しずる・KAƵMA「しっかり考えて観る芝居になってる」メトロンズ第5回公演『ホームルール』が開幕
しずる(KAƵMA、村上純)、ライス(田所仁、関町知弘)、サルゴリラ(児玉智洋、赤羽健壱)の芸人3組に、作家・演出家の中村元樹を加えた7人組演劇ユニット・メトロンズによる第5回公演『ホームルール』が、7月19日(水)より赤坂RED/THEATERで上演される。
7人が見せる本気の“芝居”
実力派コント師3組による本気の芝居は、よくお笑い業界で聞く「ユニット」の空気感とは一線を画す、異質な熱量で業界内でも話題を呼んでおり、第4回公演からはチケット入手困難な公演も。第5回となる今作品も、芸人6人と作家・演出家の中村の7人が全員で本気の芝居を創り上げる。
脚本は過去3作品につづき、しずるのKAƵMAが担当。物語はある男の家に友人がやってくるところから始まる。男は職場の同僚3人と趣味のサバイバルゲームで知り合ったひとり、計4人の「普通の友達」を連れてきた。複雑な関係性の中、ゆっくりと確実に形成されていく相関図。中村が「今回はのぞき見しているような感覚を楽しんでほしい」と語るように、6人それぞれの言動を観察していると、価値観の違いが浮き彫りになっていく。
5回目の公演で一番成長したのは……
ゲネプロ公演を終えた関町は「第5回目になるんですけど、これまでと違う空気のお芝居なので。いつもより緊張感がある感じで、臨めたかなと。本番、どう楽しめるか、自分でも楽しみです」とコメント。一言ひと言ためて話す様子に、まわりからは「役者なの?」とツッコミの声が上がった。
村上は「今回は正直、観てくれた方がどう楽しんでくれたが、今までで一番わからなくて。そのぶん、期待と不安が入り混じってます」と不安も明かす。一方、田所は「今回の芝居が失敗したら芸人を辞めるといろんな媒体で言っていたんですけど、ゲネやってこれは辞める必要ないなと手応えを感じました」と自信を見せた。
今回も脚本を務めたKAƵMAは、ストーリーについて「今までの作品はけっこうわかりやすくストーリーの起伏みたいなのを作っていたんですけど、今回はそこまでわかりやすくないので、観る人によって刺さる部分が違う気がするんです。そういう意味では、エンタテインメントとはちょっと遠い、しっかり考えてっていう芝居になってると思うんですけどね……。とにかく観に来てください(笑)」と話した。
物語が進むにつれ、登場人物それぞれの性格が見えてくる本作。その中で自身が演じた千葉という男を「変わったところもあるけど、すごいカッコイイやつだなと思った」という赤羽。「自分なりの千葉像を完成させるために、10キロほど減量しました」と役作りについて明かした。
また、これまでの作品ではパンチの強いキャラクターを演じることが多かった田所は「今回が一番、等身大の自分に近いキャラクターだった」という。そのため、演じることに自信があったそうだが、「今までで一番、演技を修正された。演技を全然わかってなかった」と改めて芝居の難しさに直面したと、稽古期間を振り返った。
児玉は「今までは言い方とかもかっちり決めてやってたんですけど、今回は2割くらいアドリブ的な部分があります。だから、まだまだ演技ってできることあるんだなって思った」と、初回からの成長を語る。そんな児玉について、中村も6人の中で一番の成長を感じているようで、「本人が言ってたみたいに、2割残すみたいなのがこれまではなかったので、すごいお芝居に対する意識が上がってるなと思う」と称賛した。
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メトロンズ第5回公演『ホームルール』
脚本:KAƵMA
演出:中村元樹
出演:赤羽健壱(サルゴリラ)、KAƵMA(しずる)、児玉智洋(サルゴリラ)、関町知弘(ライス)、田所仁(ライス)、村上純(しずる)会場:赤坂RED/THEATER(港区赤坂3-10-9 赤坂グランベルホテルB2F)
<全7公演>
7月19日(水)18:30開場/19:00開演
7月20日(木)18:30開場/19:00開演
7月21日(金)18:30開場/19:00開演
7月22日(土)12:30開場/13:00開演 16:30開場/17:00開演
7月23日(日)12:30開場/13:00開演 16:30開場/17:00開演客席観覧チケット:5,000円(税込・全席指定)※未就学児童不可
全体が見やすい1カメラ映像の初日公演生配信:1,000円(7月19日(水)19時~生配信)
じっくり観られるカット割り映像配信:2,500円(7月24日(月)18時配信開始)関連リンク
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