ランジャタイのロケでフワちゃんがちゃんとしたツッコミ役に「もう世も末だよ」(てれびのスキマ)

ランジャタイ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『行列のできる相談所』

「最高のシメ料理」を紹介するロケでランジャタイに。だがそこはランジャタイ。いつものように国崎が15分以上ボケつづけ、ついにはカメラマンに手を引っ張られ強制連行されてしまう。ようやく目的地の「浅草キッド」でもおなじみのくじら屋こと「捕鯨舩」に到着するも、「足が動かん」などと言ってなかなか入ろうとしない。そこに「もういい加減にしてよ!」と入ってきたのはフワちゃん。ランジャタイとはまだ無名時代、一緒にライブに出ていた仲。フワちゃん「もう世も末だよ。なんでこんなやつ(=自分)が“ちゃんとした要員”で来なきゃいけないの?」。

やっと店の中に入り、名物・牛煮込みを食べるが、国崎が食べているのはコーンフレーク。「ねぇ、何やってんの!?」とフワちゃんがずっとツッコミ役なのが新鮮でおもしろい。

「最高のシメ料理」として出てきたのはくじら肉の焼きそば。が、「甘い!」などと感想を述べる国崎。焼きそばを食べるふりしながら左手に持って頬張っていたのは焼き芋。フワちゃん「くーにざき〜!」。

さらには大将が自分のギャグをし出したりとカオス状態に。「もうめちゃくちゃだよー!」と嘆くフワちゃんを尻目に、一切ツッコむことなく黙々と食べている伊藤の存在が可笑しかった。

『酒のツマミになる話』

「一番忙しかった時期」というトークテーマで松本は『夢で逢えたら』のころを挙げる。「あのときがホントにキツくて、大阪~東京行ったり来たりで、ほとんど一睡もせんとショートコントを15本とか……」と振り返る。しかも「バッハスタジオ」のコーナーでは楽器も弾かなければならないため、その練習もしていた。「だから俺『夢で逢えたら』はマジで記憶になくて、『好きでした』って言われたら複雑な感じ」なのだと言う。

ゲストのひとりはウエストランド井口。『THE W』の話題が出るとすかさず松本が「井口どうやねん、『THE W』には夢はあるんか」と“悪い”振り。井口「優勝者には極端に夢があるんですよ、あり過ぎなくらい(笑)」。

そんな井口は大人になって泣いたことがないという。『M-1』で優勝して泣いている意味もわからないと。感動はするが我慢する。「目から水が出てそれを拭き取る作業が面倒くさい」からと言う。親も泣かないそうで、昨年祖父が亡くなった際は母親から普通にLINEで絵文字つきで連絡が来た。井口「絵文字は泣いてました(笑)」。

酒癖の悪い河本は別室で飲んでいる。おそらく泥酔した人のわけのわからないおもしろさを期待され、呼ばれてやってくるも、ただ滑舌が悪くなった程度で「あんまりおもしろくない」状態。「井口、涙出てないか?」と松本が言うと井口「今は泣く可能性あります(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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