さくらしめじインタビュー――本質を視て、考えて、言葉にする。ふたりだけの表現を鳴らすために
リスナーに寄り添った音楽を鳴らす、さくらしめじ。結成当初は中学1年生だった田中雅功(ガク)と髙田彪我(ヒョウガ)も、この春に高校を卒業した。大人でも子供でもない今、ふたりはいったい何を思うのか。
たくさんのことを吸収し、留まることなくスクスクと成長中な彼ら。あどけない笑顔の下に隠されているのは、表現の高みを目指して愚直に努力する姿だった。
※本記事は、2020年4月25日に発売された『クイック・ジャパン』vol.149掲載のインタビュー記事に加筆・修正をしたものです。
“中途半端”の先へ
――今のさくらしめじって、どんなユニットですか。
田中 「風とあるがままに今を歩こう」の歌詞にもある、“中途半端”は僕たちにぴったりな言葉だと思います。大人でも子供でもないし、大人になりたいけど子供でもいたい。中途半端で矛盾が多いのが、今の僕たちかな。
髙田 壁の向こうに可能性を感じられるね!
田中 かっこいいこと言う~!
髙田 “中途半端”を越えると、できることもいっぱい増えていくと思って。今は、その壁を超える時期です。
――いろんなことにチャレンジして壁を越えていくのは、すごくさくらしめじらしい気がします。コピーライターの阿部広太郎さんとした、共作詞もチャレンジのひとつですよね。
髙田 そうですね。阿部さんと最初に出会ったのは、「先に言うね」のとき。言葉の神様みたいなオーラを漂わせてて、すごい方なんだなって思いました。
田中 関わっていくうちに、よりわかるすごさもあったよね。「お返しの約束」のときには、レコーディングの直前までみんなで歌詞について話し合ったんです。阿部さんもこだわりが強い方なので、見習っていきたいですね。
――おふたりとも、すでにこだわりが強いじゃないですか。だからこそ、さくらしめじはつづいてきたような気もしていて……。
田中 高校に入学したくらいから、自分がしたいことがわかってきた感じなので、こだわりが強いって言われると恥ずかしいですね(笑)。でも、彪我はこだわり強いと思います。
髙田 そうかな? 何事も用意をしておかないと不安になっちゃうから、前々から準備しておきたいっていうのはあるけど……。
田中 たぶん、こだわりだと思ってないんだよ。彪我にとっては、それが当然っていうか。ライブの練習をしてても、僕が気づかないところまで気づくじゃん? 「あそこどうだっけ」とか「ここはちょっと違ったよね」とか。
髙田 確かに。ギターのストロークの違いやリズムの違いも気にするようにしてますね。僕たちはフォークデュオだから、歌うのと同じくらいギターを弾くのも大事なので。
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