『THE FIRST』で第一歩を踏み出したREIKOのアーティスト人生「今はグループもソロも両方やりたい」【『あの日のTHE FIRST』レポート#10】
SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけたオーディション『THE FIRST』。その模様を7人組ボーイズグループ「BE:FIRST(ビーファースト)」と、『THE FIRST』に参加していたBMSGの練習生や所属アーティストのコメントを交えながら振り返る番組『あの日のTHE FIRST』。
第10回でフィーチャーされたのは、SKY-HIから「持っていた才能をただ開くきっかけが18年間なかっただけ」と言われ、未知数の可能性を高く評価されているREIKO(レイコ)。未経験で『THE FIRST』に参加しながらも、圧倒的な歌唱力で最終審査まで辿り着いた彼は、どのような心境でオーディションに臨み、その最中に何を考えていたのか──。
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目次
圧倒的な歌唱力と未経験のダンス
1次審査の書類選考をくぐり抜けた231人を対象に、日本全国で行われた『THE FIRST』2次審査。ここでREIKOは、初心者とは思えぬ驚異の歌唱力で清水翔太 feat. 仲宗根泉(HY)の「366日」を歌い上げた。
──オーディションに参加したきっかけを教えてください。
REIKO 『Nizi Project』を観て、普通の子が自分で道を切り開いてデビューを掴み取るストーリーに感動したんです。オーディションってどんな感じかわからなかったけど、自分も「やってみせる!」って。『THE FIRST』に出会ったとき、瞬間的に「これだ!」って思ったんですよね。携帯から応募したときの景色は、今でも鮮明に覚えています。ボタンをぽちっと押して、正しいことをしているような気持ちになって、気づいたらここにいました(笑)。
30人中28位で2次審査を通過したREIKOは、3次歌唱審査でSEKAI NO OWARI「RAIN」を披露。一緒にオーディションを受けている参加者から「こんな人がいるんだ、と歌声を聴いて感動しました」と賛辞を受けた。グループ審査では、w-inds.の楽曲「Beautiful Now」と向き合い、未経験のダンスにも挑戦。経験者たちに必死に食らいつき、SKY-HIから「感情が言葉にならないです」というコメントを引き出して感動を巻き起こした。
──3次審査はいかがでしたか?
REIKO オーディションの最初は、モチベーションの持ち方がわからなかったです。夢を掴むために長い間練習してきた人って心が強くなっていると思うんですけど、興味本位で応募した自分は心がすごくぶれやすかった。「ダンスってこんなに難しいの?」という焦りと、「俺、踊ってる!」というワクワク感を両方感じていました。好きなものじゃなかったら、途中で諦めていたかもしれないですね。自分の中で「頼ることが一番だ!」って答えが出てからは、わからないことがあるたびにRAN君とテン君に聞きまくり。ふたりにつきまとっている感じでした(笑)。
パフォーマンス中に何を考えていたのかは覚えてないんですけど、景色だけはしっかり覚えています。ステージに立ったら「これだよね」って、ハマった感じがしました。
“音楽へのツンデレ”を乗り越えて
15人で挑んだ合宿審査に15位で駒を進めたREIKO。合宿1次審査の“クリエイティブ審査”では、音楽との距離の近さから審査用トラックを手がけたMatt Cabも感嘆するメロディラインを生み出した。“疑似プロ審査”の「Be Free」ではハツラツとした歌声でグループを照らし、“VSアーティスト審査”ではほかのメンバーと遜色ないクオリティで「To The First」をパフォーマンス。音楽への愛を全身全霊で表現していく姿は、誰がどう見ても堂々たるアーティストだ。合宿が始まったころ「僕が最初に脱落しそうだけど。脱落してもいい思い出」と経験者たちに気後れしていたREIKOの姿は、もはやどこにも見当たらなかった。
──クリエイティブ審査はいかがでしたか?
REIKO クリエイションのときは、ずっと楽しいだけでした。曲の理論を学んだわけじゃないけど、なんとなく「絶対にわかってる」という自信があって。恥ずかしがらずに発言したら、SHOTA君がうまくまとめてくれて。
ボイストレーニングで蟻先生に自信のなさを指摘されたときは、ちょうど壁にぶつかっていたんですよ。みんなのレベルを自分自身にも求めていたし、投げ出したい気持ちでいっぱいだった。今になってみると、音楽に対してツンデレだったなって思うんですけどね。好きなのは絶対変わらないくせに、「もうやだ」ってなっていました。
──疑似プロ審査はいかがでしたか?
REIKO プロの方が作ってくださった曲を、プロの振付師さんが作ってくれた振り付けで踊るのが難しくて。しかも、3次審査のときみたいに「2日しかないから2日間のベストで」ともできない。プロのレベルを求められていたから「やばいな」って、ちょっと焦りました。緊張してる心を軽くできたのは、パフォーマンス中だけでしたね。最初は成長できている実感がなかったんですけど、ステージを重ねるたびにうまくなっていると自分でも思えたので、次に進めていました。毎回が転機だったかもしれないです。
──VSアーティスト審査はいかがでしたか?
REIKO 不安もあったけど、「11人で成功させたい」という気持ちのほうが強かったですね。合宿の最終形態だし、「がんばったぜ」ってパフォーマンスで示したくて。いざステージに立ってみると、「お客さんがいるところでやりたい」と強く感じました。「これだけ人が集まったら絶対に楽しいし、自分は強くなれる」って思ったんですよ。届けたいって気持ちが強くなった結果、「現場にお客さんがいないならカメラでしょ」と思い、自然とカメラ目線になっていました(笑)。
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