Netflix配信中の『アンという名の少女』は、原作『赤毛のアン』に現代的解釈を大胆に加えた作品。ドラマのオリジナル登場人物、悪党ふたり組がいよいよアヴォンリーの住民に詐欺を働こうと動き出す2話。『はぁって言うゲーム』の作者でライターの米光一成によるシーズン2の各話レビュー。
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『アンという名の少女』全話レビュー・あらすじまとめ/記事一覧
「お化けの森」のエピソードだ!
Netflixでシーズン3まで配信中のドラマ『アンという名の少女』。
NHK総合では毎週日曜日よる11時からシーズン2が放送中、9月26日のよる11時からはシーズン2の第3話の放送だ。
原作は、不朽の名作モンゴメリの『赤毛のアン』。
第2話を振り返ろう。
ネイトとダンロップは悪党だ。皆さんの土地には金が埋まっているから検査料を出せば儲かるぞと言うのだ。
シーズン2の第1話で、ふたりの悪党は、アヴォンリーの人たちを巧妙に騙し、計画は着々と進行していた。
だが、第2話。少しずつほころびが見え始める。
エピソードタイトル「小さなしるしは測定できるが、その解釈は無限」のとおり、「小さなしるし」がたくさんこぼれ落ちた回だった。
「呪われた谷」という怖い話を考えているアンは、想像をふくらませて、木の枝を骸骨の手だと恐れ、風の音におびえる。原作の「お化けの森」のエピソードだ!
みんながパーティーに出かけるのでひとり留守番することになるアンは、想像で作り出した幽霊を怖がる。
「幽霊? バカらしい。何も起きやしません。留守番すればわかります」とマリラがアンを叱る。
そのパーティーで、多くの人は、アヴォンリーから金が出て裕福になることを「想像」して、「ふざけた集まり」を楽しんでいる。
バリーさんは村民の検査料を肩代わりして、その代わり金が出たときに利益の一部をもらう交渉に忙しい。
パーティーで、ネイトは、女性に「輝くコインのようですね」とおせじを言う。マリラは聞き逃さない。下宿人でもあるネイトが、マリラに言ったのと同じ言葉だ。
食事前のお祈りも、いつの間にかネイトは忘れていることにマリラは気づく。
ネイトがこっそり銀の皿をくすねようとするところを目撃したミニー・メイは、ネイトのひざをキックする。
ネイトが悪党だという「小さなしるし」がいくつも測定される。
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