常に最適解を出しつづける姿勢にザキヤマ「チョコプラは企業。ふたりでちゃんと考えてる」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】チョコレートプラネット|正田真弘写真室「笑いの山脈」第5回

『お笑い実力刃』

ゲストはチョコレートプラネット。SNSでバズる動画を生み出しつづけているチョコプラだが、そんなバズる動画の共通点はツッコミが存在しないことだという。コメントでツッコむ人が多くて「ツッコみたいんだ」と考え、ボケだけ提供してツッコミを視聴者に委ねることにしたのだそう。

YouTubeの企画はすべて長田が考えている。ネタで使う小道具も全部長田の手作り。それは「自分で作ったほうが理想の形ができる」から。コントの中になじむリアルな感じを大事にしているから、段ボールとかガムテープとかでは作らない。長田の家が町工場で、もともと機械いじりが好き……など、チョコプラのネタ作りのルールが明かされる。

「美大にも行ってるので」と長田が言うと、すかさず松尾が「美大の短大です」と補足訂正。「いつもこういうとき、短大を取るんですよ。2年少ないんだからちゃんと言わなきゃダメ(笑)!」。

コントでのボケ・ツッコミも、そのネタによってキャラクターに合うように決める。そんなプロデューサー的考え方に、「チョコプラは企業。『チョコレートプラネット』というものに対して、ふたりでちゃんと考えてる。ふたりの実業家」とザキヤマが評すと、「初めてしっくり来た」と長田。確かにチョコプラはベンチャー企業感がある。

『まんが未知』

今回原作を担当するのは、日本を代表するクイズ作家の日髙大介と矢野了平。「青春クイズストーリー風漫画」で、マンガだからできる謎解き要素のある原作だという。作画を担当するのは、『神さまの言うとおり』の藤村緋二。子供のころ、彼が好きだったクイズ番組は『IQサプリ』と『ヘキサゴン』。前者は矢野が、後者は日髙がクイズを作っていたというのがふたりのすごさを物語る。

原作の最大の仕かけは「クイズで答えたものが消えていく」という設定。たとえば「吹き出し」と答えたら、それ以降、マンガの吹き出しが消えてしまうとか、「歯」のような1文字の答えの場合、そこからのセリフに「は」を使わないといった、マンガの表現を逆手に取る仕かけ。

もう完全におもしろそう。傑作の予感。藤村も自らアイデアを出し、「早く帰ってネームを切りたい」とノリノリ。3人の相性がバッチリ。スタジオのハライチ岩井も「連載にしましょう!」。

明日観たい番組:『ジロジロ有吉』おいでやすこが×魚さばき

『脱力タイムズ』(フジ)、「強引?ではございますが、選りすぐり総集編ですの巻」。

『ジロジロ有吉』(TBS)、おいでやすこが×魚さばき。

『A-Studio+』(TBS)に中島裕翔。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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