オリラジ中田の意識を変えた?佐久間Pのダメ出し「相方を大事にできないヤツと仕事したいヤツは少ない」(あちこちオードリー)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『あちこちオードリー』(5月3日放送)

ゲストはオードリーとコンビ同士で共演するのは8年ぶりというオリエンタルラジオ。現状を変えたかった中田と現状が楽しかった藤森が結果的にコンビそろって吉本を退所していく経緯は痺れた。最初は残ろうと思っていた藤森だが、考え抜いた末、「あっちゃんといるほうがちょっとだけ得」と思い退所。「何かしらの打算がないとできない人間」だと藤森自身は言い、中田も「長いものに巻かれるという基本戦略からブレてない」と藤森を評しつつ、それゆえ、自分が「長いもの」として相方に評価されたことを「うれしかった」と素直に語る中田。強い信頼関係が窺える。佐久間Pに言われたという「相方を大事にできないヤツと仕事したいヤツは少ない」とのクリティカルなダメ出しの影響もあるのか。

だからこそ逆に「『(王様の)ブランチ』のMCやってるなんて正気の沙汰とは思えない」「テレビ出たくて必死で戦って、辿り着いたのが、小窓でパクパク?」「慎吾の仕事、全部嫌い!」などと容赦なく「相方の仕事全否定」していく中田の切れ味は抜群。受け身の取れる相手だから深めに切っていっている感じでおもしろい。

「やりたくないことは全部言っておこう。それでも求められるなら勝ち。俺のやりたいテレビこれです。それでいいんだったらやりたいです。わがまま放題言うけど、テレビは出たい」という中田がその“勝負”に勝ったらテレビはもっとおもしろくなるに違いない。

オードリーへの脅威と嫉妬を「『オールナイトニッポン』をずっとつづける、は絶対やりたかった」「時の勢いではなく、濃いファンをつけて武道館へ行く。やめてよぉって思った」などと語る場面も。そんな中田の言動を「波動が野良」と完璧に形容した若林もスゴかった。

オリラジ自体も合わせ鏡のようなコンビだし、オリラジとオードリーもそうで、それぞれがまったく違う方向に進んでもこうして交差する瞬間があるのが刺激的で節目節目で観たい。

『新しいカギ』(5月6日放送)

「東京十期會」としてオリエンタルラジオがそろって初登場(前回は藤森欠席で中田のみ)。『あちこちオードリー』でも、コンビでそろった自分たちを見て「華あるなあ」(藤森)、「ダントツのオーラ」(中田)と言っていたように、本当に“テレビスター”の風格。

十期會が負けたら「3時間ずっとワイプ観ろ」と言われ「それはヤだ! マジで興味ねぇから!」と悶絶する中田。藤森「毎週土曜日、『ブランチ』で4時間観てんだよ!(笑)」。

『あちこちオードリー』がいいフリになっていた。ちなみに十期會が勝ったら「十期會コントスペシャル祭り」をやることに。

「春の熱冷えコップ祭りKOBOSUNA」「山田哲人チャレンジ」を経て最後は前回もやった「キレイな方が勝ち!YOGOSUNA」。「スーパートランスフォーメーション」などバカバカしい作戦があったり、自爆やハプニングもあり大盛り上がり。ひたすら「テレビ」を楽しそうに満喫している中田が印象的だった。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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