原作と照らし合わせながらセットしてきたので、髪の流れなどは忠実に再現できていると思います。特に前髪はいい感じに仕上がっているんじゃないかなって思うんですけど、どうでしょう?」(『ソードアート・オンライン』アスナ/紗愛さん)
「一番こだわったのはウィッグと猫耳の造形です。それぞれの質感を統一することで自然な雰囲気に仕上げました。両サイドの外ハネも形が崩れないようにしっかり整えてきたので、注目してほしいポイントです」(『ソードアート・オンライン』シノン/大河ももさん)
「リーファは大好きなキャラクターで、いつかコスプレをしてみたいとずっと思っていたんです。今回は友達と“SAO併せ”で参加できて、ようやく夢が叶いました。武器や鎧などの制作に初めて挑戦してみたんですけど、やっぱり難しかったですね。まだまだ改善しないといけないところはたくさんありますが、こうしてキャラになりきって写真もたくさん撮ってもらえて、すごく楽しかったです」(『ソードアート・オンライン』リーファ/花宮いのりさん)
「こだわりというほどでもないんですけど、ヨルさんの柔らかい雰囲気を表現したかったので、メイクは強さも出しつつナチュラルに仕上げました」(『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー/比嘉こころさん)
「今回のコスプレでこだわったのはウィッグの毛量です。宅コスでは毛量が多いほうがSNS映えするんですけど、イベントではリアルな量にしないと違和感が生じるのでウィッグを加工しています。内側で髪の量を調節できる仕様にしたので、ちょうどいいボリュームで撮影に対応することができました。有馬かなちゃんは大きな目も特徴的なキャラクターなので、涙袋を普段より低い位置に描いたり、まつ毛の真ん中だけ上に立たせたりして、目の大きさを強調したメイクにも挑戦しました」(『推しの子』有馬かな/よあけさん)
「これまで何度もコスプレをしたことがあるキャラクターですが、今回は衣装の質感にこだわりたくて。新しく買い直して、これまでより高級感のあるものにランクアップしてみました。それとタイツはオーダーメイドで作ってもらったもので、見た目はもちろん、履き心地も抜群です。メイクはハーフエルフっぽさを意識して、人間のキャラのコスプレをするときとはチークの入れ方を変えたりしています」(『Re:ゼロから始める異世界生活』エミリア/チェリさん)
「衣装は購入したものですが、体にぴったり合うようにサイズ感を調整しています。その上で、各部位を肌に直接貼りつけて隙間をなくし、より“2次元のキャラ”らしいスタイルを強調してみました。それと今回は屋外のイベントなので、どんなに風が吹いても形が崩れないように、カチューシャや髪飾りをしっかりウィッグに固定してきたところも気をつけたポイントです」(『Re:ゼロから始める異世界生活』レム/あんにむさん)
「『キルラキル』で一番好きなキャラクター・満艦飾マコの“喧嘩部特化型二つ星極制服”という学ラン姿のコスプレになります。ベースとなる学ランは購入したものですが、胸元のチェーンをはじめ、各部位のパーツは材料を買いそろえて自作で用意しました。学生帽とバットも同じ要領で制作したものになります」(『キルラキル』満艦飾マコ/煎煮んさん)
「こだわったのはメイクです。ペローナの特徴でもある“真っ黒な目”と“下まつ毛”を再現できるようにがんばりました。2次元キャラ感を出しながら、3次元である自分の顔に合うようにアイラインの濃さなどを調整するのはなかなか大変でしたね。ツインテールについているお花のような飾りも、自分で作ったものなので気に入っています」(『ONE PIECE』ペローナ/千夢さん)
QJWebでは2024年も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、リポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。
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