明石家さんま、金曜昼の生放送に降臨「『幸せ』と『努力』は辞書からなくしてほしい」(ぽかぽか)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『ぽかぽか』(8月25日放送)

ゲストは明石家さんま。久々に金曜お昼の生放送に降臨。

さんまが「児嶋だよ!」のパターンを作ったとか、犬飼とは舞台で共演して股引を履くのを禁止したとか、レギュラーメンバーとのエピソードを語る。

実は、この日観覧に来ていた「昼太郎」のデザイナー・青山哲士も、もともとは『誰も知らない明石家さんま』のオークションで脚光を浴びた人物だと。児嶋「さんまさん、全員のエピソード持ってるんですね(笑)」。

「ぽいぽいトーク」では、岩井が「家でひとりで酒を飲んでテレビを観ているときが一番怖い顔してるっぽい」と出すと、さんまは「これはホントに職業病で、俺は早く引退して、バラエティを観て思いっきり笑いたい。それがちょっとした夢」だと語る。

自分の番組を観るときは、編集をチェックし、各ディレクターの好みを探り、合わせに行くという。

さらに、テレビを観ながらもう一度ツッコみ、家でリラックスしている自分と同じツッコミをしたら合格、といった反省の仕方をしているそう。

時には、家にいるときよりもすごいツッコミも出る。そんなときは自分で「さんまちゃん、すごいやん!」と自画自賛すると。

さんまは「“笑い”って自分を過保護にしてあげなアカンねんな」と持論を展開する。「俺の笑いが一番おもしろいと思ってやっていかなアカン商売やから」。

前日のゲスト・茂森あゆみによる「いろんな分野で努力されてるっぽい」には「△」を出すさんま。

「前から言うてるけど、『努力』という言葉を早く辞書からなくせと。努力するのは当たり前やからな」「『幸せ』と『努力』は早く辞書からなくしてほしい」「『幸せ』という言葉があるから、みんな『幸せ』に惑わされる」と熱弁を振るう。岩井「『幸せってなんだっけ?』って言ってましたね(笑)」。

そしてこの直後に「人の気持ちがわからないっぽい」と出す岩井のスゴさ。これに突っ伏して笑いながら「◯」を上げるさんま「人生で一番言われていること(笑)」。

『脱力タイムズ』(8月25日放送)

ゲストはケンドーコバヤシ。今回は「怪談-1グランプリ」。

しかし、昨日腕を骨折したという好井まさおのあとのふたり目として予定されていたぁみが、謎の頭痛で病院に行き、来られないという“ハプニング”。

そこで、ぁみの怪談の原稿をケンコバに代読してもらうことに。コバは「こういう言葉は適切じゃないかも」と前置きし、「ぁみのネタですから!」と抵抗するも渋々、代読。

3人目の井口も、4人目の国崎も、謎のアクシデントで来られず、ケンコバが代読する流れ。

特に国崎の「オバケが出た!」と題された「ナゾ! ナゾナゾ! ゾナゾナ! ゾゾナナナ! ナナナナナ! ゾゾゾゾ谷村新司! ゾゾゾ!」といった意味不明な文章がくだらなくて最高。と同時に、これを初見で、しかもちゃんと国崎風に読むケンコバの技術の高さに唸った。

収録で謎のアクシデントが頻出したからと、別室で「お祓い」を受けることになったケンコバ。そこに現れたのは「お笑い怪獣」ならぬ「お祓い怪獣」として、原口あきまさ扮する明石家さんま。『さんま御殿』風に、コバにエピソードトークを振っていく。

その中に出てきた人物に「俺は会ったことあるか?」と口を挟んでくる原口さんま。まさに『ぽかぽか』でさんまに児嶋がツッコんでいた「全員のエピソードを持ってる」感までまねしていて、戦慄した。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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