西島蓮汰が加入した新生OCTPATHが提示した“THE OCTPATH”という明確な意思

人気オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』元練習生からなる8人組ボーイズグループ「OCTPATH(オクトパス)」。彼らの9カ月ぶりとなる単独ライブ『OCTPATH LIVE 2023 -THE OCTPATH-』が12月18日、東京・立川ステージガーデンにて開催された。
本公演では、11月に加入が発表された西島蓮汰がTHme(OCTPATHのファンネーム)の前に初登場。『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』でも高い人気を誇っていた西島が加わった新体制のOCTPATHが、“THE OCTPATH”=“これがOCTPATHである”と提示するようなパフォーマンスが見られた。
そんな記念すべき新生OCTPATHの第一歩となるライブのレポートをお届けする。
※初出時、一部事実とは異なる記述がありました。修正して、お詫び申し上げます。
目次
1曲目の選曲に込められた新生OCTPATHの決意
「8人(OCT)ならではの道(PATH)をファンの皆様と共に歩み、固定概念にとらわれない変幻自在な活動をし、常に上の音域・領域(OCTAVE)への道(PATH)を追求していく」という思いをグループ名に込め、2021年11月に結成を発表したOCTPATH。
あれから2年が経った現在、彼らは新たな8人となり、未来に向けての火をメラメラと燃やしている。12月18日、立川ステージガーデンにて開催された『OCTPATH LIVE 2023 -THE OCTPATH-』は、「これこそが今のOCTPATHだ」と証明するような一夜だった。
新メンバーである西島蓮汰の活動スタートを封切る本公演。客席の至るところで彼のメンバーカラーである紫に染まったペンライトが咲き、その光景は西島が多くの人に待たれていることを物語っていた。

ステージ奥の扉が開き8つのシルエットを映し出されると、黄色い歓声が会場を包み込む。真っ白なシャツとジャケットを羽織ったOCTPATHは、デビューソングの「IT’ A BOP」を投下し、いきなりボルテージを上げていく。想いが乗った一つひとつのムーブは、「この曲から、またスタートを切っていく」という決意を物語っていた。そして、シンクロと個性の間をゆくパフォーマンスでオーディエンスを魅了。
みなぎるエネルギーを引き継いだまま「WAKE UP」へ。四谷真佑がブライトな歌声を華やかに響かせたかと思えば、海帆は挑発的なラップで空気を掌握。各々のストロングポイントを発揮したステージを作り上げていく。

“9人”がひとつになった「Be with you」
パフォーマンス中のアグレッシブな雰囲気から一変し、MCではほのぼのとした自己紹介が展開された。西島が「今日は僕やOCTPATHのメンバーにとっても、THmeのみんなにとっても、いいライブにできたらと思います」と一生懸命に話す姿に、思わず観客も「かわいい!」と悶絶。リーダーの古瀬直輝は「蓮汰が加入したOCTPATHは、ここからさらにさらにパワーアップしていきます。みなさん、ついてきてください!」と、爽やかに盛り上げた。
自分の好きを大切にする強さをくれる「Like」から再びライブに戻ると、バラエティに富んだ楽曲を繰り広げていく。ダンサブルなビートに抜きとハメのメリハリあるダンスが映える「Showtime」、若さゆえの危うい色気を香らせる「Playboy」と、バラエティ豊かなコンセプトの楽曲も難なくつないでみせた。
「Wild」ではイントロ部分を長めに設け、ダンスパートを追加。アクロバティックな動きも取り入れて、ダンスパフォーマンスだけでも魅せる実力があることをまざまざと刻みつける。続く「Bump」でも、8人のグルーヴ感は抜群。<着いてきナ>と焚きつける古瀬の視線は色っぽく、3階席のTHmeまで骨抜きにしていた。
中間部のVCRでは、西島加入についての想いを語る8人の映像がスクリーンに映し出された。仲よくギュッと集合したOCTPATHの写真が映ると、盛大な拍手がホールを埋め尽くした。
そして、その直後につながれたのは卒業メンバーの冬馬がコレオグラフを担当した「Be with you」。ステージに一直線に並んだ8人が、一人ひとりが想い込めて言葉を落としていく。中でも太田駿静が<この絆は途切れない>と歌っていた瞬間は、力強い言葉の輪郭が冬馬の姿を捉えているかのようだった。ラストには現在の8人と冬馬のメンバーカラーを彷彿とさせるライトがステージに降り注ぎ、“9人”の存在をひとつに重ね合わせた。








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