『水曜日のダウンタウン』クロちゃん企画完結。まさかの結末に浜田「ウソやろっ!?」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『水曜日のダウンタウン』

クロちゃんの恋愛リアリティ企画「MONSTER LOVE(モンスターラブ)」ついに完結。クロちゃんの恋人探しを目的とした本企画には9人の女性が参加しており、その中には「クロちゃんのことが本気で好きな女性」もいれば、「好きなふりをしている女性」も紛れ込んでいる。

恋人候補が2人にまで絞られ、クロちゃんによる最後の告白。「どっちが本物か、どっちが偽物かでは決めなかった」と言うクロちゃん。自分が一番好きだなと思う娘に告白するということで、少し成長を感じさせる。その選択は意外にも、参加者の中で本命視されていたミクではなく、リチ。「クロちゃんが幸せにならないようなドッキリを、私が終わらせに来た」と語っていた彼女は、「嫌なことがあったとき、ひっくり返したら時間を巻き戻せるから」とクロちゃんから砂時計のネックレスをプレゼントされたりしていた。そのプレゼントに対してスタジオの女性陣は「ダサい」と酷評。

「俺が一番好きなのは誰かっていうことだけは、嘘偽りないから、俺の好きな気持ちで来ました」と告白するクロちゃんに、リチは複雑な表情を浮かべ、アイドルをつづけたい旨の答えを返す。実際、クロちゃんが本当に好きでこの企画に応募したのはリチだったが、アイドルの活動をする中で気持ちが変わってきたのだと。

これに対し「待って待って」と大パニックになるクロちゃん。リチに「落ち着いて、落ち着いて」と繰り返すが、スタジオからは「お前や!」と総ツッコミ。「初めの気持ち思い出そうよ! スタッフどうなってんだよ! おかしいじゃんか!」と見苦しいほどあたふたし「これ(指輪)、ホントに高いの買ったの!」「34万したの!」と言わなくていいことまで言ってしまう。「リチじゃないとダメなの!」「『私が幸せにしてあげる』ってカフェで言ったんじゃんか!リチぃー!」と興奮し、上着を脱ぐクロちゃん。それを観てすかさず「落語家か!」とツッコむ松本は、やはりスゴい。

「えっ……ど……どう……どうし、たらいいんだろう?」と壊れるクロちゃん。「砂時計もう一回ひっくり返そう」と、改めて告白すると、リチはそんなクロちゃんの熱意にほだされたのか「私と付き合ってください」とまさかの答え。これに「ウソやろっ!?」と叫ぶ浜田。フジモン「『結果発表!』の上行きましたよ(笑)」。

抱きつき、何度となくしつこくキスするクロちゃん。今やドラマでもあまり観ないディープキスも。みちょぱ「音、音、音!」。

VTR終了後、スタジオにはカップルとなったクロちゃん&リチが登場。これまではネタバレ防止のため家でしかデートできなかったが、これから外でもするというリチに松本「大丈夫? 石とか当たっても(笑)」。

こういう企画でカップルになるってなかなかない(っていうか、こういう企画がそもそもないけど)から、素直に幸せになってほしいなと思うと同時に、いったいどうなるんだろうという下世話な興味も、正直ある。やっぱりクロちゃん企画は自分の心の内にあるグロテスクな感情を刺激する。「幸せなお前になんの興味もない(笑)」(松本)から「番組卒業」だと言われてしまうと、クロちゃん「ムチャクチャしてよー、私生活!(笑)」。

『有吉の壁』

「なりきりの壁を越えろ!豪華おもしろディナーショー」では三四郎・小宮が米津玄師に。顔・雰囲気はそこそこ似てるが、歌声がヒドくておもしろい。一緒に登場したのは、相田、パーパー、タイムマシーン3号の面々による『チェンソーマン』のキャラクターたち。タイマ山本はサメの悪魔に。チョコプラは猿岩石に扮して「白い雲のように」を歌う。松尾扮する有吉の声が小さい。有吉からの「×」判定に、松尾「僕らが見てた有吉さん、こんな感じでしたよ(笑)」。

きつね、パンサーの菅と尾形、錦鯉による超新塾も完成度が高かった。四千頭身のネタには「ちょっとサメの悪魔に聞いてみましょう」と山本に突然振る有吉。山本、苦し紛れに「それぞれ個性があって、まさに目のサメるような……シャーー!」と石橋に噛みつくサメの悪魔。バカバカしい。

今年最後の放送ということで、2022年獲得ポイントランキングを発表。第5位は、75P獲得でパーパー。意外だなと思っていたら、水上ゴザ走りの際に益子の結婚指輪を見つけたあいなぷぅに30Pが入った屈指の名シーンの影響が大きかったようで納得。第4位は89Pでパンサー、3位は98Pでシソンヌ、2位は104Pでマヂカルラブリー、そして1位は123Pでやはりチョコレートプラネット。ちょうど有吉に扮したままの松尾、聞こえるか聞こえないかくらいの小声で「(すごいうれしい)」。

獲得ポイントとは無関係の有吉選定による「優勝」は体を張って『壁』を盛り上げたタイムマシーン3号に。「サメの悪魔のポイントがね」と笑う有吉。「シャーク三本締め」をやろうと有吉がムチャ振りすると、「牙を拝借」と巧い山本。全員が手を牙に見立て「よー、シャシャシャ、シャシャシャ、シャシャシャッシャ……」とやっているのが、くだらなくて最高に幸せな光景だった。


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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