竹内ズの前代未聞の「解散ホントドッキリ」に鬼越トマホーク涙「もう感情ぐちゃぐちゃ」(水曜日のダウンタウン)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『水曜日のダウンタウン』(7月5日放送)

解散が正式に決まった情報をいち早く掴んだことで実現した竹内ズの「解散ホントドッキリ」。ターゲットは一度、解散経験のある鬼越トマホーク。竹内ズの話し合いをモニタリング中、ふたりがケンカを始め「解散」という話になったところで鬼越が止めに生き、逆ドッキリだと伝えられる。ホッとしたところで一緒にモニタリングしていたもうひとりの仕掛け人・岡野から「ホント」であることが明かされるというもの。伊集院「心揺さぶり過ぎだよ!(笑)」。

竹内ズがケンカから解散宣言をしたところに慌てて入っていき、「落ち着いて」「お前らが嫌だったら(放送に)出さなくても大丈夫」「だから解散だけしないでくれ」などと必死に説得する鬼越。ここで竹内ズから逆ドッキリだと告げられると「ドッキリって聞いた瞬間にスゴくうれしくて……」と涙を落とすふたり。

しかし、次の瞬間、てってれーと「ホント」の看板を出す岡野。意味がわからないという表情の鬼越に説明すると「もう感情ぐちゃぐちゃになってる……」と金ちゃん。坂井は竹内ズに「な、な、なんのメリットがあって受けた?」。

伊集院が「いい人だってバレちゃってる」と言うように、解散の痛みを知る鬼越のふたりがとにかく優しい。この複雑な仕組みのドッキリにカズレーザー「鬼越が自分の評判上げるためにこの企画書いたんじゃないかって(笑)」。

この企画のあとに放送されたのが「津軽地方の不正選挙えげつない説」。不正行為が蔓延していた津軽選挙の実態を暴くという説に伊集院「この番組が?(笑)」。

これまでもこの番組は社会派の企画も少なからずやっていて、うっかり(?)社会の闇に切り込むことがあったが、今回は真正面から。VTR明けの浜田の据わりが悪い感じの笑顔が可笑しかった。伊集院「今週は僕らの心をどうしたいんですか?(笑)」。

『ラヴィット!』(7月5日放送)

「憧れているもの」というテーマで柴田が挙げたのが「早朝バズーカ」。きしたかの高野をターゲットに、実際に『元気が出るテレビ』で使われていたバズーカを借りてやることに。

バズーカが発射されると、実際のものを使っているわりには「あれ? こんなんだっけ?」と思ってしまうほど迫力に乏しい。爆音で起きた高野のリアクションも薄め。それでも高野もこの早朝バズーカに対してキレ芸で返していく。が、しばらく経って柴田が口を開く。

「観てる人はおわかりだと思いますけど……うしろに発射してしまいました」。

そう、柴田は暗さと緊張でバズーカを前後逆にして発射してしまっていたのだ。まさかの逆噴射。だから後方の壁には真っ黒な焦げ跡が。VTRで確認すると背後にいた岸はもう少しで直撃するところだった。

「ついに自首したな?」と川島。「放った瞬間、スタジオ中のスタッフが『逆だ逆だ!』って(笑)」。

これを聞いて見直すとバズーカ発射後、ワイプのスタジオメンバーが微妙な表情をしているのがわかる。柴田も発射後、バズーカを前後逆に持ち替えている。ごまかそうとしてやっぱり無理だと悟った心境の変遷が感じられておもしろい。「発射したあと、しばらくしゃべれませんでした」という柴田に高野「ちゃんとやってくださいよ!(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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