セブチが初『紅白』で残した爪あと。彼らの表現力を凝縮させた日本語曲、まさかの“けん玉チャレンジ”と「アイドル」コラボも

2024.1.5

TOP画像=SEVENTEEN『舞い落ちる花びら』(Fallin’ Flower)CARAT盤

文=紺野真利子 編集=菅原史稀


K-POPボーイズグループ・SEVENTEEN(セブンティーン/通称・セブチ)が2023年の大晦日に放送の『第74回NHK紅白歌合戦』で、ついにその舞台へ初登場。メンバーたちがかねてより「日本でデビューしてからずっと目標のひとつだった」と話す、念願の機会だ。

残念ながら13人完全体での出場は叶わなかったが、オープニングからエンディングまで大大大活躍だったSEVENTEENの記念すべき“初紅白”を振り返ろう!


オープニングから注目ポイントが!

まずはグランドオープニング。NiziUから純烈、MISAMO、Stray Kids、Mrs. GREEN APPLEなどと一緒に我がSEVENTEENも堂々と登場! まさかこんなに早くSEVENTEENがNHKホールに降臨している姿を観られるとは。

ちなみにこのとき登場したメンバーは、JUN(ジュン)、JOSHUA(ジョシュア)、WONWOO(ウォヌ)、DINO(ディノ)、VERNON(バーノン)、THE 8(ディエイト)。一瞬の登場だったが、オールブラックのスタイリッシュなスーツに身を包んだかっこよすぎる6人がオープニング早々見られて最高だった。

また、今回の『紅白』でトップバッターを務めた新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」では、11人がステージ後方に集結しているのを確認。ほかの出演者とともに楽しそうに手拍子するだけじゃなく、首振りダンスも完璧にマスターしていた。

披露曲「舞い落ちる花びら」での、圧巻パフォーマンス

SEVENTEENが紅白で披露した楽曲は、まさかの「舞い落ちる花びら(Fallin’ Flower)」。曲目が発表されたときは、大げさじゃなく本当にうれしすぎて叫んでしまった。この楽曲は日本オリジナル曲なのだが、世界中のCARAT(SEVENTEENのファンネーム)から愛されている楽曲のひとつ。

タイトルどおり、13人それぞれが一枚の花びらとなり、まるで一輪の花のように美しく舞うパフォーマンスが圧巻だ。だからこそ今回、ケガで出演が叶わなかったJEONGHAN(ジョンハン)がこの楽曲でさらけ出す圧倒的な美しさや、S.COUPS(エスクプス)の力強いラップが見られないのが本当に残念だしもったいないなと、当日まで思っていた。

しかし本番、JEONGHANの代わりに“花の中心”を務めたJUNは、そんな思いもかき消してしまうほど、あまりにも美しかった。いや、もちろん13人全員で披露できず残念な気持ちはあるのだが、JUNの表現する“花”が断然頼もしすぎて……! これはさすがに「見つかっちゃう!」と思った。というか実際、見つかっていた。

オープニングのブラックスーツとは一転し、純白の衣装で舞う11人。S.COUPSのパートはMINGYU(ミンギュ)が、JEONGHANのパートはJOSHUA、WONWOO 、HOSHI(ホシ)が務めた。JUN、HOSHI、THE 8、DINOのパフォーマンスチームの繊細で儚いダンスに心を奪われ、JOSHUA、WOOZI(ウジ)、DK(ドギョム)、SEUNGKWAN(スングァン)のボーカルチームの圧倒的歌唱力には「セブチってこんなに歌うまいんですよ〜!」と全視聴者に自慢したくなった。

DKが「今すぐ会いたい」のフレーズでイヤモニを外した瞬間は、いろいろな感情が込み上げて泣きそうになってしまった。WONWOO、MINGYU、VERNONのヒップホップチームは、この楽曲に美しさだけじゃなく迫力もプラスし、大きなアクセントを残した。

“SEVENTEENのすごさ”が凝縮される日本語曲

SEVENTEENはどうしても完璧なパフォーマンスについて、ついつい熱量高く語ってしまうが、なによりも「舞い落ちる花びら(Fallin’ Flower)」はWOOZIがこだわり抜いて作った美しくも儚い歌詞にも注目していただきたい。

以前、ほかのコラムでも書いたのだが、SEVENTTEENの日本オリジナル曲は、WOOZIが韓国語で書いたものを一度日本語に翻訳して、さらに韓国語に翻訳し直し、歌詞の意味を深化させながら作られている。ここまで時間をかけ想いを込めて作られた歌詞だからこそ、何の違和感もなくストンと胸に落ちてくる。そして、何度でも言わせてほしいのだが、K-POPグループがここまで日本語の歌詞を深く理解し、美しくパフォーマンスできるその表現力の高さこそが、SEVENTEENのすごいところだと思う。

けん玉チャレンジと「アイドル」コラボも

そして紅白でのパフォーマンスと同じくらい楽しみにしていたのが、「VERNONのけん玉チャレンジ」だ。さまざまなアイドルグループが「ディズニー100周年スペシャルメドレー」でコラボしているなか、SEVENTEENはなぜか三山ひろし「どんこ坂~第7回 けん玉世界記録への道~」の挑戦者のひとりに抜擢されたのだ(本当になぜ!?)。11人の中からけん玉メンバーに見事選ばれたのはVERNON。たしかに彼なら、大きすぎるプレッシャーにも動じず淡々とけん玉を成功させそうである。

そして本当に、本番でバッチリ成功させた。世界中のCARATが「VERNONのけん玉チャレンジ」の成功を祝福し、本人もすぐにグローバルファンダムプラットフォームWeverseの登録名を「けん玉ギネス記録保持者」に変更したほど喜んでいた。しかしその後、残念ながらギネス記録にならなかったことが判明すると、「けん玉ギネス記録保持者になるところだった」に迅速に変更。VERNONの抜群すぎるセンスに笑わせてもらった。ありがとう、そしてお疲れ様VERNON。

SEVENTEENの活躍はこれだけじゃない。YOASOBIの「アイドル」コラボには、MINGYU、SEUNGKWAN、HOSHI、DKが登場! 4人がかわいらしく「アイドル」のダンスを踊っている姿は、まさに“完璧で究極のアイドル”だった。楽しそうに、だけど一切手を抜くことなくキレッキレな「アイドル」を踊る姿に全CARATが沸いたはず。そして個人的には、K-POP第3世代同士のMISAMOとSEVENTEENの、今となってはあまりにも貴重すぎるコラボを、まさか本国ではなく紅白で見られたことが衝撃だったし、とてもうれしかった。

念願の紅白でのパフォーマンス、けん玉チャレンジ、他アーティストとのコラボと、初出場とは思えないぐらい、じゅうぶんすぎる爪痕を残したSEVENTEEN。彼らの美しく舞うパフォーマンスを見て、きっと新しくファンも増えたのでは……?と思っている。

2023年は、リリースしたアルバムがK-POP史上最高の初動売り上げを記録するなど飛躍の年となったが、きっと今年も13人はさらに進化した姿を見せてくれるはず。今年は年明けからさっそく、SEVENTEEN×ナPDによる新バラエティ番組『NANA TOUR with SEVENTEEN』の配信がスタートする。“音楽の神”だけじゃなく“バラエティの神”にも愛されている13人が、今年はいったいどんな楽曲やパフォーマンス(とそして笑いを)届けてくれるのか、今から楽しみで仕方ない。


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紺野真利子

エンタメ系ライター。俳優、アイドル、声優などのインタビュー記事やK-POP関連のコラムなどを執筆中。

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